目次

序文

はじめに　自分を許そう

ＰＡＲＴ１　自分の決断を受け入れる

第１章　縁を切ることは自分を守ること

毒になる人々の特徴
毒家族と健全な家族の違い
家族と縁を切る人の割合
沈黙するサバイバーたち

第２章　絶縁後も痛みは続く

絶縁後の静寂
切っても切れない
自信はいらない
疑問の無限ループ
疑念との決別

第３章　自分を守るための境界線

許可を求めるのをやめよう
許容の限界を決める
絶縁後のルール
歪んだ理不尽にがんじがらめになっても
固定観念との戦い
家族としての肩書を取り上げる
山頂へ続く新しい道

第４章　悲しむことは前に進むこと

自分の気持ちに正直になる
健全に悲しみを乗り越える方法
悲しむことで前へ進める

第５章　周囲の評価をはねのける

周囲の誤解
プライバシーの侵害
人の集まりや催しで傷口が開く
あなたの痛みを軽んじる人々
家族の看板を捨てる
圧力に屈しない
強く生まれ変わる

ＰＡＲＴ２　傷を癒やす

第６章　自尊心が失われる原因

心の核
自己疑念は生まれたときから植えつけられる
不安を伴う愛着
愛し方、愛され方がわからない
基礎的不安
愛着の科学

第７章　人生のステージごとに植えつけられる「毒になる恥」

自主性対恥と自己疑念
積極性対罪悪感
勤勉性対劣等感
アイデンティティー対役割の混乱
親密対孤立
生産性対停滞
自我の完全性対絶望
決して遅すぎることはない

第８章　「毒になる恥」と決別する

ホールネスの概念
作り物の自分
人の目を恐れる
本当の自分を探して
１人の人間としての権利
感情のフラッシュバック
親からの侮蔑が毒になる恥を生む
自暴自棄
自己批判
社交不安
複雑性ＰＴＳＤから立ち直るための３つのステップ
複雑性ＰＴＳＤから立ち直るための再養育
健全な母性
健全な父性
アファメーション
毒家族サバイバーとして立ち直るために

第９章　見捨てられる恐怖からの脱却

捨てられる痛み
自己嫌悪を考察することで自分を愛せる
絶縁＝家族を捨てることなのか？
あなたを承認する人間関係

第10章　過去の傷を乗り越える

セラピストと築く人間関係
痛みの原因を特定する
リミッティング・ビリーフの弊害
根本的に自分自身を信頼する
感情トリガーを利用する

第11章　共感する、そして自分を愛せるようになる

自分のことを話す
共感の素養
自分を愛すること
セルフケアの重要性

第12章　長続きする深い人間関係を築くために

自分の弱さを受け入れる
傷ついて学んだこと
強さの裏側
傷が完全に癒える日は来るのか

ＰＡＲＴ３　絶縁後の後処理

第13章　報復しようと追いかけてくる家族

反直感的な家族
捕食と点数稼ぎ
勝ち組と負け組

第14章　二次的虐待 ── 形を変えて忍び寄る毒家族の影

二次的虐待
病と死
二次的虐待に傷つく理由

第15章　第三者やソーシャルメディアを利用した虐待

トライアンギュレーション ── 第三者に汚れ仕事をさせる
祝日やイベント事
家族ぐるみのイベント
ソーシャルメディア
絶縁後の虐待によって芽生える自己疑念と不安

第16章　毒家族以外の大切な家族との絆を守る

生贄
明確な境界線を設けて混乱を回避する
感情を制御する
心の健康と安寧を守る
予想外の状況に備える

おわりに　自由とは自分を信じること

昨日より今日、今日より明日
傷と向き合う機会は突然やってくる
立ち直るには忍耐が必要
被害者意識にしがみつかない
本当に立ち直れているのか
復讐心を手放す
救済と報復
あなたは強い
自由になったあなたへ

謝辞

注釈

著者

シェリー・キャンベル（Sherrie Campbell, PhD）
毒家族に苦しむ人々を救う心理学者であり、家族との絶縁を手伝う専門家として全米で知られている。かつてBBM Global NetworkとTuneIn Radioで自身のラジオ番組「Dr. Sherrie Show」を主宰していた。講演者、SNSのインフルエンサーとしても知られ、メディアにも頻繁に取り上げられている。

訳者

髙瀨みどり（たかせ・みどり）
翻訳家。アメリカ・テキサス州生まれ。東京大学文学部卒業後、ゲームや映画の翻訳を経て書籍の翻訳を手掛けるようになる。好きなものはイギリスアンティーク、紅茶、ウィスキー、ボードゲーム。