目次

はじめに　ＤＸへの取り組みは、もはや待ったなし

第１章　「戦略なきＤＸは成功しない」

１　なぜ「戦略」が求められるのか
２　「ＩＴ戦略」と「ＤＸ戦略」の違い
３　二〇三〇年に向けたデジタルの潮流
４　日本が直面する「リテラシー」問題
　　　（１）劣化する情報リテラシー
　　　（２）持たざる人はますます失う
５　ＴＣＧが提唱するＤＸ戦略

第２章　押さえるべきポイントと取り除くべき障壁

１　押さえるべき五つのポイント
　　　（１）ＤＸの「導入価値」を知る
　　　（２）導入価値の「先」に得られる付加価値を可視化する
　　　（３）ＤＸの目的を明確化する
　　　（４）ＤＸにおける自社の現在地を認識する
　　　（５）デジタル技術の活用を通じて自己変革力を高める
２　取り除くべき五つの障壁
　　　（１）トップのＤＸリテラシーの壁
　　　（２）投資対効果の壁
　　　（３）データ未入力・未活用の壁
　　　（４）キーパーソン不在の壁
　　　（５）バイアスの壁
３　経営者の覚悟

第３章　ＤＸ推進体制と戦略投資

１　ＤＸカルチャーは「トップの意志」
２　ＤＸ推進組織の構築
３　ＤＸ人材とリーダーシップ
４　ＤＸにおける戦略投資
　　　（１）日本企業のＤＸ投資の現状
　　　（２）ＤＸ推進投資サイクル
　　　（３）ＤＸ投資の目安
　　　（４）ＩＴ投資の事例（サービス業A社）

第４章　ＤＸビジョンと解決ステップ ── ＤＸで何を実現するか

１　MVVと連動したＤＸビジョンの考え方
２　ＤＸビジョンの具体化に向けたステップ
　　　（１）経営のバックボーン（どのように進めるべきか）
　　　（２）外部環境分析（デジタルトレンドを理解する）
　　　（３）内部環境分析（デジタル活用レベルを把握する）
　　　（４）テーマ別ＤＸ戦略
　　　（５）テーマ別ＤＸ施策のプライオリティーと意思決定

第５章　テーマ別ＤＸ戦略の要諦

１　ビジネスモデルＤＸ
　　　（１）成果獲得のポイント
　　　（２） 実装事例　丸井グループ／「売らない化」のビジネスモデルに転換
２　マーケティングＤＸ
　　　（１）成果獲得のポイント
　　　（２） 実装事例　アシックス／ランニングエコシステムの構築
３　マネジメントＤＸ
　　　（１）成果獲得のポイント
　　　（２） 実装事例　ヤマハ発動機／「Ｙ‐ＤＸ１　経営基盤改革」
４　オペレーションＤＸ
　　　（１）成果獲得のポイント
　　　（２） 実装事例　ＨＩＬＬＴＯＰ（ヒルトップ）／二四時間稼働の無人工場
５　ＨＲＤＸ
　　　（１）成果獲得のポイント
　　　（２） 実装事例　荏原製作所／ピープルアナリティクスＡＩと「アンバサダー制度」

第６章　ＤＸブランディング ── ＤＸを推進し企業イメージを刷新する

１　ＤＸブランディング戦略
　　　（１）コーポレートブランディングとＤＸ
　　　（２）ＤＸブランディングとは
２　「ＤＸ認定」の取得
　　　（１）「ＤＸ認定」とは
　　　（２）ＤＸ認定の取得プロセス
　　　（３） 実装事例　トプコン／「ＤＸグランプリ」受賞を会社のイメージ訴求に活用

おわりに　漸次的な成長より「革新的なインパクト」を

著者

タナベコンサルティンググループ
タナベコンサルティング
常務取締役 デジタルコンサルティング事業部長 戦略総合研究所本部長
奥村 格（おくむら・いたる）
2009年タナベ経営（現タナベコンサルティング）入社。「常にクライアントの立場で問題解決を図る」を信条に、中堅企業の事業、組織、マーケティング戦略およびその推進支援コンサルティングに携わる。九州本部副本部長を経て、2019年より戦略総合研究所、2022年より常務取締役デジタルコンサルティング事業部長、戦略総合研究所本部長（現職）。リーディング・ソリューション取締役（非常勤）。

タナベコンサルティンググループ
タナベコンサルティング
執行役員 デジタルコンサルティング事業部マネジメントDX担当
武政 大貴（たけまさ・ひろたか）
中央大学法学部卒業。財務省で金融機関の監督業務などを担当後、企業経営に参画したのち、2009年タナベ経営（現タナベコンサルティング）入社。BPRを中心にコンサルティングを実施し、特にIT構想化、ERP導入支援などデジタルに関するコンサルティングをしながら実行力ある企業づくりにおいて高い評価を得ている。著書に『真の「見える化」が生産性を変える』（ダイヤモンド社）。

監修

戦略総合研究所
タナベコンサルティンググループにおける「チームコンサルティング」のナレッジ集約、メソッド開発、調査・マーケティング、およびテクノロジーを活用したDXサービスの研究開発等を行う。国内の大企業、中堅企業を中心に、各種レビュー・コンテンツをメディア発信している。