「コンサルティングファームに入社したい」と思ったら読む本
「コンサルティングファームに入社したい」と思ったら読む本
書籍情報
- 久留須 親 著
- 定価:2200円(本体2000円+税10%)
- 発行年月:2024年03月
- 判型/造本:A5変並
- 頁数:344
- ISBN:9784478115299
内容紹介
マッキンゼー BCG ベイン アクセンチュア デロイト…コンサル業界に入社した3000人超のデータ×コンサル一筋17年のエージェントだけが知る生情報から、難関企業突破の「転職・就職」対策が全てわかる
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目次
はじめに コンサルティングファーム志願者の「駆け込み寺」として伝えたいこと
本書の構成
本書で使用する用語
第1章 コンサル業界「転職・就職活動以前」の基礎知識
実はほとんどが「未経験者採用」
── キャリアチェンジを狙う人にはチャンス
8割が「中途採用」で入社する
── しかも「通年採用」で1年中チャンスがある
コンサルティングの領域分類は 「経営戦略」「業務」「IT」の3つ
── 個別のファームを見る前に、分類を知ろう
「経営戦略コンサルタント」に求められるもの
── 知識ではなくロジックで問題解決をする仕事
「業務・ITコンサルタント」に求められるもの
── 経験や業務の知識を前提にアドバイスをする仕事
ファームの分類は「経営戦略系」 「総合系」「独立系」の3つ
── 総合系ファームは同じ会社であっても「どの部門か」に注意
コンサル業界は「大手ファームに入ったら有利」ではない
── 大手は期待した経験が積めないリスクも
外資系か日系かは気にしなくてOK
── カルチャーのルーツはどちらもアメリカ
役職は4つ。「アナリスト」「コンサルタント」「マネージャー」「パートナー」
── ファームは違っても同じ領域であれば仕事内容は同じ
年収はアナリスト450万円〜マネージャー2500万円
── 受ける前に給与体系・レンジを知っておこう
第2章 ファームに「入社できた人」の共通点 ハード面
学歴 「高学歴でないとコンサルにはなれない」は昔の話
── ファームは「最速で一人前に育てられるか」を見ている
年齢 「36歳以上」「第二新卒」は難易度高め
──「20代でないとダメ」は都市伝説
職務経歴 「大企業出身者」が強い
── 業界は金融から製造業、官公庁まで偏りなし
性別 女性の採用は大幅に増加し「3〜4割」
──「ハードワーク、男性社会」から脱却中
資格 MBAはなくていい
──「資格なし」をコンプレックスに思うな
語学力 英語は選考では見られない
── 語学力より問題解決力
第3章 ファームに「入社できた人」の共通点 ソフト面
コンサルタントに必要な 「インテレクチュアルスキル」とは何か
── ロジカルシンキング、洞察力、思考スピード
ロジカルシンキング ファクトベースかつ論理的に結論を導き出す
── 基本は分解(MECE)と構造化(ロジックツリー)
洞察力 独自の考えや切り口・視点が出せる
── 自分に問いを投げ続ける習慣がカギ
思考スピード 速さは求めるものではなく結果として得るもの
── ロジカルシンキングと洞察力の副産物
コンサルタントに必要な 「インターパーソナルスキル」とは何か
── コミュニケーションスキル、リーダーシップ、チームワーク
コミュニケーションスキル 結論を先に、クイックに、物怖じせず
──「最低限のマナー」は必須であることを忘れずに
リーダーシップ 「人の上に立つ」ことではない
── メンバー全員がリーダー。当事者意識を持って主体的に動く
チームワーク コンサルは「個の時代」から 「チームワークの時代」へ
── プロジェクト内にとどまらずファーム内でも重要
コンサルタントに必要な 「人物面・マインドセット」とは何か
──「頭がいい」だけの人は向いていない
素直さ 「素直さ」が実は一番見られている
── 30代以降は過去の経験をいったん「捨てる」
誠実さ 「クライアントファースト」はコンサルタントの基本
──「自分のために努力する人」は仕事を続けられない
印象 「こんな若造に任せて大丈夫か」と思われないために
── 清潔感、成熟感、親近感が大事
目標達成力 目標達成のために必要な 「向上心」と「知的タフネス」
── 安易にまとめに入らず、粘り続けられるか
知的好奇心 「 全く知らないのが来た! やるぞ!」と思えるか
── コンサルの興味関心は「ひとつに深く」より「広く、高く」
第4章 第一志望「内定まで」の全戦略
マッキンゼーに受かる人が全てのファームに受かるわけではない
── コンサル転職・就職活動の「勘違い」を正そう
① 戦略立案・スケジューリング 「どの順番で受けるか」で結果は大きく変わる
── 第一志望以外もできるだけたくさん受ける
② 書類作成 ロジカルでない 「職務経歴書フォーマット」は使うな
──「コンサルタントの考え方」で書くと面接対策も兼ねられる
③-1 面接・全般 回数の減少で1回1回の面接の重みが増している
── 面接官はマネージャーやパートナーが担当
③-2 面接・通常質問対策 「質問と回答がズレる」人は評価されない
── 通常質問でもコンサルタントの考え方を鍛える
③-3 面接・ケース対策 ケース対策は、解答を暗記するな
── 見られているのは「答え」ではなく「考え方」
④ 面接の振り返り・進め方 面接が終わったらすぐに、内容を全て書き出す
── 振り返りから「主観」は排除する
④ 面接の振り返り・進め方 急かされても、面接を受けるペースは崩さない
── 振り返りの時間を取らないと一気に全滅の恐れも
⑤ 筆記試験(WEBテスト)対策 必ず問題集1、2冊は勉強する
── ケース対策と違い、やったらやった分だけ結果が出る
⑥ オファー・意思決定 年収交渉は「給与テーブル」を前提にする
── あまりに高い要求は「お見送り」のリスクあり
⑦ 退職交渉 円満退社の王道は「謝り倒す」
── 現職の人に「理解してもらおう」と思ってはいけない
同業者から見た人材紹介会社の選び方
── コンサルの場合、実は大手より中小エージェントのほうが実績豊富
コラム アフィリエイトサイトは「話半分」で見る
第5章 完全保存版 ケース面接対策
「模擬面接」の前にやるべきこと
── 一歩ずつ、コンサルタントの考え方に「慣れる」
レベル1 分解と構造化の基本 ケース対策の基本は「分解と構造化」
── MECE、ロジックツリー
レベル2 分解と構造化の応用 「数値算定系ケース」で分解と構造化を習得する
── 因数分解、フレームワーク、ユーザーセグメンテーション
レベル3 商売感覚 「売上向上系ケース」の壁を超える
── 単に「因数分解」するだけでは、打ち手が思いつきになってしまう
レベル4 想像力 「観察力」「洞察力」をベースにして 「想像力」を鍛える
── 誰もが見ている日常から独自のストーリーを構築する
レベル5 ゼロベース思考 そもそも「考える対象」は何か?
── 前提を疑って「思考の幅」を拡げる
レベル5 ゼロベース思考 そもそも「誰に対して」アウトプットするのか?
── 前提を疑って「思考の軸」を明確にする
レベル5 ゼロベース思考 そもそも「時代背景」をどのように置くか?
── 背景を置いて「ディスカッションの自由度」を上げる
レベル6 抽象化思考 抽象化思考により「全体観」を示す
──「思考が狭くなる」ことを防ぐ
一人でできる「日常」のケーストレーニング方法
── 量を質に転化させよう
コラム フェルミ推定の罠
第6章 「入社1年目から」活躍するために必要なこと
コンサル特有の 「オープンなカルチャー」を活用する
── コンサルタントとして最初の1年で「立ち上がる」ために
入社後数カ月の「ボーナス期間」は失敗しまくれ
── ただし、できないときは「できない」といえるのがプロフェッショナル
どっちつかずではなく常に「スタンスを取る」
──「自分ごと」としてアドバイスするのがコンサルタントの仕事
プロアクティブに動く
──「指示通りやるだけの人」は評価されない
自分の「成果が最大になる環境」を知る
──「知的労働」のプロフェッショナルになれ
「周りから評価される武器」を見つける
──「議事録がうまい」「いるだけでチームの雰囲気がよくなる」も武器
UPorOUT(アップオアアウト)は本当か
── 昔に比べてミスマッチは激減
コンサルタントのキャリアは 「経験したプロジェクト」で決まる
── ファームのブランドや年収だけで選ぶな
コラム 「問題解決力」と「経営力」の違い
第7章 厳選20ファーム 特徴と採用で見られるポイント
経営戦略系コンサルティングファーム8社
マッキンゼー・アンド・カンパニー
── グローバルリーダーの育成を使命とするグローバルトップファーム
ボストン コンサルティング グループ
──「インサイト」を重視。日本に根差したグローバルトップファーム
ベイン・アンド・カンパニー
──「結果重視」主義、少数精鋭を貫くグローバルトップファーム
アーサー・ディ・リトル
── 製造業・技術に強いという確固たる地位を確立
A. T. カーニー(KEARNEY)
── 目に見える成果の実現、社会課題の解決に立脚したファーム
Strategy&(PwCコンサルティングStrategy&)
── グローバル経営戦略ファームとPwCグループの特徴を併せ持つ
ローランド・ベルガー
── 唯一の欧州系。多様性を尊重し長期的な視座から支援
ドリームインキュベータ
── 日本発の戦略ファーム。成長戦略系プロジェクトの割合はナンバーワン
総合系コンサルティングファーム6社
アクセンチュア
── 世界最大規模のファーム。経営戦略領域でも高いプレゼンスを誇る
デロイト トーマツ コンサルティング
── BIG4の一角。経営領域から始まり、今はITも手掛ける
PwCコンサルティング
── BIG4の一角。買収で領域を拡げ、経営戦略から業務・ITまで手掛ける
EYストラテジー・アンド・コンサルティング
── BIG4の一角。後発ながら急成長を遂げている総合系ファーム
KPMGコンサルティング
── BIG4の一角だが、他とは違い規模より質に重きを置く
アビームコンサルティング
── 業務・ITに強い。日本発グローバルファーム
独立系コンサルティングファーム6社
経営共創基盤(IGPI:Industrial Growth Platform, Inc.)
── 戦略、事業再生、M&A、投資、VC、何でも手掛け、「真の経営者」を創出
フロンティア・マネジメント(FMI:Frontier Management Inc.)
── 経営、M&A、事業再生などで企業経営を支援する「専門家集団」
YCP Japan
── 経営支援とプリンシパル投資でアジアを率いる経営者を輩出するグローバルファーム
ピー・アンド・イー・ディレクションズ
── コンサルタントの枠を超えて「成功できる経営者」を育成
ジェネックスパートナーズ
── 若手も裁量の大きい仕事に取り組める
ベルテクス・パートナーズ
── クライアントの「自走」まで支援する
コラム コンサルティングを歴史から紐解く
おわりに エージェントの仲間たちに伝えたいこと
著者
久留須 親(くるす・ちかし)
コンサルティング業界を専門とする人材紹介会社 株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア シニア・パートナー。東京大学・大学院卒業後、新卒で株式会社電通国際情報サービス(現・株式会社電通総研)に入社。主に金融系システムの要件定義・設計からプログラミングまで、システム開発の全工程を経験し、プロジェクトマネージャーとして提案活動、クライアントとの折衝、プロジェクトマネジメント業務などに従事。その後、IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社 事業戦略グループにて、戦略コンサルタントとして、事業戦略立案、中期経営計画立案、市場成長予測といったプロジェクトや、PMO(Project Management Office)としてクライアントの実行支援等に携わる。
2007年にムービンにジョイン。コンサルティング業界志望者を中心に人材紹介・転職支援を行う。経営戦略・業務・ITコンサルタントを目指す求職者の支援、コンサルティング経験者のネクストキャリア(大手企業、中小企業、ベンチャー企業、プライベートエクイティファンド、ベンチャーキャピタル)についての相談・支援を主に担当。
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