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THE UNIVERSE IN A BOX 箱の中の宇宙

あたらしい宇宙138億年の歴史

  • 紙版
  • 電子版

THE UNIVERSE IN A BOX 箱の中の宇宙

あたらしい宇宙138億年の歴史

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • アンドリュー・ポンチェン 著/竹内薫 訳
  • 定価:2420円(本体2200円+税10%)
  • 発行年月:2024年07月
  • 判型/造本:46上
  • 頁数:416
  • ISBN:9784478112489

内容紹介

ダークマター、銀河の誕生、ブラックホール、マルチバース…。宇宙はあまりにも広大で、最新の理論や重力波望遠鏡による観察だけでは、そのすべてを見通すことはできない。そこに現れた救世主が「シミュレーション」だ。本書では、若き天才宇宙学者がビックバンから現在まで「ぶっとんだ宇宙の全体像」を提示する。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

まえがき

出会い
ちっちゃな黒い箱
宇宙には何があるのか
宇宙の全体像は「ぶっ飛んでいる」
宇宙全体を描き出す
人類とアルゴリズム
「自分が世界を作ったのではない」
宇宙の実験室
何事も完全に確かではない
箱の中の宇宙

1章 空から銀河の彼方へ

気象学の驚くべき進歩
原因と結果の問題
始まり
自然の法則
宇宙の超空洞
木星のハリケーン
浜辺に打ち寄せる波
リチャードソンが描いた夢
たくさんの穴と「コード化」
素晴らしい赤ちゃん
ノイマンの研究
コード、コード、コード
ハーバード大学の地下室
劇的な進歩
サブグリッド
創造的な飛躍
真鍋の大発見と気象のカオス
銀河の歴史は天空に記されている
地球と宇宙
準備は整っている

2章 ダークマター・ダークエネルギー・宇宙の網の目

ダークマターとダークエネルギー
科学的に重大な提案
海王星発見の物語
藁にもすがるような解決策
ある女性研究者の気づき
銀河の材料
ダークマターの特徴
独創的で革命的な研究
キックとドリフト
ダークマターの登場
ダークマター粒子とは
宇宙の網の目
奇跡の箱に宇宙を入れる
冷たいダークマター
もっと発見すべきことがある
ダークエネルギー
コスモロジストの確信
九五パーセントと五パーセント
完全な一致などありえないが……
見落としていること

3章 銀河とサブグリッド

天の川銀河のはるか彼方
宇宙論的な歴史の「スケッチ」
サンデージの抗弁
ティンズリーの銀河
銀河はどれくらいの時間でできるのか?
銀河とダークマター
うんざりするほど多くの材料
ハッブル・ディープ・フィールド
銀河の空白についてのアイデア
リチャード・エリスの警告
天文学者たちの懐疑
観光客に広大な砂漠の地図は必要か?
再出発の時
厚焼きピザへの進歩
サブグリッドの必要性
科学において重要なこと
銀河の影を探す
驚くべき結果
シミュレーションが明らかにした物語
創世記を書き換える
「うまくいかないこと」の重要性
理論物理学のスーパースター

4章 ブラックホール

ブラックホール
潰れる星
オッペンハイマーの推測
戦争に翻弄される物理学者たち
星の死が核戦争を生む!?
アインシュタインの方程式を組み込む
ブラックホールに落ちた宇宙飛行士は……
「特異点」は悪い知らせ
SF的な解決策
重力波の観測
クエーサー
デス・スターのようなエネルギー
ブラックホールに迫る
銀河のスナップショット
ブラックホールは破壊の原動力
怪物に太陽系が襲われる可能性
驚くべき規則性
ホーキングの発見

5章 量子力学と宇宙の起源

奇妙な理論
日常と切り離されたものなのか?
貴族の作った無線システム
ハイゼンベルクの不確定性原理
物質のシミュレーション
ファインマンの囁き
量子の雲
量子コンピュータの可能性
美しい機械
量子の現実
さらに大きなひねり
量子のファジーさ
厄介な疑問と大胆な推測
宇宙はマルチバース
量子宇宙論
フルーツケーキのように
ホーキングの重要な洞察
宇宙のインフレーション
宇宙の歴史を逆さに回す
さざ波は銀河へと……
頭痛の種
組み合わせから見えてくるもの
「もしも実験」
ダークエネルギーに支配される宇宙
インフレーションは本当に起きたのか?
地球でブラックホールが発生する懸念
麦と籾殻を区別する

6章 考えること

ヘパイストス神の番犬
人工知能と宇宙論
知性に関する別のビジョン
火星の生命
人工知能の世界の伝説
不確かで、曖昧
太陽が西から昇る可能性
ベイズ論理と回転する宇宙
〇・〇〇〇八パーセント
赤方偏移を利用する
ぼんやりとした宇宙の地図
わかっていることと「未知の未知」
生物の脳、テニスの試合
一〇〇〇億個のニューロン
線虫の脳も再現できない
ローゼンブラットの野心
機械学習のプロトタイプ
天文学、科学、さらにその先
二〇一一年のOPERA実験
意思決定を説明できるか?
人工知能とディストピア
GPT「プロフェッサー」との対話
シミュレーション内の知性なのか?

7章 シミュレーション、科学そして現実

マトリックス・幻影の街・模造世界
可能性は五分五分
ドーキンスとボストロム
解像度を見積もる
量子ビットの途方もない大きさ
「科学理論の本質」について考える方法
「格安シミュレーション仮説」と「陰謀論」
まともな理論か?
フランシス・ベーコンの憂慮
アインシュタインと科学の本質
科学哲学者の指摘
再現するのではなく理解せよ
科学としてのシミュレーション
誰がなんと言おうと

謝辞

訳者あとがき

注釈

索引





著者

アンドリュー・ポンチェン
ロンドン大学の宇宙論の教授。
英国王立協会ユニバーシティ・リサーチ・フェロー。
スティーブン・ホーキングとも協力し、世界的ベストセラー
『A Brief History of Time』(『ホーキング、宇宙を語る』)第3版の
出版にも尽力。BBCやDiscovery Channelなどのドキュメンタリー番組への
出演、アインシュタインの相対性理論を一般向けにアニメで紹介した
TED-Edシリーズへの参加(220万回以上再生)。
2020年、最先端の宇宙学を幅広い層の聴衆に届け続ける
著者の活動を称え、王立天文学会から Gerald Whitrow Prizeが
贈られた。本書は著者にとって最初の著作となる。


訳者

竹内薫(たけうち・かおる)
1960年東京生まれ。理学博士、サイエンス作家。
東京大学教養学部、理学部卒業、
カナダ・マギル大学大学院博士課程修了。
小説、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍している。
主な訳書に『宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか』
(ロジャー・ペンローズ著、新潮社)、
『奇跡の脳』(ジル・ボルト・テイラー著、新潮文庫)、
『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』
(ポール・ナース著、ダイヤモンド社)
などがある。

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