仮想通貨革命で働き方が変わる
「働き方改革」よりも大切なこと
仮想通貨革命で働き方が変わる
「働き方改革」よりも大切なこと
書籍情報
- 野口悠紀雄 著
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2017年10月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:264
- ISBN:978-4-478-10405-7
内容紹介
生産性の高い働き方は、伝統的な製造業の場合とはかなり異なっている。IT先端企業など高度サービス産業では、組織に属さないフリーランサーが活躍し、革新的な成果をあげている。これはいわば、産業革命前の個人事業の時代への回帰といえる。われわれはいま、こうした意味で、経済活動の基本的な転換点に立っているのだ。
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目次
はじめに 先端産業にはそぐわない日米の働き方政策
第1章 いまなぜ「働き方」か?
1 長時間労働の底にある日本企業の基本問題
2 日本でテレワークやフレックスタイムがなかなか進まない理由
3 「高齢者は働かないほうがトク」という制度は見直すべきだ
4 なぜ「高齢者は働かないほうがトク」になってしまうのか
5 「人手不足はよいことだ」とする経済財政白書の奇妙な論理
第2章 新しい技術が可能にするフリーランサーという働き方
1 新しい情報技術が働き方を大きく変える
2 クラウドソーシングとシェアリングエコノミー
3 アメリカではフリーランサーが全就業者の37%
4 日本でもフリーランサーへの関心が高まっている
第3章 仮想通貨はフリーランサーを支える
1 仮想通貨の利用が広がる
2 仮想通貨が仕事をどう変えるかを探る
3 仮想通貨がフリーランサーの可能性を大きく広げる
4 仮想通貨で可能になる広告モデルからの脱却
第4章 新しい技術はどこに向かうか?
1 GAFAの時代
2 ユニコーン企業の登場
3 破壊者AirbnbやUberも遠からず破壊される
4 スマートロックが未来社会の重要なインフラになる
5 働き方改革の究極は人間的な仕事への特化
6 「技術立国」日本が情報技術で絶望的に弱い現実
第5章 トランプ大統領の政策はアメリカの労働者のためになるか?
1 トランプの票田「さびついた工業地帯」は実は目覚ましく復活
2 トランプ産業政策の問題点はデトロイト都市圏を見れば分かる
3 シリコンバレーとはどんなところか
4 新しいアメリカ経済をつくったシリコンバレー
5 トランプとシリコンバレーの対立
6 復古主義、外国人排斥主義を実行すればアメリカは衰退する
第6章 政府の「働き方改革」は日本の労働者のためになるか?
1 「働き方改革」を賃金カットの体のいい口実にさせるな
2 「同一労働同一賃金」は正社員の給与引き下げ圧力になりかねない
3 賃金が上がらないのは非正規に依存せざるをえないから
4 限定正社員は「全員非正規化」につながりかねない
5 「働かされ改革」でなく「働き方改革」を求めよ
6 「働き方改革」は規制一辺倒より市場に任せたほうがよい
おわりに 日本の企業人の意識は変わったか?
索引
著者
野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年イェール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2017年9月より早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。著書に『情報の経済理論』(東洋経済新報社、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、サントリー学芸賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、吉野作造賞)、『「超」整理法』(中公新書)、『1940年体制』(東洋経済新報社)、近著に『英EU離脱! 日本は円高に対処できるか』『仮想通貨革命』(ダイヤモンド社)、『世界史を創ったビジネスモデル』(新潮選書)、『日本経済入門』(講談社現代新書)、『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞出版社)など多数。
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