プラットフォーム・レボリューション PLATFORM REVOLUTION
未知の巨大なライバルとの競争に勝つために
プラットフォーム・レボリューション PLATFORM REVOLUTION
未知の巨大なライバルとの競争に勝つために
書籍情報
- ジェフリー・G・パーカー 著/マーシャル・W・ヴァン・アルスタイン 著/サンジート・ポール・チョーダリー 著/妹尾 堅一郎 監訳/渡部 典子 訳
- 定価:2640円(本体2400円+税10%)
- 発行年月:2018年08月
- 判型/造本:46上製
- 頁数:520
- ISBN:978-4-478-10003-5
内容紹介
なぜ、プラットフォームは既存のビジネスを打ち負かすことができるのか? なぜ、こんなにも速く、大きく成長できるのか? 世界を席巻するプラットフォーム企業に共通する戦略を解体する!
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目次
はじめに ── なぜ、プラットフォームは、既存のビジネスを打ち負かすことができるのか
CHAPTER1 プラットフォーム・ビジネスの現在
プラットフォーム革命にようこそ/プラットフォーム革命と変化のパターン/プラットフォーム革命にどう対応するか
CHAPTER2 ネットワーク効果 プラットフォームはなぜ強いのか
低すぎたウーバーの価値/需要サイドの規模の経済/ツーサイド・ネットワーク効果/ネットワーク効果と成長促進策/ネットワーク効果を拡張する ── 参加しやすさと拡張可能性を高めるツール群/負のネットワーク効果 ── その原因と対策/4種類のネットワーク効果/構造変化 ── ネットワーク効果は企業活動を正反対に変える
CHAPTER3 アーキテクチャ 成功するプラットフォームの設計原則
どこから設計を始めるか/コア・インタラクション ── プラットフォームの設計目的/3ステップの設計方法 ── 誘引、促進、マッチング/重層的なインタラクションの拡張/エンド・ツー・エンド原則の適用/モジュール方式の力/プラットフォームの再設計/反復的な改善
CHAPTER4 プラットフォームによる破壊 転換を迫られるオールド・ビジネス
圧倒的産業変革力の源泉/デジタルによる破壊の歴史/劣勢に立たされるパイプライン/価値創造、価値消費、品質管理への影響/ビジネス全体への構造的な影響/既存企業の反撃 ── プラットフォーム化するパイプライン/破壊の主因は技術ではない
CHAPTER5 市場導入 8つの立ち上げ戦略
ペイパル創業者たちの初期の挫折/プル型マーケティング ── バイラリティの拡大/既存企業の優位性 ── 現実か幻想か/多種多様なプラットフォームの立ち上げ方/ニワトリと卵のジレンマを打破する8つの戦略/ユーザー・ツー・ユーザーの立ち上げメカニズム
CHAPTER6 収益化 価値を求めてネットワーク効果を強化する
あるプラットフォーム起業家の収益化計画/価値の発見 ── 数字だけでは不十分/収益化策① 取引手数料を取る/収益化策② アクセスに課金する/収益化策③ アクセス強化策に課金する/収益化策④ キュレーション強化策に課金する/課金対象を誰にすべきか/無料から有料への移行
CHAPTER7 オープン性 プラットフォームの利用範囲を規定する
ウィキペディアのトラブル/オープン化とクローズド化の綱渡り/エコシステムとオープン性の種類/管理者とスポンサーの参加形態/開発者を参加させる/何をオープンにし、何を所有すべきか/ユーザーの参加を促す/オープン性のレベルで差別化/段階的なオープン化 ── メリットとリスク
CHAPTER8 ガバナンス 価値向上と成長強化のための方針
コミュニティを怒らせたキューリグ/国家としてのプラットフォーム/市場の失敗とその原因/ガバナンスの4つのツール ── 法律、規範、アーキテクチャ、市場/賢い自己ガバナンス原則
CHAPTER9 評価指標 プラットフォームが問題にすべきこと
過去のリーダーはどんな評価指標を用いたか/新しい評価上の課題/ライフサイクルと指標の設計/ステージ① 立ち上げ段階の指標/ステージ② 成長期の指標/ステージ③ 成熟段階の指標/スマートな指標の設計
CHAPTER 10 戦略 プラットフォームによる競争の変化
アリババが示したプラットフォームの世界の競争/20世紀の戦略 ── 歴史のおさらい/3次元チェス ── 競争の複雑化/競争戦略① アクセス制限でマルチホーミングを防ぐ/競争戦略② イノベーションを促進し、その価値を獲得する/競争戦略③ データの価値を活用する/競争戦略④ M&Aの再定義/競争戦略⑤ プラットフォームの封じ込め/競争戦略⑥ プラットフォーム設計の向上/勝者独り勝ち市場の持続的優位性
CHAPTER 11 政策 プラットフォームに対する規制
ニューヨーク市にとってエアビーアンドビーは恵みか/規制をめぐる課題 ── 古いルールの改定/プラットフォーム革命の負の側面/規制に対抗する方法/プラットフォームの成長に伴う規制問題/規制2.0時代が到来?/規制当局へのアドバイス
CHAPTER 12 プラットフォーム革命の未来
プラットフォーム革命にどう備えるか/教育 ── 世界の教室としてのプラットフォーム/ヘルスケア ── 扱いにくいシステムのパーツをつなぐ/エネルギー ── スマートグリッドから多方向プラットフォームまで/ファイナンス ── お金のデジタル化/物流と輸送/人材紹介サービス ── 仕事の特性を再定義する/政府機能のプラットフォーム化/IoTのインパクト/挑戦的な未来
解説 ── 妹尾堅一郎(産学連携推進機構 理事長)
用語解説
原注
索引
著者
ジェフリー・G・パーカー(Geoffrey G. Parker)
ダートマス・カレッジ教授およびMITデジタル・エコノミー・イニシアチブ客員研究員兼リサーチ・フェロー。経済学の産業組織論分野において、「ツーサイド市場理論」の共同開発者としての業績が名高い。
マーシャル・W・ヴァン・アルスタイン(Marshall W. Van Alstyne)
ボストン大学教授およびMITデジタル・エコノミー・イニシアチブ客員研究員。「ツーサイド・ネットワーク理論」の基礎への貢献で知られる。
サンジート・ポール・チョーダリー(Sangeet Paul Choudary)
プラットフォームに関するコンサルティングを世界的に展開。メディア・ラボにあるMITプラットフォーム戦略グループの共同議長。INSEAD ビジネススクールの学内起業家兼センター・フォー・グローバル・エンタープライズ・フェロー。
監訳
妹尾堅一郎(せのお・けんいちろう)
特定非営利活動法人産学連携推進機構 理事長。慶應義塾大学経済学部卒業後、富士写真フイルム株式会社勤務を経て、英国国立ランカスター大学経営大学院博士課程満期退学。産業能率大学助教授、慶應義塾大学大学院教授、東京大学先端科学技術研究センター特任教授、九州大学客員教授、一橋大学大学院MBA客員教授等を歴任して現職。現在も東京大学で大学院生等を指導。CIEC(コンピュータ利用教育学会)前会長。研究・イノベーション学会参与(前副会長)。日本知財学会理事。内閣知的財産戦略本部専門調査会前会長、農水省技術会議議員ほか、多くの省庁委員や大手企業役員を兼務。ビジネスモデルと知財マネジメントに関する研究と教育を続ける。著訳書多数。
なかでもベストセラーになった『技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか』(ダイヤモンド社)は書名が流行語にもなった。また、実践面では、秋葉原の再開発プロデュース等で著名。平成20年度 産業財産権制度関係功労者表彰 経済産業大臣表彰。
訳
渡部典子(わたなべ・のりこ)
ビジネス書の翻訳、執筆、編集等に従事。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。研修サービス会社等を経て独立。訳書に『リバース・イノベーション』『英国式 図解のアイデア』(いずれもダイヤモンド社)、『バフェット伝説の投資教室』(日本経済新聞出版社)、『最強の商品開発』(中央経済社)などがある。
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