目次

はじめに　数字は「翻訳」しないと伝わらない

本書を活用する方法

１章　すべての数字を翻訳しよう 相手にやさしい数字を使おう

　　　TRANSLATE EVERYTHING, FAVOR USER-FRIENDLY NUMBERS

すべての数字を「翻訳」する
数字を避ける 完璧な翻訳に数字はいらない
「１」にフォーカスする
「プロトタイプ」を使う
相手にやさしい数字を使う
ルール１　シンプルが善
ルール２ 「整数」を使う
ルール３　専門家相手に話す場合は慣行を優先する

２章　なじみやすく具体的な「人間のスケール」に変換しよう

　　　TO HELP PEOPLE GRASP YOUR NUMBERS, GROUND THEM IN THE FAMILIAR, CONCRETE, AND HUMAN SCALE

「ほどよい尺度」を探す　シンプルで見慣れた比較でわかりやすくする
具体的なものに変換する
数字をイメージ化してメッセージを明確にする
数字を違う角度からとらえ直す
① 時間を金額に変換する
② 確率を「数えられるもの」に変換する
③ 抽象的な数字を「もの」の数に変換する
④ カロリーを「日常的な行動」に変換する
⑤ 状態を「高さ」に変換する
ピンとこない悪い例
ヒューマンスケール 「ほどよい大きさの数字」に変換する

３章　感情的な数字で人々の考え方や行動を変えよう

　　　USE EMOTIONAL NUMBERS ─ SURPRISING AND MEANINGFUL ─ TO MOVE PEOPLE TO THINK AND ACT DIFFERENTLY

フローレンス・ナイチンゲールの手法　感情に「相乗り」して無味乾燥なデータを避ける
原則１　バスケットを小さくそろえる
原則２　身近で鮮やかな「比較対象」を使う
原則３　数字を具体的で鮮明にする
原則４　適切な比較対象を選ぶ
比較級・最上級・ジャンル越え
最上級、比類なきもの
ジャンルを飛び越える
共鳴する感情を複数組み合わせる
「これはあなたの問題です」方式
データを「動詞」に変換する
「デモ」を示して身近に感じさせる
データを「体感」させる
誰かを「指名」する
言葉に表せないものを見せる
数字を「展開するプロセス」に変換して「麻痺」を防ぐ
「プロセスが展開する様子」を示す
身近な動作を「積み重ねる」
プロセスのステップをまとめて「重み」を感じさせる
「アンコール」をする
パターンを「結晶化」してから破壊して注目を引く

４章　縮尺モデルをつくろう

　　　BUILD A SCALE MODEL

「目印」を見つけて地形を地図に落とし込む
できるだけ「既存の地図」を使う
扱いやすい「縮尺モデル」をつくる

エピローグ　数字の価値

付録　数字を相手にやさしくする方法

ルール１　どんどん丸めよう
ルール２　具体的が善
ルール３　専門分野に従う

原注

著者

チップ・ヒース（CHIP HEATH）
スタンフォード大学経営大学院教授。弟ダン・ヒースとの共著『アイデアのちから』（日経BP）、『スイッチ！』『決定力！』（以上、早川書房）、『瞬間のちから』（ダイレクト出版）の４冊は原書がすべてニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーとなり、全世界の総発行部数は300万部超。500社を超える新興企業の戦略とミッションの明確化を支援してきた。

カーラ・スター（KARLA STARR）
サイエンスジャーナリスト。初の著書『Can You Learn to Be Lucky? 』（未邦訳）でプロフェッショナル・ジャーナリスト協会の最優秀科学・健康賞を受賞。科学雑誌への寄稿、報道番組のコメンテーターとしても活躍する。

訳者

櫻井祐子（YUKO SAKURAI）
翻訳家。京都大学経済学部経済学科卒。大手都市銀行在籍中にオックスフォード大学大学院で経営学修士号を取得。訳書に『1兆ドルコーチ』『上流思考』『創始者たち』（以上ダイヤモンド社）、『BIG THINGS』（サンマーク出版）、『THINK BIGGER』（NewsPicksパブリッシング）などがある。