ウィニングカルチャー
勝ちぐせのある人と組織のつくり方
ウィニングカルチャー
勝ちぐせのある人と組織のつくり方
書籍情報
- 中竹 竜二 著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2021年02月
- 判型/造本:46並
- 頁数:288
- ISBN:9784478110553
内容紹介
なぜラグビー日本代表はW杯ベスト8に入れたのか。戦略、戦術だけではなく、「文化」を変えたこと。それが何よりも大きかった。同じように、経営でも目には見えない「組織文化」こそがその企業の明暗を握っている。そして組織文化が変われば、企業はさらに強くなることができる。その方法をまとめた。
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目次
はじめに
第1章 組織文化は唯一無二の競争力
■企業を動かす「文明」と「文化」
■組織文化で競争する時代に
■システム思考で全体を把握せよ
■スポーツ界で大切な「オフ・ザ・ボール」
■強くなるために必要な「オフ・ザ・フィールド」
■組織文化は模倣されない
■極限状態で露呈する組織の本質
■組織文化で選ばれる時代へ
■採用でも大切なカルチャーフィット
第2章 組織文化とは何か
■土台にあるから見えづらい
■何を格好いいと思うのか
■一つの事実をどう解釈するのか
■一人ひとりの感情が組織文化となる
■自分の感情を知らなければ成長できない
■心理的安全性のある環境をつくれるか
■最下層に隠された「らしさ」
■常識を破壊する「アンラーン」
■痛みに向き合う覚悟はあるか
■組織文化に良し悪しはない
第3章 組織文化を「知る」
■「自分たちは何者なのか」
■本質的な問いを立てる
HOW TO KNOW
❶ ─ 1 自分で知る ── 自己認識を明らかにする
❶ ─ 2 自分で知る ── チェックリストで客観的に評価する
❶ ─ 3 自分で知る ── 4つの「場」で多角的に調べる
❷ ─ 1 他者に聞く ── まずは他者の評価を予測する
❷ ─ 2 他者に聞く ── 実際にヒアリングする
❸ 他者と触れ合う ── 違和感を覚える機会をつくる
■マイノリティの声を聞こう
事例1 freee 「弱さ」を知って強く生まれ変わったベンチャー企業
■急成長企業が陥る個性希薄化のワナ
■厳しいフィードバックを避けてきた
■強みと弱みを立体的に把握する
■隠れた組織文化を知る「さらけ出し」
■「シリアスな話題を、笑ってごまかしますよね」
■弱さを認められたから成長できた
第4章 組織文化を「変える」
■10年以上かかる組織文化の変容
■組織変革に必須の一人ひとりの変容
■「あうんの呼吸」で働けるように
■いつかは成果も変わっていく
■能動的に変われる者が主導権を握る
HOW TO CHANGE
❶ 仲間をつくる
❷ 組織の理想像を決める
❸ 行動基準を決める
❹ 振り返りとフィードバック
(a)TELL ── 伝える
(b)SHOW ── 見本を見せる
(c)ASK ── 問いかける
(d)DELEGATE ── 託す
事例2 横浜DeNAベイスターズ 最弱球団が日本一を目指す強いチームへ
■0年目 ベンチャー企業出身者が抱いた危機感
■1年目 ファームコーチとスタッフにあった閉塞感
■2年目 優勝できると思っていなかった一軍コーチ
■3年目 「優勝するためには」と語るように
■一人ひとりが変わり、チームが生まれ変わった
■最先端を常に走るスポーツチームへ
事例3 タカノフーズ 老舗企業が自ら学び、考え、動く組織に変わった
■確実に縮小する市場に抱いた危機感
■一人ひとりに学ぶ技術を
■正解のない答えを導きだす力
■自分で考えて動けるリーダーに
■キーパーソンを少しずつ増やしていく
■自分で学ぶ力を育てる「間の学習」
■順調なときにこそ手を打つ
第5章 組織文化を「進化させる」
■組織文化は進化し続けなくてはならない
■なぜ社是を神格化するのか
■その社是は通用しているのか
■組織文化という土壌を耕し続ける
■自らを疑い、問い続けられるか
■変化を恐れず、自分で変われるように
■一段高い視座から問題を解く
■イエットマインドで成長を促す
HOW TO PROGRESS
❶ [WHY]「なぜ」進化させるのかを問いかけ合う
❷ [HOW]「どのように」進化させるのかを問う
❸ [WHAT]進化するために「何を」すべきか問う
■世界一の組織も自力で進化している
事例4 ジョンソン・エンド・ジョンソン 社是は、見直し続けるから信頼に値する
■クレドーを羅針盤にして行動する
■過去に4回も改訂されてきたクレドー
■進化するための二つの仕組み
■自分を疑うことができるか
終章 組織文化に至る旅
■異例だった「モラル」「謙虚」「感謝」
■空気が変われば成果も変わる
■カリスマ監督からのバトンタッチ
■監督と選手の関係性を変える
■ある選手の変化が空気を変えた
■教える指導者から学ぶ指導者へ
■指導者が変わり、そしてチームも変わった
特典対談 組織文化の変革に役立つインテグラル理論
■4つの象限で多面的に人と組織を知る
■まずは組織の発達段階を知る
■発達段階によって響く言葉は異なる
■シャドーを見る勇気はあるか
■弱さをさらけ出せる工夫を
おわりに
著者
中竹竜二(なかたけ・りゅうじ)
株式会社チームボックス代表取締役
日本ラグビーフットボール協会理事
1973年福岡県生まれ。早稲田大学人間科学部に入学し、ラグビー蹴球部に所属。同部主将を務め、全国大学選手権で準優勝。卒業後、英国に留学し、レスター大学大学院社会学部修了。帰国後、株式会社三菱総合研究所入社。2006年、早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任。自律支援型の指導法で、2007年度から2年連続で全国大学選手権優勝。2010年、日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターに就任。2012年より3期にわたりU20日本代表ヘッドコーチを務め、2016年には日本代表ヘッドコーチ代行を兼務。2019年より日本ラグビーフットボール協会理事に。2014年、企業のリーダー育成トレーニングを行う株式会社チームボックスを設立。2018年、コーチの学びの場を創出し促進するための団体スポーツコーチングJapanを設立、代表理事を務める。このほか一般社団法人日本車いすラグビー連盟副理事長。著書は『新版リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは』(CCCメディアハウス)など多数。
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