世界でいちばん短くてわかりやすい 民主主義全史
ビジネスパーソンとして知っておきたい教養
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世界でいちばん短くてわかりやすい 民主主義全史
ビジネスパーソンとして知っておきたい教養
書籍情報
- ジョン・キーン 著/岩本正明 訳
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2022年08月
- 判型/造本:46並
- 頁数:274
- ISBN:9784478115527
内容紹介
そういえば、知らなかった。世界の民主主義の歴史を完全網羅。民主主義は、歴史の終点となる最終的な政治形態ではなく、常にさまざまな専制主義からの挑戦を受け続けている。台頭する中国、ポピュリズム、気候変動...民主主義は生き延びられるのか?
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目次
序章 民主主義の進化を歴史から読み解く
民主主義をめぐる景色は一変している
歴史から希望を見出す
タイタニズムへの反抗
驚きと秘密
第1章 集会民主主義の時代
── メソポタミア〜ギリシャ
民主主義の起源はアテネ?
集会民主主義は東から西へ
ヤコブセンの西洋的な見方
神々の模倣
見過ごされてきた古代シリア・メソポタミア
多元主義的な性質
ビュブロスとパピルス写本
初期のギリシャの集会
集会民主主義国家群
アテネの民主主義の隆盛
宗教色の強いアテネ民主主義
性、奴隷、力
プニュクスでの忌憚のない言論(パリシア)
直接民主主義が理想か
「代表制」の欠落
デマゴーグを追放する
民主主義の敵
プラトンの見解
ヒュブリス
民主主義の瓦解
第2章 選挙民主主義の誕生
── 欧州〜大西洋へ
大西洋に広がった新しい民主主義
民主的かつ代表的な政府
選択という単語
民主主義を再定義する
代表と民主主義
代表者の役割
トマス・ペインの見解
最初の議会
代議政治
被治者の同意
選挙民主主義が生み出した概念
抵抗と勝利
進展
国家と帝国
主権を有する人民という伝説
ポピュリズム
偉大なる民主主義革命
戦争と資本主義
資本主義のもたらす強欲、格差
選挙民主主義の終焉の始まり
さまざまな選挙民主主義への攻撃
第3章 牽制民主主義の未来
── 挑戦を受ける多様な民主主義
民主主義の蘇生
多くの犠牲の上に
暴力なき成功
ビロード革命
自由民主主義は本当に勝利したのか?
多様な民主主義の台頭
権力を監視・抑制するために
なぜ牽制民主主義なのか?
作家たち学者たちの警告
全体主義に反抗する者たちの言葉の力
牽制民主主義の進展
コミュニケーションが飽和する時代の民主主義
民主主義のグリーン化という新たな課題
困難な時代
新しい専制主義の登場
「まやかしの民主主義」の支配者
それでもなぜ民主主義なのか?
民主主義は多元主義
権力の濫用との終わりなき戦い
抑制のきかない権力を牽制する
民主主義の倫理の出発点
注
著者
ジョン・キーン(John Keane)
オーストラリアの政治学者。現在、シドニー大学およびベルリン科学センターの政治学教授。アデレード大学で政治、政府、歴史について学び、トロント大学で哲学と政治経済分野の博士号を取得。その後ケンブリッジ大学で研究を続けた。民主主義に関するクリエイティブな考え方を持つことで有名であり、1989年には世界初の民主主義研究所であるセンター・フォー・ザ・スタディ・オブ・デモクラシー(CSD)を創設した。ここ最近では、シドニー・デモクラシー・ネットワーク(SDN)を創設・運営。ニューヨーク・タイムズ、アル・ジャジーラなど各種メディアにコメントを寄せている。
訳者
岩本正明(いわもと・まさあき)
1979年生まれ。大阪大学経済学部卒業後、時事通信社に入社。経済部を経て、ニューヨーク州立大学大学院で経済学修士号を取得。通信社ブルームバーグに転じた後、独立。訳書に『FIRE 最強の早期リタイア術』(ダイヤモンド社)などがある。
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