こころの葛藤はすべて私の味方だ。
「本当の自分」を見つけて癒すフロイトの教え
こころの葛藤はすべて私の味方だ。
「本当の自分」を見つけて癒すフロイトの教え
書籍情報
- チョン・ドオン 著/藤田 麗子 訳
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2022年08月
- 判型/造本:46並
- 頁数:344
- ISBN:9784478115138
内容紹介
不安、憂うつ、怒り、恐怖、挫折、劣等感、ねたみと嫉妬…つらい気持ちを解消してよりよい人生を送るには、自分自身を見つめ、心の葛藤の原因を探り、受け入れる必要がある。心理学の巨匠・フロイトの精神分析の教えは、複雑に入りくんだ心のしこりをときほぐしてくれる。自分を知ることで、私たちは自由になる!
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目次
序文 精神分析の世界へようこそ
プロローグ自分の心の温度を感じよう
本書の使い方
第1章 「隠された自分」を見つける
1 私の心はどんなふうにできているのか
初恋の記憶は「前意識」に存在する
禁断の想いが眠る「無意識」
私の中に「3人の自分」がいる
2 どんな欲望が私たちを動かすのか
自分の居場所を探してさまよう ── 所属欲求
他人に屈せず、自分の品位を守る ── 自尊心
潜在能力を活かす最大の原動力 ── 自己実現
なぜ同じ失敗を繰り返すのか? ── 反復強迫
人間を行動にかりたてる2つの本能
ユーモアに隠された攻撃性
3 誰の心にも警護チームがいる
とにかく抑え込んでなかったことにする ── 抑圧
自分にいい聞かせてあきらめる ── 合理化
なぜ、あの人みたいになりたいのか ── 同一化
欲望や衝動をポジティブに活かす ── 昇華
欲求やストレスにうまく対処できない ── 未熟な防衛機制
私たちは何から身を守ろうとしているのか
第2章 無意識の傷を理解する
4 不確実なことに耐えられない ── 不安
不安を追い払おうとするのはやめよう
心配していることのほとんどは起こらない
死んでしまいそうなほどの不安 ── パニック
5 生へと向かわせる強力なパワー ── 恐怖
恐怖は「自分を信じられないとき」にやってくる
6 失くした手紙が戻ってくる ── 憂うつ
被害者意識が強くなる
わざと失敗しようとする
完璧主義はうつ病を悪化させる
「孤独」と「さみしさ」を区別しよう
絶望がもたらす爆発的なエネルギー
7 自己愛の傷が流す血 ── 怒り
どなることだけが怒りの表現ではない
怒りという無意識をなだめる方法
8 新たなスタート地点に立っただけ ── 挫折
9 逃げたくても逃げられない ── 迷い、劣等感
完璧さという落とし穴
ポップコーンのようにふくらむ心理、劣等感
10 自分との競争 ── ねたみ、嫉妬
男と女のねたみは異なる
ねたみから心理を探る
結局は失敗するゲーム、嫉妬
見えるものはすべてねたみの対象になる
第3章 他人を求めて果てしなくさまよう無意識
11 自分を愛している人ほど恥ずかしがり屋だ
12 「私たち」と「私」の間で ── 愛着と孤独
自分のさみしさは他人には癒せない
13 時には、ささいなことに命をかける ── 誤解と執着
「恐れ」から生まれる誤解
情熱はいずれ冷めるもの
14 もっとも甘い無意識 ── 愛
「この人は信頼できる」という思い込み
相手のためだと言い訳しないでください
結婚に幻想を抱く人たち
15 復讐したい人はいますか?
第4章 無意識に対する5つの基本治療法
16 あなたは「今」を生きていますか?
17 自分の言葉で話す
18 自分にまで噓をつくのはやめよう
19 許されるためにがんばらないで
20 幻想と夢をうまく利用しよう
エピローグ 閉ざされた心を解き放つ
付録精神分析家との対話
心の勉強をしたい人のための案内書
著者
チョン・ドオン
精神科専門医、精神分析家。ソウル大学名誉教授。ジークムント・フロイトが創設した国際精神分析学会(International Psychoanalytical Association:IPA)や米国精神分析学会(American Psychoanalytic Association)の正会員で、精神分析家を養成・教育する指導分析家。ソウル大学医学部卒業後、ソウル大学病院勤務を経て、米サンディエゴ精神分析研究所に留学。世界的な分析家に師事し、韓国初の精神分析家となる。ソウル大学医学部やソウル大学病院の教授を30年以上にわたって務め、臨床と指導の第一線で活躍。精神科、神経科、睡眠医学の専門医として各種メディアで韓国の名医に選ばれる。国際精神分析学会が認定した韓国精神分析研究学会創立会長および国際精神分析学会委員職などを歴任。韓国では本書のほかに、『あなたが隠しているもの 人生を変える無意識の力』、『フロイトのレシピ』(コ・ジェソンとの共著)などの著書がある。本書は著者初の日本語翻訳本。
訳者
藤田麗子(ふじた・れいこ)
フリーライター&翻訳家。福岡県福岡市生まれ。中央大学文学部社会学科卒業。訳書にクルベウ著『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(ダイヤモンド社)、チョ・ユミ著『ありのままでいい 自分以外の誰もが幸せに見える日に』(PHP研究所)、ハン・ソルヒ著『あたしだけ何も起こらない "その年"になったあなたに捧げる日常共感書』(キネマ旬報社)、ホン・ファジョン著『簡単なことではないけれど大丈夫な人になりたい』 (大和書房)、著書に『おいしいソウルをめぐる旅』(キネマ旬報社)等がある。
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