カスケードダウン
人と組織が自ら動く経営戦略の浸透策
カスケードダウン
人と組織が自ら動く経営戦略の浸透策
書籍情報
- 石原正博 著
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2024年03月
- 判型/造本:46並
- 頁数:256
- ISBN:9784478118368
内容紹介
組織改革、DX、人材育成……。さまざまな企業変革を実施してきたが何も変わらないと感じている経営者や企業幹部は少なくない。では、どうするか?一つの答えが、「カスケードダウン」だ。経営戦略を細分化し一人ひとりの行動計画や目標に落とし込むことで、人や組織が自ら動き出す会社に生まれ変わる。
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目次
はじめに
第1章 腹に落ちない目的に人は本気で動かない
ケース1「頓挫した3回目の業務改革」(製造業A社)
経営計画と切り離された業務改革
ケース2「カスケードダウンで企業はどう変わるか」(メーカーB社)
経営計画についての説明会
自分ゴトとして経営計画の細分化を実行する
現場で起きた問題をていねいに解決する
最後まで変わらない人たち
社員の自主的な挑戦なくして成長なし
第2章 「カスケードダウン」 とは何か
日本企業に抜け落ちている重要なプロセス「細分化」
カスケードダウンが必要とされる背景
カスケードダウンは「人が中心」の経営
カスケードダウンは「何を伝えるか」で結果が決まる
「細分化」が持つ重要な意味
カスケードダウンがもたらす5つのメリット
第3章 カスケードダウンの進め方
経営戦略の細分化に向けた3つのステップ
カスケードダウンの推進体制
カスケードダウンのゴール設定
カスケードダウンの展開案
カスケードダウンにおけるトップの役割
第4章 STEP1 変革の火をおこす
「変革の火をおこす」とは
1. 自己紹介によって互いの垣根を取り払う
2. 「おかしいことはおかしい」と言える場に
「おかしいと思うこと」を課題に変える
3. 課題解決の全体最適化
STEP2につなぐための3つのポイント
ポイント① 協働関係を築く
ポイント② 事実に基づかない同調バイアスから思考を解放する
ポイント③ 抵抗勢力に対応する
ケース3「変革の火をおこす」(商社C社)
第5章 STEP2 経営戦略を理解する
STEP2「経営戦略を理解する」の進め方
1. 経営戦略を理解することの意義を伝える
経営戦略を理解することの意義
2. 5つの情報をストーリー化して伝える
3. 経営戦略と日常業務をつなげる
STEP2の効果を上げるための4つのポイント
ポイント① 健全な危機感をあおる
ポイント② 正しい上意下達を実践する
ポイント③ 経営戦略への理解のもとに権限を委譲する
ポイント④ 全体最適の視点を持ってもらう
ケース4「中期経営計画を腹に落とす」(商社C社の続き)
第6章 STEP3 経営戦略を細分化する
STEP3「経営戦略を細分化する」の進め方
1. 細分化に向けた全体像を示す
2. 新たな役割に向けて課題を設定する
3. 実行推進体制について議論する
4. 最後の確認
STEP3の効果を上げるための2つのポイント
ポイント① 経営のセーフティネットを設ける
ポイント② 人材育成やデジタル化を手段としてつなげる
ケース5「中期経営計画を実行に移す」(商社C社の続き)
第7章 具体策の策定と実行
具体策の策定と実行について
売上拡大に向けた取り組みのポイント
ポイント① 外部環境依存型から価値創造型へ
ポイント② 新たな価値の見つけ方
ポイント③ 「顧客が買った理由は○○だった」を想像する
コスト削減に向けた取り組みのポイント
戦略の実行のポイント
ポイント① 戦略はPDCAで精度を上げる
ポイント② 人材は戦略実行のOJTで育成する
ポイント③「稼ぐこと」を最上位の目的にさせない
変化は「対応」ではなく「起こす」を目指す
戦略実行を通して将来への希望を取り戻す
ケース6「中期経営計画の達成」(商社C社の続き)
おわりに
著者紹介
石原正博 (いしはら・まさひろ)
株式会社センターボード・代表取締役。
1969年東京都生まれ。1992年学習院大学法学部を卒業し、安田信託銀行入社。法人営業、企業年金制度コンサル、経営企画業務等を経験。2005年1月スコラ・コンサルトに入社。2011年独立し株式会社センターボードを設立。
主な著作に『会社が生まれ変わる「全体最適」マネジメント』(日本経済新聞出版社、2016年)がある。
電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。
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