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仮想通貨はどうなるか

バブルが終わり、新しい進化が始まる

  • 紙版
  • 電子版

仮想通貨はどうなるか

バブルが終わり、新しい進化が始まる

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 野口悠紀雄 著
  • 定価:1760円(本体1600円+税10%)
  • 発行年月:2018年09月
  • 判型/造本:46並製
  • 頁数:280
  • ISBN:978-4-478-10665-5

内容紹介

仮想通貨は異常なほどの価格上昇を示し、暴落した。一体何が起こったのか? 価格変動の原因を探り、今後どうなるのか、仮想通貨の将来を展望する。ビットコインの応用の流れに取り残される日本と躍進する中国フィンテック、マイクロペイメントの実用やブロックチェーン技術の活用例など、これからの動向が一目でわかる。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

第1章 ビットコインがブームになった

1 仮想通貨が大きな関心を集めた
2 仮想通貨ブームをどう評価すべきか?
3 ビットコインの巨額保有はリスクを伴う

第2章 ビットコインの仕様改善とフォーク

1 ビットコインの「スケーラビリティ問題」
2 フォークとは何か?
3 2017年7月以降に起きたこと
4 11月の「Segwit2xが分岐」騒動

第3章 ビットコインバブル

1 18世紀イギリスの「南海バブル」そっくりの状況になった
2 送金コスト高騰問題の行方
3 ビットコインの投機封じは証拠金取引規制から
4 ICOが爆発的に拡大した
5 金発見時の成功法則は採掘者を採掘すること

第4章 先物市場がバブルを終わらせた

1 ビットコイン先物取引が始まったことの重要な意味
2 ビットコイン価格が急落した原因は先物取引の開始
3 2018年1月時点でビットコイン価格の下落を予想できた

第5章 仮想通貨の事故はどれほど深刻か?

1 仮想通貨NEMの流出問題
2 初めて起こった51%攻撃
3 リップル事件の原因は誤解と見当違いの規制

第6章 台頭する中国のフィンテック

1 中国とドイツが変身、日本が取り残される
2 清華大学が世界一で東大が91位という現実
3 日本の金融が中国フィンテックに制覇される日
4 中国の最先端AIが作り出す戦慄の未来社会

第7章 仮想通貨の未来

1 マイクロペイメントへの技術開発が進む
2 初期開発者たちの夢に戻れるか?
3 仮想通貨取引への課税体制確立が急務
4 仮想通貨の暗号が解読され、記録が改ざんされる可能性

第8章 銀行の仮想通貨は大逆転の切り札か?

1 メガバンクの仮想通貨の成功のカギは送金コスト
2 銀行の仮想通貨実現までの高いハードル
3 銀行の海外送金システムがもはや「時代遅れ」の理由
4 中央銀行が発行する仮想通貨の問題点
5 通貨の自由な競争では良貨が悪貨を駆逐する

第9章 ブロックチェーンの大きな可能性

1 ブロックチェーン活用が多分野に急速に広がる
2 公文書改ざんはブロックチェーンで防げる
3 ブロックチェーンなしの電子政府は改ざん天国
4 エストニア、イギリスでは公文書管理にブロックチェーン
5 起業を活発にするために公証人をブロックチェーンに置き換えるべきだ

図表一覧

索引





著者

野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年イェール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2017年9月より早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。著書に『1940年体制』(東洋経済新報社)、『情報の経済理論』(東洋経済新報社、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、サントリー学芸賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、吉野作造賞)、『「超」整理法』(中公新書)、『仮想通貨革命』(ダイヤモンド社)、『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞出版社)など多数。

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