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戦略としての企業価値

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戦略としての企業価値

書籍情報

  • 紙版
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  • 佐藤 克宏 著
  • 定価:3520円(本体3200円+税10%)
  • 発行年月:2023年06月
  • 判型/造本:A5並
  • 頁数:256
  • ISBN:9784478118078

内容紹介

ファイナンスを武器にして“稼ぎ続ける組織”をつくるには? マッキンゼーで長年活躍した著者による、企業変革の新発想──。味の素、富士フイルム、日立製作所、オムロン、資生堂、アサヒグループ、コニカミノルタ…など、有名企業のケーススタディも多数掲載!

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

第I部 成長と稼ぐ力を高める戦略によって企業価値を創造する

第1章 企業価値を生み出す戦略の全体構造

戦略の軸
戦略の全体構造
ミッション、ビジョン、バリュー
全社戦略
全社戦略と事業戦略の振り子
Case Study 味の素グループのミッション、ビジョン、バリューと戦略

第2章 「成長」と「稼ぐ力」を追求する戦略をいかに作成するか

成長の追求① メガトレンドに乗る成長
成長の追求② 事業ポートフォリオのマネジメントによる成長
成長の追求③ エコシステムの構築による成長
稼ぐ力の向上① 利益水準が高い事業領域への進出
稼ぐ力の向上② 機能戦略の推進
Column 組織的なスキルの構築と展開の具体的な方法

第3章 メガトレンドに乗って持続的に成長する

グローバルなメガトレンドとは何か
メガトレンドを捉えるための自社の強み
メガトレンドを捉えた事業構築における誤解
将来の社会や産業の姿を打ち出す
Column 戦略は仮説にすぎない
Column パーパス経営のもとでの企業による社会課題の解決という潮流

第4章 事業ポートフォリオを再構築する

事業ポートフォリオのマッピング
日本企業によく見られる4つの類型
Case Study 富士フイルムの事業ポートフォリオマネジメント
Case Study 富士フイルムの成長と稼ぐ力の軌跡

第5章 M&Aと事業売却をどのように活用すべきか

M&Aと事業売却の活用
M&Aの3つのステップ
プロアクティブなM&A
M&Aスキルに関する経営者の経験学習
M&Aスキルに関する組織の経験学習
Case Study 日立製作所における事業ポートフォリオの入れ替え

第6章 ROICの視点で稼ぐ力を高める

稼ぐ力はROICに表れる
ROIC分解ツリー
稼ぐ力にこだわる
稼ぐ力を高める際に陥りがちな3つの罠
Case Study オムロンにおけるROICの活用

第7章 機能スキルによって稼ぐ力を高める

機能スキルの差で生じる利益の格差
機能スキルの本質を理解し活用する
Case Study 資生堂における稼ぐ力への取り組み

第8章 デジタルとアナリティクスで稼ぐ力を高める

デジタルとは? アナリティクスとは?
デジタルとアナリティクスの3つの効果
デジタルとアナリティクスの担う3つの分野
デジタルトランスフォーメーションは働き方改革
トランスレーターによるデジタルトランスフォーメーションの推進

第II部 お金の流れによって企業価値を創造する経営を俯瞰して語る

第9章 経営をお金の流れで理解するPL&BS一体型思考

貸借対照表と損益計算書
経営をお金の流れで俯瞰して見る
PL&BS一体型思考への転換
投資家との共通言語を体得する
従来のキャッシュフロー経営の先へ

第10章 企業価値評価の基礎知識(1) フリーキャッシュフローと金利・割引

フリーキャッシュフローとは
運転資本をさらに分解する
押さえておきたい「金利」と「割引」
Column 資本市場における価格発見機能

第11章 企業価値評価の基礎知識(2) DCF法とマルチプル法

企業価値の算出
株主価値および理論株価の算出
Column 企業価値評価に「正解」があるという誤解
マルチプル法の考え方
マルチプル倍数の算出
マルチプル法による企業価値評価
DCF法で算出された企業価値のチェック
Column DCF法における継続価値のマルチプル法による算出
Case Study アサヒグループホールディングスの企業価値評価例

第12章 企業価値の源泉は「成長」と「稼ぐ力」である

将来のフリーキャッシュフローの増加
加重平均資本コストの低下
成長はどこから来るのか
成長は長続きするのか
稼ぐ力とは何か
稼ぐ力の水準のちがい
企業価値のシミュレーション
成長と稼ぐ力の企業価値への影響

第III部 企業価値と戦略を自己検診しながら進んでいく

第13章 セルフ・デューデリジェンスによる自己検診と経営改革

自己検診としてのセルフ・デューデリジェンス
セルフ・デューデリジェンスにおける分析
セルフ・デューデリジェンスからの企業価値創造の見立て
投資家からの期待に対するギャップの理解
経営の両輪となる事業改革と財務改革
事業改革の4段階
財務改革の2施策

第14章 企業価値と戦略の効果的なコミュニケーション

「知りたいこと」と「言いたいこと」
コミュニケーションにおける留意点
Column 3つの自分を持っておく
Column 人格を攻撃されていると誤解しない
Case Study コニカミノルタの統合報告書

補論 企業価値創造型経営の実現に向けて乗り越えるべき3つの課題

1. 日本の経営環境の変遷からくる課題
2. 企業の組織が内包する課題
3. ビジネスパーソン個人における課題

おわりに

謝辞

索引





著者略歴

佐藤克宏(さとう・かつひろ)
早稲田大学大学院経営管理研究科(早稲田大学ビジネススクール)教授
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、スタンフォード大学大学院修士課程修了、京都大学経営管理大学院博士後期課程修了(博士、経営科学)。

1995年、日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)入行。2006年、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、20年近くにわたり同社パートナーなどを歴任。資源・エネルギー・素材業界グループのリーダーとして、戦略的視点での企業変革、新規事業立ち上げ、ビジネスモデル構築、デジタル・アンド・アナリティクス、B2Bマーケティング、M&A、組織的なケイパビリティ構築などの領域でおもに日本企業を支援してきた。

マッキンゼー時代から大学で教鞭をとり、2014年度に「早稲田大学ティーチングアワード」、2020年度に「京都大学経営管理大学院 優秀教育賞」を受賞するなど、講義のクオリティにも定評がある。2023年4月より現職。そのほか、独立行政法人経済産業研究所(RIETI)コンサルティングフェロー。

近年は、「企業価値評価のバイブル」として世界累計80万部超を誇る『企業価値評価』(マッキンゼー・アンド・カンパニー他著、ダイヤモンド社)シリーズの翻訳チームでリーダーを務めてきた。本書が初の単著となる。

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