DESIGN IS DEAD(?) デザイン イズ デッド?
DESIGN IS DEAD(?) デザイン イズ デッド?
書籍情報
- 幅允孝 企画監修/未来を変えるデザインプロジェクト 編著
- 定価:1980円(本体1800円+税10%)
- 発行年月:2017年02月
- 判型/造本:A4変並製
- 頁数:120
- ISBN:978-4-478-06871-7
内容紹介
金額、日程、評価のどれにも納得感が得にくい「デザイン」。いまもっとも疑いの目を向けられる暗黙の領域にスポットをあて、社会としてそれをどう駆使していくべきか考える一冊。
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目次
まえがき/「デザイン」は本当に死んだのか?
幅 允孝(BACH ブックディレクター)
1 境界線
2 ロゴマーク
エンブレム問題から現代のグラフィックデザインを逆照射する
談:室賀清徳(『アイデア』編集長)
デザイン批評はいかにして可能となるか
インタビュー:藤崎圭一郎(デザイン評論家)
デザインの必然性はコンセプトを
言語化することによって導き出される(関西テレビ)
ロゴリニューアルとダイナミックロゴ
新しい時代のロゴはその役割と造形を大きく変え始めた
対談:小田雄太(アートディレクター)× 岡本 健(グラフィックデザイナー)
3 変化
近代デザインの歴史
デザインは社会を変えることができるのか
寄稿:加島 卓(社会学者)
作り手と受け手が自由に交錯する場所(ファブラボ藤沢)
70億人のデザイン デザインに対する認識はなぜ揺らぐのか
寄稿:井口博美(武蔵野美術大学 デザイン情報学科 教授)
人々はデザインをどう語るのか
4 生まれる場所
デザイナー生態図鑑
グラフィックデザイナーが携わる制作ジャンル
制作プロセスとスタッフの連携
デザイナー劇場 笑い話のようなホントの話
複雑で混沌とした問題を解決に導くデザインの力
寄稿:奥出直人(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授)
5 社会課題
平均寿命100年時代の働き方をデザインする
インタビュー:リンダ・グラットン(ロンドン・ビジネススクール 教授)
人類の予測を超えた未来をデザインする
インタビュー:ロブ・ネイル(シンギュラリティ大学 CEO)
デザインは社会問題の解決にどんな可能性をもたらすか
談:村田智明(京都造形芸術大学 プロダクトデザイン学科 教授)
企業におけるソーシャルデザイン
① 「旅」と「学び」を組み合わせることで旅行会社の新しい価値を創出(エイチ・アイ・エス)
② 飲食業が手がける有機農業が野菜と消費者の関係を近づける(ワタミ)
③ 音楽の力が人と人を結び、コミュニティを活性化する(ヤマハミュージックジャパン)
④ 高齢者の生活をトータルに支える新たな社会プラットフォームを構築する(富士通)
義足によって身体の動きと生活をデザインする
インタビュー:遠藤 謙(義足エンジニア)
公正な取引で新しいジュエリー市場をデザインする
インタビュー:白木夏子(起業家)
社会を仕組みとしてデザインする
寄稿:横山禎徳(東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム 特任教授)
6 可能性
デザイナーの仕事とは問題解決のためのすべてのプロセス
インタビュー:齋藤精一(ライゾマティクス代表取締役 クリエイティブディレクター)
ヒットを生み出し続けるコンテンツ力で地域の雇用をいかに創出するか
対談:荒木義行(合志市長)× 加藤雅章(ロボット 執行役員)
デザインは生き残れるか
寄稿:馬場マコト
あとがき/デザインの意志なきところにイノベーションは生まれない
大野修一(日本財団 常務理事)
企画監修
幅 允孝(はば・よしたか)
BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。未知なる本を手にしてもらう機会をつくるため本と異業種を結びつける売場や、ライブラリーの制作をしている。代表的な場所として、国立新美術館「SOUVENIR FROM TOKYO」や「CIBONE」、「京都市動物園図書室」「ワコールスタディホール京都」「ISETAN The Japan Store Kuala Lumpur」書籍フロアなど。また、DESIGNTIDE TOKYOのディレクター(2008年〜2012年)や愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸科デザイン専攻で非常勤講師も務めるなど「デザイン」好き。著書に『本なんて読まなくたっていいのだけれど、』(晶文社)、『幅書店の88冊』(マガジンハウス)、『つかう本』(ポプラ社)。
編著
未来を変えるデザインプロジェクト
未来を変えるデザイン展を中心とした日本財団によるソーシャルイノベーションの普及・啓蒙を図る取り組み。未来を変えるデザイン展は、社会課題解決に向けた企業の先進的な取り組みを、現在と未来を統合的な視点でビジュアライズするという新しい試みの企画展で、2013年に東京ミッドタウン、2014年にグランフロント大阪で開催された。本企画展では19の企業の取り組みを通して、新しい社会システムデザインの可能性について、来場者と共に考える機会となり大きな反響を得た。