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「地震」と「火山」の国に暮らすあなたに贈る 大人のための地学の教室

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「地震」と「火山」の国に暮らすあなたに贈る 大人のための地学の教室

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 鎌田浩毅 著
  • 定価:1980円(本体1800円+税10%)
  • 発行年月:2025年02月
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:448
  • ISBN:9784478121023

内容紹介

東日本大震災によって日本列島は地震や火山噴火が頻発する「大地変動の時代」に入った。その中で、地震や津波、噴火で死なずに生き延びるためには「地学」の知識が必要になる。本書は、京都大学名誉教授の著者が授業スタイルの語り口で、地学のエッセンスと生き延びるための知識を明快に伝える。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

◆ 地学を学ぶ重要性
◆ 地球はどのようにできたのか?
◆ 生命の歴史と絶滅
◆ 地震と噴火のリスクが高まっている
◆ この本を書いた理由
◆ 火山の大地を歩く
◆ 地学の研究で驚いたこと

1章 地球は変化し続けている

◆ 地球は「火の玉」だった
◆ 隕石は「汚れた雪だるま」
◆ まるで卵のような構造
◆ 月は地球のかけら
◆ 地球の気候と月
◆ 四十六億年を一年のカレンダーで考える
◆ 哺乳類の歴史はずいぶん短い
◆ 地質図はすごい
◆ 地下資源と火山の活動
◆ 地球の磁場は反転する
◆ 固体地球と流体地球
◆ 脱炭素と大規模な火山の噴火
◆ 十億年後に地球上の水はなくなる

2章 地球内部のマントル

◆ 地球内部はどうなっているのか
◆ 地球内部が完全に冷える日
◆ プレート運動とマントル
◆ コールドプルームとホットプルーム
◆ マントルの大きさを知る方法
◆ 噴火のしくみ
◆ 地球と火星や金星との違い

3章 プレート・テクトニクスとはなにか

◆ ウェゲナーの革命的なアイデア
◆ 直感と実証
◆ 失意のうちに……
◆ ヒマラヤと「海の生物の化石」
◆ 地球科学者たちの論戦
◆ ウェゲナーが知らなかったこと
◆ プレートは中央海嶺でつくられる
◆ 日本を囲む四つのプレート
◆ プレートの動きが地震を引き起こす
◆ プレートの境界と千葉県北西部地震
◆ 大きな地震とエレベーター
◆ フィリピン海プレートと富士五湖の地震
◆ プレート・テクトニクスと大陸の誕生
◆ 日本沈没は本当に起こる?
◆ オーストラリアは夢の国か
◆ アスペリティとスロースリップの関係
◆ フォッサマグナは日本をわける巨大な溝
◆ なぜ日本海ができたのか
◆ 京都周辺にある断層
◆ 地球のプレートを人間が動かすことはできるか?

4章 マグマのしくみ

◆ マグマは一〇〇〇度の物質
◆「マグマだまり」とはなにか
◆ 火砕流の温度と時速
◆ 桜島が頻繁に噴火する理由
◆ 海底火山の観測は難しい
◆ 漂着した軽石が教えてくれること
◆ 西之島新島と福徳岡ノ場の違い
◆ 地球科学者はどこを見ているのか
◆ 手渡されたもの
◆ 温泉と鉱山は同じストーリー
◆ 温泉はマグマの産物
◆ 地熱から考えるエネルギー問題
◆ 自宅で地中の熱を利用する
◆ 槍ヶ岳とカルデラ火山

5章 巨大噴火のリスク

◆ 命の危険を感じた伊豆大島の噴火
◆ 覚えておきたい三つの噴火のタイプ
◆ 噴火の規模を示す指標
◆ 九州の北半分を覆った火砕流
◆ カルデラと地面の陥没
◆ 三万メートルの入道雲
◆ 噴火は期間が空くほど規模が大きい
◆ 人類の九割が死亡した噴火
◆ 巨大噴火と地球環境の変化
◆ 天明の飢饉とエアロゾル
◆ 寒冷化と恐竜の絶滅
◆ 日本列島のカルデラ火山
◆ 特に要注意の火山
◆ 大被害をもたらす富士山の噴火
◆ 火山のスペーシング
◆ トンガの噴火とマグマ水蒸気爆発
◆ 薩摩硫黄島とトンガの海底火山
◆ 海を走る火砕流
◆「ほとんど見つからない」
◆ 北朝鮮の大規模噴火
◆ 富士山が噴火する日
◆ 富士山、伊豆大島、有珠山
◆ リゾート地の活火山
◆ 活火山とそれ以外

6章 今後必ず起きる超巨大地震

◆ 巨大地震と津波はどうして起こるのか
◆ 南海トラフ巨大地震の脅威
◆ 巨大地震の歴史
◆ 次の巨大地震に富士山は耐えられるのか
◆ 和歌山県の地震と困った話
◆ いろいろな地震の種類
◆ 首都直下地震では建物の老朽化も問題
◆ 日本が直面する自然災害
◆ 地震の「静穏期」と「活動期」
◆「失われた三十年」と震災
◆ 千葉県の沖合は地震の巣
◆ 未来に起きる二つの地震
◆ 一回割れると立て続けに割れる
◆ 二〇二一年の「異常震域」
◆ 二億年のスパンで考える
◆ スーパーカミオカンデで地震が起きたら……

7章 これからを生きるために大切な「長尺の目」

◆ 千年時計と百年時計
◆ 増えて、増えて、増えて解放される
◆ 三つのデータから予測する
◆ 時間的で空間的
◆ 地球温暖化問題と長尺の目
◆ ミリオン、ビリオンの感覚
◆ あなたが生き残るために
◆ いざというときのために試しておきたいこと
◆ 富士山のハザードマップ
◆ 地震や噴火は止められないが……
◆ 大地変動の時代の日本で生きる
◆「石油の埋蔵量」が変動する理由
◆ 過去は未来を解くカギ
◆ 南海トラフ巨大地震と地球科学者
◆ 南海トラフ巨大地震の次にリスクが高いのは……

おわりに

◆ 六八〇〇万人を巻き込む巨大災害
◆ 地球は美しい
◆「科学の知」を活きた知識に

索引





著者

鎌田浩毅(かまた・ひろき)
京都大学名誉教授、京都大学経営管理大学院客員教授、龍谷大学客員教授。一九五五年東京生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省(現・経済産業省)を経て、一九九七年より京都大学人間・環境学研究科教授。理学博士(東京大学)。専門は火山学、地球科学、科学コミュニケーション。京大の講義「地球科学入門」は毎年数百人を集める人気の「京大人気No.1教授」、科学をわかりやすく伝える「科学の伝道師」。「情熱大陸」「世界一受けたい授業」などテレビ出演も多数。ユーチューブ「京都大学最終講義」は一一〇万回以上再生。日本地質学会論文賞受賞。

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