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リーダーは偉くない。

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リーダーは偉くない。

書籍情報

  • 紙版
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  • 立花 陽三 著
  • 定価:1760円(本体1600円+税10%)
  • 発行年月:2024年02月
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:352
  • ISBN:9784478116319

内容紹介

「自分は偉い」と思った瞬間に、リーダーシップは消える。魅力的なゴールを示し、それを実現する道筋を示すことで、メンバーは必ず「その気」になって、目の色を変えて仕事を楽しみ始める。その環境を整えるのがリーダーの仕事だーー。楽天球団の経営を躍進させた気鋭の経営者が初めて明かす「超実践的リーダー論」。

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目次

はじめに

プロローグ 「むちゃくちゃ」なリーダーシップ

「リーダーシップ」が崩壊する瞬間とは?
メリルリンチでの「痛恨の失敗」
〝拳骨〟で殴られて気づいた「大切なこと」
「立花くん、今度、楽天野球団の社長をやらない?」
とんでもなく魅力的な「提案」
「不安」にかられた日々
「ファン」に喜んでもらうことに徹する
「自分より優秀な人」に助けてもらう
「敬意」を払うとは、妙に「謙る」ことではない
僕が、「お弁当を完売」して喜ぶ社員を叱った理由
「簡単なこと」を達成しても楽しくない
〝ドタバタ劇〟を繰り返しながら学んだこと
「チーム成績」が悪くても、「観客動員数」を増やす
ビジネスの成功に〝特効薬〟はない
リーダーシップの「本質」は何か?

第1章 リーダーは「格好」つけなくていい

決断

1 「理屈」よりも「実感」が大切である

  リーダーが腹の座った「決断」をする方法

自分の「腹」に落ちるまで、自分の「頭」で考え抜く
自分の「目」と「耳」と「足」で確認する
「一点張り」の経営は脆い
「本質」を掴めば、「答え」は見える
すべてが「好転」するキーポイントを探す
「実感」がこもるからこそ、「腹」が座る
「決断する勇気」を手に入れる方法

モチベーション

2 「社員のやる気」こそ最大の資産

  働くのが楽しい「職場」をつくる

リーダーには絶妙な「距離感」が必要
社長になってすぐに、「社員食堂」をオープンした理由
「会社に行きたい」と思ってもらえているか?
社員に対する「投資」を怠ってはいけない

意識改革

3 リーダーに必要な「悪知恵」とは?

  楽しい「仕掛け」で組織文化を変える

社員に「経営者目線」を求めるのは〝甘え〟である
「ゲーム」を仕掛けて、社員の「意識」を変える
「強制」するより、楽しい「悪知恵」を絞る

信頼関係

4 リーダーは「格好」をつけるな

  未熟なら未熟なりに「自分」をさらした方がいい

「社長室」に閉じこもったら終わり
リーダーだからといって、「賢いフリ」をしない
格好をつけるから「致命傷」を負う
自分とは違う〝人格者〟を演じない

第2章 部下に「頑張れ」と言ってはならない

能力

5 誰もが「結果」を出せる

  「2:6:2の法則」を正しく理解する

組織を成長させる「最大のエンジン」とは?
「下位2割は入れ替える」という考え方
「愚かさ」と「悪」を分ける一線とは?
「やる気」さえ取り戻せば、誰もが「力」を発揮し始める

コーチング

6 「引き出し」をたくさんもつ

  メンバーの「やる気」のスイッチを入れる方法

「やる気」のスイッチは、本人にしか押せない
「評論家」ではなく「伴走者」であれ
リーダーはたくさん「引き出し」をもて
「問い」を立てて、一緒に「答え」を探す
こうすれば、リーダーはもっと「楽」になれる

俯瞰力

7 ビジネスで必要なのは「センス」である

  自分が置かれた状況を「俯瞰」できるメンバーを育てる

「気が利く」という重要スキルを磨く
「センス」を磨いた人はどこでも活躍できる
僕が「炎天下の球場」で社員を叱った理由
「嫌われる」のもリーダーの仕事

自走力

8 「仕事の楽しさ」を体感した人は強い

  永遠に辿り着けない「完璧」を追求し続ける組織をつくる

「終わらない仕事はない」のか、「仕事に終わりはない」のか?
「チケットを売ったら、終わり」ではない
「黒」を「白」にする
「自走する社員」を生み出すたったひとつの方法

本気

9 部下に「頑張れ」と言ってはならない

  部下を「その気」にさせるたったひとつの方法

「どれだけお金をかけてもいいから、球場を満員にしてみろ」
いい加減な「慰め」は残酷である
宿澤広朗という稀有な人物
「頑張れ」という言葉は無力である
「こうすれば勝てる」という確信を伝え続ける
歴史的勝利の「舞台裏」
リーダーにとって「最大の楽しみ」とは?

失敗

10 「失敗」するから「成功」する

   メンバーが思い切ったチャレンジができる「状況」を整える

「失敗を恐れるな」は本当か?
リーダーの「本質的な仕事」とは何か?
なるべく早く「失敗」したほうがいい
「失敗」するから「成功」に近づく

第3章 「雑巾掛け」こそがリーダーの仕事

敬意

11 社内の「壁」を壊す

  〝Respect each other.〟という言葉に込めた思い

なぜ、営業部が頭を下げなければならないのか?
部署間の「壁」が組織をダメにする
お互いに「敬意」をもてば「壁」は消え去る

味方

12 〝雑巾がけ〟こそが重要業務である

  「権力」を正しく使うために忘れてはならないこと

組織には「権力」が欠かせない
どんなに「正論」であっても、〝嫌いなヤツ〟の言うことはきかない
選手たちと〝筋トレ仲間〟になる
誰も傷つけることなく、組織の「困りごと」を解決する

チームワーク

13 「瞬発力」のある組織をつくる

   チームが「意思」をもつ生命体になる条件とは?

「信頼関係」のない組織が弱い理由とは?
部門間の「壁」が、「情報」を堰き止める
「社長命令」を上手に使いこなす
リーダーの「無理難題」が、「連帯意識」を引き出す
議論をオープンにするから、組織に「意思」が宿る
日本シリーズ第7戦の「奇跡」
全員が一斉に動き出した瞬間

フェアプレイ

14 「グレーゾーン」に踏み込む

   組織を成功させるリーダーが磨くべき「センス」とは?

「グレーゾーン」において、リーダーの真価は問われる
「フェアプレイの精神」とは何か?
「理屈」で考えても答えが出ない領域
ウォール街の熾烈な「情報戦」
「心理戦」に勝つ方法
わずかな会話で「重要情報」をつかむ
メンバーの気持ちに「火」をつける方法

第4章 リーダーは〝お利口〟になるな

行動力

15 「行動」するから思考が深まる

   画期的な「アイデア」を生み出すために大切なこと

「落ち着きがない」ことは美徳である?
当事者の「生の声」こそが大切である
「人脈」がアイデアをもたらしてくれる
「行動」しなければ、何も始まらない

可能性

16 リーダーは〝お利口〟になるな

  「怖いもの知らず」という武器を活かす

「アンドリュー・ジョーンズ」という大スター
「可能性」があるなら、まず動く
契約は「一発サイン」をめざす
「破格の契約金」で腹を決める
A・Jの「顔つき」が変わった瞬間
契約書は所詮は「紙切れ」にすぎない
「怖いもの知らず」という武器を活かす

感情

17 「怒り」をマネジメントする

   あえて「怒り」のボリュームを上げる理由

「怒り」を抑えるのではなく、「怒り」を適切に表現する
僕がいつも「オープンな場所」で怒った理由
「一貫性」こそが、リーダーの生命線
社員の気持ちに寄り添うために「怒る」
あえて「怒り」のボリュームを上げる理由

ストーリー

18 「小さなストーリー」を積み重ねる

  「人の心」を動かすために最も大切なこと

「データ」や「ロジック」で心は動かない
星野監督は「ストーリー」を描き出す脚本家だった
「負け」すらも、「ストーリー」の一環である
東北楽天ゴールデンイーグルスが、「東北の球団」となった瞬間
僕が「砂浜」にこだわった理由
「小さなストーリー」の積み重ねが、「企業価値」をつくり出す

社会貢献

19 純粋に「使命」を追求する

   自分の仕事に「自信」をもつたったひとつの方法

「東北のためって、本当か?」
「避難所」に閉じ込められた子どもたち
ファンの皆さまとの「かけがえのない交流」
「利益」よりも大切なこと
リーダーが「社会貢献」をすべき理由

第5章 自分の「弱点」を受け入れる

営業力

20 思い切って「ギリギリ」を攻める

   相手との「距離」を近づけるとっておきの方法

リーダーは「営業マン」であれ
相手が「怒る」か「怒らない」か、そのギリギリを攻める
「褒め言葉」で人の心は動かない
相手を「驚かせる」ような悪戯を考える
「楽しませたい」という気持ちが大切だ

トレーニング

21 「体力」がすべての根源である

  リーダーが体を鍛えるべき理由

「体力」が衰えると、「気力」「知力」も衰える
「体力」があれば、どんな「苦労」も楽しめる
「運動する時間」をすべてに優先する
年齢を重ねるほどに「体力」が重要になる

誠実

22 自分が「正しい」と思うことをやる

   目上の人に対してもはっきりと「反対意見」を言う

「上司の意見」に賛同できないとき、どうすればよいのか?
上司の言うことを聞いても「免責」されない
自分が「正しい」と思うことをやる
「意見」を戦わせるからこそ、「信頼」される

愛情

23 組織の「空気」が大切だ

  「愛情」のあるリーダーが最強である理由

「成長する組織」と「衰退する組織」
愛情が「別次元の価値」を生む
どうすれば「よい空気」が生まれるのか?

武器

24 自分の「弱点」を受け入れる

  「強いチーム」を作り出すためにいちばん大切なこと

リーダーのあり方は「百人百様」である
「お前は人使いが荒いな」と可愛がっていただく
「欠点」も含めて、とにかく自分を肯定する
「バカ」であることは美徳である
「剛」のリーダーを、「柔」の部下が補ってくれる
「弱点」こそが、リーダーの「武器」になる

25 リーダーシップの「核心」にあるもの

   苦しいときに支えてくれる「最も確かなもの」とは?

僕にとって「忘れられないリーダー」
自己プロデュースに長けた「脚本家・星野監督」
宿澤広朗さんが、リーダーとして担ぎ上げられる理由
強いリーダーの「共通点」とは?
リーダーシップの「核心」にあるもの
「東北」の皆さまに恩返しがしたい
「塩釜」という地名をブランドにしたい
日本の「美意識」を守りたい
苦しいときに支えてくれる「最も確かなもの」

あとがき





著者

立花陽三(たちばな・ようぞう)
1971年東京都生まれ。小学生時代からラグビーをはじめ、成蹊高校在学中に高等学校日本代表候補選手に選ばれる。慶應義塾大学入学後、慶應ラグビー部で“猛練習”の洗礼を浴びる。
大学卒業後、約18年間にわたりアメリカの投資銀行業界に身を置く。新卒でソロモン・ブラザーズ証券(現シティグループ証券)に入社。1999年に転職したゴールドマン・サックス証券で実績を上げ、マネージング・ディレクターになる。金融業界のみならず実業界にも人脈を広げる。特に、元ラグビー日本代表監督の故・宿澤広朗氏(三井住友銀行取締役専務執行役員)との親交を深める。その後、メリルリンチ日本証券(現BofA証券)に引き抜かれ、数十人の営業マンを統括するも、リーダーシップの難しさを痛感する。
2012年、東北楽天ゴールデンイーグルス社長に就任。託された使命は「優勝」と「黒字化」。星野仙一監督をサポートして、2013年に球団初のリーグ優勝、日本シリーズ制覇を達成。また、球団創設時に98万人、就任時に117万人だった観客動員数を182万人に、売上も93億円から146億円に伸ばした。2017年には楽天ヴィッセル神戸社長も兼務することとなり、2020年に天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会で優勝した。
2021年に楽天グループの全役職を退任したのち、宮城県塩釜市の廻鮮寿司「塩釜港」の創業者・鎌田秀也氏から相談を受け、同社社長に就任。すでに、仙台店、東京銀座店などをオープンし、今後さらに、世界に挑戦すべく準備を進めている。また、Plan・Do・Seeの野田豊加代表取締役と日本企業成長支援ファンド「PROSPER」を創設して、地方から日本を熱くすることにチャレンジしている。

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