入門 社債のすべて
入門 社債のすべて
書籍情報
- 土屋 剛俊 著
- 定価:2420円(本体2200円+税10%)
- 発行年月:2017年03月
- 判型/造本:A5並製
- 頁数:232
- ISBN:978-4-478-10167-4
内容紹介
社債と社債投資の疑問・勘所がわかる入門書決定版
発行額は60兆円超!個人向けは10年間で約5倍に!
買い時・売り時が学べるケーススタディ(オリンパス、日本航空、アイフル、コバレントマテリアル、エルピーダメモリ)も満載!デフォルト対応も詳述
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目次
はじめに
第1部 基本編
第1章 社債とは何か
1 社債発行のしくみ
2 信用リスクについて
3 銀行融資との違い
信用リスクを直接とる/転売しやすい/債務者との距離が遠い
4 株式との違い
オーナーではなく、お金を貸すだけ/弁済順位が高い/
株は上場、社債は非上場
コラム 企業は資金調達で、どれくらい社債に依存すべきか
第2章 社債の種類とその他の債券
1 さまざまな種類の社債
弁済順位/発行通貨/発行会社の場所/販売方法/発行市場の場所/利払いの方法/
元本の返し方/信用リスク水準/転換社債型新株予約権付社債/リパッケージ転換社債
コラム スワップ取引と社債発行の関係
2 社債以外の主な債券
国債/政府保証債/財投機関債/地方債
コラム 地方自治体の借金は法律違反?
第3章 利回りと価格の変動
1 金利と利回りの違い
2 単利と複利の特徴
3 イールドカーブとは何か
純粋期待仮説/流動性プレミアム仮説/市場分断仮説
4 金利変動と債券価格の関係
現在価値の概念と求め方/債券価格を式で表す/応用編:3年債に投資した場合/
デュレーションの概念/価格感応度としてのデュレーション
コラム デュレーションを数式で理解したい人のために
第4章 発行プロセスと投資家保護
1 社債発行に関わるプレーヤー
証券会社の基本的な3部署/シンジケーション/社債管理者
コラム チャイニーズ・ウォール、投資銀行、バンカー
2 社債の値段の決まり方
プライマリー(発行)市場/セカンダリー(流通)市場
3 格付から読み取れること
4 「倒産」の定義
5 デフォルトの定義
債務不履行/期限の利益の喪失/倒産
コラム 劣後債が劣後する裏に高等テクニック
6 一般担保条項
7 法的倒産手続きと社債権者集会
社債の返済資金/社債権者集会/法的倒産
第5章 社債投資の代替品 〜 債務保証とCDS
1 債務保証
2 CDS
3 社債とCDSの比較
4 クレジットリンク債とは何か
クレジットリンク債のしくみ/社債が存在していなくても投資が可能/諸刃の剣
第2部 投資編
第6章 社債投資と株式投資の違い
1 投資を始める前に
2 社債に株式の投資手法は通用するか
商品性の違いのまとめ/株式投資との本質的な違い/モニターの頻度/企業業績と社債投資損益の関係/
倒産した場合の投資損益/企業の損益動向の分析と投資損益/流動性と投資損益
コラム 社債投資でフェラーリに乗る人たち
第7章 日本の社債市場の特徴
1 歪んだ市場の実態
買うときは高値、売るときは安値/外部格付に依存した投資判断をする/
ネガティブなニュースに過剰反応する/横並びの投資行動をとる/ハイイールドのプロが少ない
2 構造問題が生まれた背景
非効率な投資ルールを正統化しやすい/証券会社の人事評価やインセンティブとの関係/
当局の保守的な態度が助長/運用委託者が素人であるということ
3 割高・割安の傾向
短期の低格付銘柄/中途半端な利回りの銘柄/外貨建債券/転換社債
4 社債市場の歴史概観
第8章 具体的なクレジット分析と投資手法
1 具体的な分析内容
キャッシュフロー分析/運転資金/キャッシュフロー計算書の具体例/期間損益の考え方/
営業損失か、特別損失か/債務超過と信用リスク
2 投資に分析を反映する際の注意点
定性要因の分析が重要/政治的に延命される会社は狙い目/業績悪化の真の姿は財務諸表に反映されにくい/
望ましいクレジット投資対象の条件
3 社債投資において格付は役立たない
中立性の欠如/タイミング/長期格付
4 金融機関の信用リスクに関する考え方
優先債と負債性資本商品/外部から計りづらい金融機関の財務状況/国にとって合理的な判断を予測する
5 海外ハイイールドクレジットリスクのとり方
できれば避ける/日本人にも勝機のある投資対象
第9章 社債投資のケーススタディ
1 圧倒的なキャッシュフローに注目すれば安く買える : オリンパス
2 確信のもてない政治リスクは避け、損失を免れる : 日本航空
3 業界激震でも冷静に資金繰りを分析し、値下がり時を狙う: アイフル
4 企業価値の算定力で社債権者集会の交渉に勝つ : コバレントマテリアル
5 想定外の倒産タイミングに撃沈することも : エルピーダメモリ
第10章 万一デフォルトした場合の対応法
1 倒産手続きが始まったら
倒産しない前提で投資していた場合/倒産前提で投資していた場合/倒産後に売買が発生する場合
2 管財人と戦う場合
3 社債権者集会での戦い方
あとがき
参考文献
索引
著者
土屋剛俊(つちや・たけとし)
みずほ証券金融市場本部シニアエグゼクティブ。1985年一橋大学経済学部卒、石川島播磨重工業入社。87年野村證券に入社し、野村バンクインターナショナル(英国ロンドン)、業務審査部(現リスクマネジメント部)を経て、野村インターナショナル(香港)にてアジア・パシフィックの非日系リスク管理部門を統括。97年チェース・マンハッタン銀行東京支店審査部長。2000年よりチェース証券調査部長。01年より野村證券金融市場本部チーフクレジットアナリスト。05年より野村キャピタル・インベストメント審査部長。07年よりバークレイズ証券ディレクター。13年11月より現職。明治大学非常勤講師(99〜01年)。CFA協会認定証券アナリスト、日本証券アナリスト協会検定会員。著書に『財投機関債投資ハンドブック』(金融財政事情研究会)、『新版 デリバティブ信用リスクの管理』(シグマベイスキャピタル)、『日本のソブリンリスク』(共著、東洋経済新報社)。
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