会社人生を後悔しない 40代からの仕事術
会社人生を後悔しない 40代からの仕事術
書籍情報
- 石山 恒貴 著/パーソル総合研究所 著
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2018年12月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:304
- ISBN:978-4-478-10421-7
内容紹介
【4700人の大規模リサーチで大解明】「ミドル以降の憂鬱」が「これでよかった」に変わる、いまのあなたに必要な22の行動とは? 「昇進の壁」「社内孤独死」「役職定年の罠」「定年後」……若手からシニア人材までが知っておきたい、「このままでいいのか…」を解消する学びの処方箋。
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目次
PROLOGUE 「でも…私の会社人生、これでいいのだろうか?」
40代からの停滞感には「理由」がある/なぜ堅実に働いてきた人が、深く悩むことになるのか/会社が変わるのを待っていては「時間切れ」になる!/なぜ「努力や工夫でなんとかする」では通用しない?/「4700人」を俯瞰した「働くミドル・シニア」の科学!!/「社内の事情通」ほど、成長の壁にぶつかる/後悔しないために「できること」はまだある!
CHAPTER 0 ミドル・シニアの憂鬱
これからできること 1 42.5歳からの停滞感を「自分だけのせい」にしない
「会社なんて…」という感情は“あなただけのもの”なのか?/待ち受ける「2つの谷底」/42.5歳から「出世したくない派」が増える/「こんなはずじゃなかった!」
これからできること 2 50代にやってくる「最大の谷」に備える
「年齢」を基準にした理不尽な人事/「出世というニンジン」が効かなくなる瞬間/邪魔をするのは「賃金」よりも「プライド」
これからできること 3 「忍耐力」ばかりを鍛えている自分に気づく
「定年」を意識してしまうと、自ら動けなくなる/「あと数年耐えよう」という発想は通用しない/いま仕切り直せば、計り知れないメリットがある
これからできること 4 一度立ち止まって、「自分だけの地図」をつくる
会社は「遭難者」を生み出すようにできている/「わずかな差」から「途方もないギャップ」へ/“淡い期待”は裏切られる/「思っていたのと違う!」が、いちばんやる気を奪う/「希望的観測」に頼らず、「自分だけの地図」を持つ
これからできること 5 勘・気合いに頼らず、「足りないもの」を探す
もはや「意気込み」には頼っていられない/動ける人は「5つの小さな行動」を取っている/何が「ブレーキ」になっている? ── PEDAL行動診断
CHAPTER 1 まずやってみる 〔Proactive〕
これからできること 6 動けないときこそ、踏み込んだ「情報収集」を
優秀なベテランがハマる「最初の一歩が出ない」症候群/「自分発」で行動できなくなる/「熟練・効率化」は、いつしか「腰の重さ」につながる/66%は「チャレンジしない=得」だと判断する/「小忙しい人」ほど、空回りに要注意!!/不足しているのは「勇気」ではなく「情報」では?
これからできること 7 「横並び文化」の外に出て、「キャリアの霧」を晴らす
「出世期待」がフットワークを奪う/「登りルート」を誤ると迷い込む「キャリアの霧」/「職位」にこだわる人ほど、停滞感を味わいやすい/止まっているのは昇進ではない/無意識の「こだわり」に目を向けてみる
これからできること 8 口出しがいやなら「フィードバック・シーキング」
「この人に任せよう」と思われる、3つの行動パターン/「背伸び」が必要な目標を自ら立てる/「先輩部下」を管理したがる上司が考えていること/年下世代への「これ、どう思う?」には価値がある
CHAPTER 2 仕事を意味づける 〔Explore〕
これからできること 9 「社内の誰に役立つか」という視点で考える
「お父さんは“何のために”働いているの?」/自ら「探索」しない限り、「仕事の意味」は見えない/「立派な意義」じゃなくていい/なぜ「無意味な仕事」はなくならないのか?/「自分のことだけ考えて働く人」は、いずれ意味を見失う
これからできること 10 「社内の論理」から離れ、仕事を見つめ直す
新規事業がもたらす「思わぬ効用」/なぜ定年した途端、「仕事の意味」が見えてくるのか/仕事を「物語化」すると、「思い込み」が外れる/「忘れかけている大事なこと」を思い出す ── 室蘭の職業人たちの事例
これからできること 11 1枚のシートで「埋もれた関心」を掘り起こす
「結局カネ」と答える人が、見落としていること/「1000万円」と「1000億円」の思考実験/会社生活が長いと、「本当に好きなこと」を見失う/自分の「関心」を発見する方法 ── 尊敬する3人とライフテーマ/全キャリアを「1枚の地図」にする ── リフレクション・シート
CHAPTER 3 年下とうまくやる 〔Diversity〕
これからできること 12 誰に対しても「さんづけ&敬語」を徹底する
何気ない会話だけで「透けて見えて」しまうもの/「さん/くんシステム」の呪縛/若手は「あなたの言葉遣い」を見ている/年齢にこだわる人ほど、次第に追い込まれる
これからできること 13 「徹底してたてつく絶対的な味方」になる
「うまくやる=仲よくなる」ではない/“年齢逆転のマネジメント”が直面する「すれ違い」/「あいつも上司としては、まだまだだな…」/先輩こそ、全力で「フォロワーシップ」を磨くべき/ただ従うだけでは「真のフォロワー」とは言えない/リーダーには「徹底してたてつく絶対的な味方」が必要/ベテランにこそ「1on1」が有効
これからできること 14 飲み会に頼らず、「自分らしさ」を見せる
優秀な人は「ギアチェンジ」している/もはや「アメとムチ」型では動かない/キャリアが長い部下には「自然体のリーダー」がいい/「年齢を超える=単なる馴れ合い」ではない/リフレクション・シートを使った最高の自己開示
CHAPTER 4 居場所をつくる 〔Associate〕
これからできること 15 「解決策」ではなく、「解決できる人」を手渡す
「あれ? なんか…チーム内で浮いてる?」/会社員は自ずと「孤独」になる/停滞感は「居場所感」が決める/「親しみやすい」だけでは「社内孤独死」は免れない/「人がわかる」という最大の強み ── トランザクティブ・メモリー/「つながる」から「つなげる」へ発想を転換しよう/会社は「ハブになれる人」を待望している
これからできること 16 「壁打ちの壁」に徹して、「相談され上手」になる
もし「誰も寄って来ない」なら…/ざんねんな「相談の受け方」の5タイプ/「相談され上手」がやっている2つのこと/相手はそもそも「答え」を求めていない ── 壁打ちと逆質問
これからできること 17 「弱さ」を隠さず、周囲の「心理的安全」を高める
「相談が来ない人」は「自ら相談すること」もニガテ/「理不尽な異動」を経験すると、相談下手になる/「人に意見を求めること」ほど「コスパの高い行為」はない/なぜ「安全第一」のNASAで、リスクが無視されたのか?/こんなとき、人は「相談」しなくなる ── 心理的安全/「弱さ」を見せられる人・組織ほど「強く」なれる/「相談」こそが最強の「居場所」戦略である
CHAPTER 5 学びを活かす 〔Learn〕
これからできること 18 「知る」で終わらせず、「やる」に変換する
40代以降、職場で学べることは減ってくる/「勉強家」なのに、効果が出ない人/「研修が役立たない人」に共通すること/「座学か、現場か」という二者択一ではない/同じ経験をしたのに、なぜ成長に差が? ── 経験学習サイクル/PEDALは「学び」に効く!
これからできること 19 「心地よい空間」の外へ何度も「越境」する
「先輩」をマネジメントすると、「学び上手」になる/ベテラン社員の最強の学び方「越境的学習」/越境先が見つからないなら“つくって”もいい/社外活動は「お金目当て」でないほうがいい/真の学びは「ホーム」か「アウェイ」か?/「越境」を繰り返すと、「居場所感」も高まっていく
CHAPTER 6 「リアル」を見通す 〔RCP〕
これからできること 20 ポストオフ経験の「リアル」を予見しておく
「PEDAL」をこぐだけでは「迷子」になる/日本の会社員が味わう「最大の理不尽」/「無策のまま退任」の人が3割/なぜ「急な話」に感じるのか?/どこかに潜む「自分だけは大丈夫」という希望的観測
これからできること 21 再びプレーヤーとして輝くための「助走」をつける
役職を外された人は「ここ」に愕然とする!/部下が多い人ほど、「喪失感」は大きい/「元・管理職」が戸惑う“逆方向”のトランジション/「職位へのこだわり」が生むアイデンティティ危機/「役割変化」がうまい人の特徴/管理職から現場に戻っても輝ける人/「私の仕事はここまで」はNG
これからできること 22 シニア期の「上昇気流」を味方につける
「定年=ゴール」はもはや過去の話/「収入目的」だけだと厳しい/「定年後に後悔すること」第1位とは?/なぜ、定年してから「専門性のなさ」を悔いるのか?/ミドル・シニア期を覆っていた「霧」は、突然晴れる/シニア期に到来する思いがけない「上昇気流」!
EPILOGUE 「会社人生、これでよかった」と言えるために
本書のデータについて
注
執筆メンバー略歴
著者
石山恒貴(いしやま・のぶたか)
法政大学大学院 政策創造研究科 教授
一橋大学社会学部卒業、産業能率大学大学院経営情報学研究科経営情報学専攻修士課程修了、法政大学大学院政策創造研究科政策創造専攻博士後期課程修了、博士(政策学)。
一橋大学卒業後、NEC、GE、米系ライフサイエンス会社を経て、現職。「越境的学習」「キャリア開発」「人的資源管理」などが研究領域。
人材育成学会理事、フリーランス協会アドバイザリーボード、早稲田大学大学総合研究センター招聘研究員、NPOキャリア権推進ネットワーク授業開発委員長、一般社団法人ソーシャリスト21st理事、一般社団法人全国産業人能力開発団体連合会特別会員。
主な著書に、『越境的学習のメカニズム』(福村出版)、『パラレルキャリアを始めよう!』(ダイヤモンド社)、主な論文に“Role of Knowledge Brokers in Communities of Practice in Japan.” Journal of Knowledge Management 20.6 (2016): 1302-1317などがある。
パーソル総合研究所
パーソルグループのシンクタンク・コンサルティングファームとして、調査・研究、組織人事コンサルティング、タレントマネジメントシステム、社員研修などを提供・実施し、働く人と組織の持続的な成長をサポートしている。
田中聡(たなか・さとし)
立教大学経営学部 助教/パーソル総合研究所 フェロー
株式会社インテリジェンス(現・パーソルキャリア株式会社)に入社後、事業部門を経て、2010年、株式会社インテリジェンスHITO総合研究所(現・株式会社パーソル総合研究所)設立に参画。同シンクタンク本部主任研究員を務めたのち、2018年より現職。
専門は、経営学習論・人的資源開発論。主な研究テーマは、「新規事業を創造する人材の育成と組織の開発」「ミドル・シニアの人材マネジメント」「大学におけるリーダーシップ教育」など。
一般社団法人経営学習研究所 理事。東京大学大学院学際情報学府 博士課程。
主な著書に、『「事業を創る人」の大研究』(共著、クロスメディア・パブリッシング)、『人材開発研究大全』(分担執筆、東京大学出版会)、主な論文に、「新規事業創出経験を通じた中堅管理職の学習に関する実証的研究」『経営行動科学』30.1 (2017): 13-29などがある。
小林祐児(こばやし・ゆうじ)
パーソル総合研究所 シンクタンク本部 リサーチ部 主任研究員
上智大学大学院・総合人間科学部 社会学専攻 博士前期課程修了。NHK放送文化研究所 世論調査部スタッフ、総合マーケティング・リサーチファーム勤務を経て、現職。
専門は、理論社会学、社会システム理論。主な研究テーマは、「アルバイト・パート職場のマネジメント」「長時間労働是正」など。
主な著書に、『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?』(共著、光文社新書)、『アルバイト・パート[採用・育成]入門』(共著、ダイヤモンド社)、『マーケティング・リサーチの基本』(分担執筆、日本実業出版社)などがある。
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