• twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フェミニストってわけじゃないけど、どこか感じる違和感について

言葉にならないモヤモヤを1つ1つ「全部」整理してみた

  • 紙版
  • 電子版

フェミニストってわけじゃないけど、どこか感じる違和感について

言葉にならないモヤモヤを1つ1つ「全部」整理してみた

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • パク・ウンジ 著/吉原 育子 訳
  • 定価:1650円(本体1500円+税10%)
  • 発行年月:2021年04月
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:304
  • ISBN:9784478109663

内容紹介

おおげさと言われたら、そうかもしれない。しかしどうにもひっかかるこの感覚は何だろう。仕事、家事、外見、年齢、結婚……今を生きていて、ごく普通に感じてしまう「違和感」たちをいったん全部総ざらい。『82年生まれ、キム・ジヨン』を生んだ韓国発、「これからの世代」の必読書。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

プロローグ ── ネコに仕える物書き、または物を書くフェミニスト

どこか感じる「違和感」について
平凡でかけがえのない人生のために

第1部 あなたと話してると、私は大げさな女になってしまう

    ── どこか言いにくい違和感について

「フェミニストってわけじゃないんだけど……」と言う理由
── あたりまえなのにとても口にしにくい言葉
   勝手に「ランク付け」してくる人たち
   「男はもっと大変なんだ」だって?
   大変なら、変えたほうがいい
   「優位」に立ちたいわけじゃない

配慮してやったら権利ばかり主張するですって?
── 本当はそんなことしてくれなくていい
   自分たちが脅かされない範囲での許可
   配慮の必要がなくなるのがいちばん
   制度への不満を転嫁している
   普通に「平等なベース」になってほしい

その冗談、私は笑えない
── —男同士の「共通言語」について
   内輪受けの「結婚ジョーク」
   古い価値観がしみついた話題
   できるのは、見ないことだけ?

男性が男性のためにつくった社会
── 「逆差別」を叫ぶ人に見えていないこと
   iPhoneのサイズは男性向け?
   「逆差別をなくせ」はおかしい

「女性上位時代」に、なぜ私は居心地が悪いのか?
── 「理解ある夫」に感じる違和感
   ただフェアなことが「すばらしいこと」になってしまう
   「いい夫」「いい妻」の合格点の格差
   「人種差別は終わった」と白人が言っても説得力がない
   「ずっとましだ」は「もう十分」ではない

なんとなく使っている言葉
── 言葉が思考パターンをつくってしまう
   「女の浮気心」を示す特別な単語
   面倒で繊細だけれど必要なこと

おばさんと呼ばれるのがいやな理由
── 「おばさんならこうする」という暗黙の了解
   年を取ること自体はすばらしいのに
   「おばさんたちの集まり?」という冗談
   「呼び方」は態度に影響を与える

「女の敵は女」という思い込み
── それで「都合がよくなる」のは誰か?
   「それは僕がやるよ」とは言わない
   男同士は義理人情、女同士は嫉妬の関係?

「キム・ジヨン」はなぜ男を怒らせるのか?
── 「気づかされる」ことを避けたい心理
   アイドルが「読んだだけ」で嫌われる
   「男のどこが恵まれているんだ?」という拒絶
   「罪悪感のなかったこと」を指摘されたくない

中絶について議論する人たち
── 男たちのズレつづける話し合い
   男性向け避妊薬が普及しない理由
   中絶をなぜか「女性の問題」にする発想
   「僕が責任を取るよ」で終わりと思ってる?
   なぜ「男性だけ」で女性の体の話をしているのか?
   人間の問題が「人口の問題」になっている

第2部 私の彼は一般的な男の人

    ── なぜかなかなか通じないけど話したいこと

「痩せたみたいですね」って?
── 「褒め言葉」が引っかかる
   「褒め言葉」でコルセットがきつくなる
   「したいオシャレ」の基準はどこから?
   「する必要のない社会」で自由にオシャレしたい

フェミニズムのせいで、別れることになったらどうしよう
── 無意識の「女性嫌悪」に目を向ける
   「女性嫌悪だって? いや、女は大好きだよ」
   ジェンダーの話をしたい人への注意書き
   険悪になっても学び合えるか?
   結婚は「自由をめざす闘い」ではない

「女はいいよな」と言う相手と会話する
── 「通じない相手」にわかってもらうのは無理?
   「ひどくない?」と聞いた直後に凍りつく
   「スルー」しつづけても行き詰まる
   話を避けるのは「解決できない」から?

「男は子ども」というフリーパス
── 堂々と「包容力」を求めてこようとは
   それでいいなら私のほうが子どもになりたい
   寝ないことに罪悪感を持っていた

そんな責任、感じなくていいんだよ
── 「役割分担」を一つひとつ考える
   「責任取って」は冗談に聞こえない
   「家でラクさせてやりたい」と言う男の妻はラクか?
   古い価値観を一枚ずつはがしていく

フェミニズムに怒る人たち
── 「もっとやさしく話す」なんてできません
   「ミラーリング」で激怒する
   その「正しいフェミニズム」ってどんなもの?
   「男を一緒くたにするな」という言い分

「好意」と「セクハラ」の違いもわからないんですか?
── ミートゥーを冗談にする意図
   「つまらないことで騒ぐなよ」という暗黙の警告
   冗談めかして、内心で認めている
   誤解されそうなことをするから誤解される

文明社会の「ジャングル」のような部分
── 男性には見えない世界
   物理的に「小さい」という事実
   弱者として生きるよりも「怖い」こと
   男女の「あたりまえの世界」の違い
   「沈黙」という二次加害

私は「最近おかしくなった」人ではない
── ネコのしつけから政治まで
   居心地が悪くても話すしかない
   生き方も考え方も違ってあたりまえ
   「不満がない」人は考えられない
   フェミニストは「ごく普通の人」

第3部 ええ、私は大げさな女です

    ── ぶつかるのは大変ですが言うことにします

結婚にも「取捨選択」が必要だ
── 結婚式は象徴的な「入口」
   「バージンロード」が象徴するもの
   真っ先になくすべき言葉

「家事は半々」が難しい
── 家にもプロジェクト・マネジャーが必要か?
   自分で自分の面倒を見る
   「褒めて動かす」役なんてしたくない
   赤ちゃんは「超能力」では育てられない

本当はそんな「義務」はないのに
── この嫌な罪悪感の正体とは
   「必要な変化」ならすぐに取り入れたい
   敏感より鈍感のほうがたちが悪い
   自分のなかの「義務感」との闘い
   「いざこざ」が起こったっていい
   話したら「罪悪感」が軽くなった

「私の夫」はそうじゃないはず
── 地下鉄の男の会話と女の不安
   「子を持つこと」についての男女の違い
   夫はどこまで「格闘」してくれるだろう?
   「子どもがほしい」と言われたらしたい質問

「男は仕事、女は家事」でこんなに困る
── 「家長は男」で決まり?
   「家事の責任者」は割に合わない
   男性も権利を「剝奪」されている
   問題は「経済力」ではない
   平等になれば男もラクになる

夫はソファに直行し、妻はすぐさまキッチンへ
── 夫の実家のキッチンで起こるせめぎ合い
   キッチンに立った瞬間にくたくたになる
   本音でぶつかるほうが家族に近づく
   妻は「もう一人の母親」ではない

「名誉もないリーダー」になりたい人はいない
── 夫の家のイベントを仕切るのは誰?
   「夫の親のイベント」を仕切るべきは私なのか?
   「新しい休日」に反対した本音
   イライラしても「静観」しよう

いちばん結婚してはいけない相手?
── 言うべき瞬間に「口を閉ざす」男
   「自分のこと」と思ってほしい
   給料を「100パーセント」もらえただけで感謝すべき?
   女は「便利な調整役」?
   問題は見えていなくても「存在」する

「理性の糸」が切れる音
── 意味のわからない伝統と義父の言葉
   義父からきた長文の返事
   変化を平和に生むことは難しい

慣習を守らせる「最大の伏兵」
── 親の愛情のかたち
   いちばん身近な人の意見
   「夫の人生に編入される」という考え方
   父にとっての「最終ミッション」

親になるなら、こんな親になりたい
── 子どもたちに何を伝えるべきか?
   洋画の字幕もなぜか女は敬語
   大人たちにできること

エピローグ ── 他人のすべてを理解できるわけではないけれど

「相手の立場」に立って世界を見てみる
理解し合うための手段

訳者あとがき






著者

パク・ウンジ(Park, Eun-Ji)
自分で選んだ好きなことで平凡な日常を満たしたい著述家。大きな犬と3匹のネコと一緒に住んでいる。著書に『自分で決めます』『野良猫のほうが幸せだろうか』『なぜならネコだからさ』『ある日ネコが大好きになった』『あしながおじさん、本当のしあわせはいまを生きること』(いずれも未邦訳)などがある。


訳者

吉原育子(よしはら・いくこ)
新潟市生まれ。埼玉大学教育学部音楽専攻卒業。成均館大学などで韓国語を学ぶ。韓国文学翻訳院短期集中課程修了。主な訳書に、ファン・ヨンミ『チェリーシュリンプ わたしは、わたし』、キム・ソンジン『お母さん取扱説明書』(ともに金の星社)、パク・ミンギュ『亡き王女のためのパヴァーヌ』(クオン)、ユ・インギョン『明日も出勤する娘へ』、ムン・ヒョンジン『サムスン式 仕事の流儀』(ともにサンマーク出版)、カン・ソジェ『私は男より預金通帳が好き』(草思社)などがある。

プリント版書籍は下記のストアでご購入いただけます。
  • Amazon で購入
  • e-hon で購入
  • HMV&BOOKS online で購入
  • 紀伊国屋BookWeb で購入
  • セブンネットショッピング で購入
  • TSUTAYAオンラインショッピング で購入
  • BOOKFAN で購入
  • Honya Club で購入
  • ヨドバシカメラ で購入
  • 楽天ブックス で購入

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるためお取り扱いがない場合がございます。)

電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。

(デジタル版では、プリント版と内容が一部異なる場合があります。また、著作権等の問題で一部ページが掲載されない場合があることを、あらかじめご了承ください。)

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加