世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
書籍情報
- 木村 泰司 著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2017年10月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:256
- ISBN:978-4-478-10394-4
内容紹介
世界のビジネスエリートがこぞって身につける教養「西洋美術史」をわかりやすく解説。約2500年分の美術、そして関連する世界史の知識が一気に身につきます。これまで以上に、絵画や彫刻、建築が身近になると同時に、グローバルスタンダードの教養が身につく、あなたの世界観を広げる一冊です
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目次
はじめに 「美術史とは、世界のエリートの“共通言語”である」
第1部 「神」中心の世界観はどのように生まれたのか? ギリシャ神話とキリスト教
なぜ、古代の彫像は「裸」だったのか? ── ギリシャ美術
「男性美」を追及した古代ギリシャの価値観
古代ギリシャの発展と美術の変化
現存するギリシャ美術のほとんどは「コピー」
COLUMN 平和の祭典「オリンピック」の始まり
ローマ帝国の繁栄と、帝国特有の美術の発達 ── ローマ美術
ローマ美術のもうひとつの源流「エトルリア」
「美」の追及から「写実性」の時代へ
後世に影響を与えたローマの大規模建築
ローマ帝国の衰退とキリスト教美術の芽生え
キリスト教社会がやってきた ── 宗教美術、ロマネスク
「目で読む聖書」としての宗教美術の発達
キリスト教最大の教派「ローマ教会」が発展できたワケ
修道院の隆盛によるロマネスクの誕生
巡礼ブームで進んだ都市化と「ゴシック美術」の芽生え
COLUMN キリスト教公認以前のキリスト教美術
フランス王家の思惑と新たな「神の家」 ── ゴシック美術
ゴシック様式に隠された政治的メッセージとは?
「光=神」という絶対的な価値観
大聖堂建立ブームの終焉と「国際ゴシック様式」の発展
第2部 絵画に表れるヨーロッパ都市経済の発展 ルネサンスの始まり、そして絵画の時代へ
西洋絵画の古典となった3人の巨匠 ── ルネサンス
「再生」を果たした古代の美
レオナルド・ダ・ヴィンチは軍事技術者だった!?
宗教改革による盛期ルネサンスの終焉
都市経済の発展がもたらした芸術のイノベーション ── 北方ルネサンス
レオナルド・ダ・ヴィンチにも影響を与えた革新的絵画
台頭する市民階級に向けた“戒め”の絵画とは?
絵画から読み解けるネーデルラントの混乱
COLUMN ドイツ美術史の至宝デューラーとクラーナハ
自由の都で咲き誇ったもうひとつのルネサンス ── ヴェネツィア派
貿易大国ヴェネツィアの発展と衰退
自由と享楽の都が生み出した謎多き絵画
ヴェネツィア絵画は二度輝く
カトリックVSプロテスタントが生み出した新たな宗教美術 ── バロック
「プロテスタント」の誕生
宗教美術を否定するプロテスタント、肯定するカトリック
カラヴァッジョの革新的なアプローチ
対抗宗教改革の申し子ベルニーニ
COLUMN バロック絵画の王「ルーベンス」
オランダ独立と市民に広がった日常の絵画 ── オランダ絵画
オランダ独立と市民階級の台頭
市民に向けて描かれた多種多様なオランダ絵画
レンブラントとフェルメール
COLUMN オランダ人を翻弄した17世紀の「チューリップ・バブル」
第3部 フランスが美術大国になれた理由 “偉大なるフランス”誕生の裏側
絶対王政とルイ14世 ── フランス古典主義
ルイ14世が作りあげた「偉大なるフランス」
かつての芸術後進国フランスで、美術家たちが抱えたジレンマとは?
「プッサン知らずして、フランスの美を語るなかれ」
COLUMN 古典主義以前のフランス様式
革命前夜のひとときの享楽 ── ロココ
「王の時代」から「貴族の時代」へ
勃発した「理性」対「感性」の戦い
ロココ絵画の三大巨匠
聞こえてきた「フランス革命」の足音
皇帝ナポレオンによるイメージ戦略 ── 新古典主義、ロマン主義
フランス革命と「新古典主義」の幕開け
現代の政治家顔負けの「ナポレオン」のイメージ戦略
再び起こった「理性」対「感性」の争い
2つの様式で揺れる画家たち
第4部 近代社会はどう文化を変えたのか? 産業革命と近代美術の発展
「格差」と「現実」を描く決意 ── レアリスム
「現実」をそのまま描いたクールベの革新性
マネから読み解く19世紀フランス社会の「闇」
産業革命と文化的後進国イギリスの反撃 ── イギリス美術
「イギリス」が美術の国として影が薄い理由
「肖像画」によって輝いたイギリス美術
英国式庭園の霊感源となったクロード・ロラン
産業革命でさらに発展するイギリスの国力と文化
産業革命の時代に「田舎」の風景が流行った理由 ── バルビゾン派
近代化によって生まれた「田園風景」需要
サロンを牛耳る「アカデミズム」
なぜ、印象派は受け入れられなかったのか? ── 印象派
「何を描くか」ではなく「どう描くか」の時代へ
マネを中心に集まった印象派の画家たち
印象派の船出「グループ展」の開催
アメリカ人が人気に火をつけた印象派
アメリカン・マネーで開かれた「現代アート」の世界 ── 現代アート
アメリカン・マネーに支えられたヨーロッパの芸術・文化
女性たちが開拓した現代アートの世界
ノブレス・オブリージュの精神で広がる「企業のメセナ活動」
おわりに
掲載美術品一覧
人名索引
主な参考文献
著者
木村泰司(きむら・たいじ)
西洋美術史家。1966年生まれ。米国カリフォルニア大学バークレー校で美術史学士号を修めた後、ロンドンサザビーズの美術教養講座にてWORKS OF ART修了。ロンドンでは、歴史的なアート、インテリア、食器等本物に触れながら学ぶ。東京・名古屋・大阪などで年間100回ほどの講演・セミナーを行っている。
『名画の言い分』『巨匠たちの迷宮』『印象派という革命』(以上集英社)、『名画は嘘をつく』シリーズ(大和書房)、『美女たちの西洋美術史 肖像画は語る』(光文社)、『おしゃべりな名画』(ベストセラーズ)、『西洋美術史を変えた名画150』(辰巳出版)など、著書多数。
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