「共領域」からの新・戦略
イノベーションは社会実装で結実する
「共領域」からの新・戦略
イノベーションは社会実装で結実する
書籍情報
- 三菱総合研究所 編著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2021年11月
- 判型/造本:46並
- 頁数:266
- ISBN:9784478114728
内容紹介
イノベーションは社会実装ができて初めて価値を生み出すが、それは日本企業が不得手とするところでもある。その解決のカギとなるのが、人々が協調して新たな価値を生む未来のコミュニティ「共領域」である。
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目次
発刊に寄せて 三菱総合研究所 理事長 小宮山 宏
はじめに
第1部 分析編
1 改めて「失われた30年」を振り返る
生産性順位の下落
社会実装とは何か
高度成長期は社会実装が容易だった
新技術や新サービスの訴求力低下
日本はスイッチングコストが高い
日本の未来は社会実装力に依存
2 社会実装の停滞
利便性は社会実装の大きな要因
供給者目線で社会実装はできない
成功と失敗の境界線
「ペインポイント」は地域で異なる
社会課題解決の先にビジョンが必要
失敗事例の中にある潜在テーマ
社会実装の阻害要因としての「分断」
3 研究開発と事業創造の谷間
社会実装の観点から見た国のプロジェクトの評価
企業における事業創造の課題
海外事例に見る事業創造の課題克服策
【事例研究1】 英国のコネクテッド自動運転車(CAV)実用化への取り組み
【事例研究2】 セグウェイの失敗
【事例研究3】 電動キックボードの普及
【事例研究4】 深圳発 民生用ドローン市場の覇者DJI
4 未来への日本の可能性
歴史に見られる日本の特徴
国際比較に見る現在の日本の特質
未来に向けた日本の可能性
第2部 実践編
1 イノベーションを社会実装につなげるには
共創の重要性
社会実装の成功要因
2 「共創力」から「コレクティブ・インパクト」へ
「社会課題起点」の事業創造
コレクティブ・インパクトとは
エコシステムの構築と課題の共通認識
3 企業は何をすべきか
社会実装を阻む企業活動のサイロ・イフェクト
DXでサプライチェーンをつなげ
横通し活動を高次ミッション化せよ
共領域を拡張せよ
【事例1】 東京メトロ × TRUNK
【事例2】 NTTドコモ・淡路市 × Moffほか
4 政府・産業界は何をすべきか
産業界の問題意識
官の課題と改善の方向性
社会実装を見据えた新たな仕組みを創設せよ
産官学人材流動の垣根を撤去せよ
社会実装を実現するポイントのまとめ
グッドプラクティス事例の概要
【グッドプラクティス事例1】 アメリカのイネーブラー:米国防高等研究計画局(DARPA)
【グッドプラクティス事例2】 人材を核とした産官学連携推進:フラウンホーファー研究機構(FhG)
【グッドプラクティス事例3】 社会実装を目指す合理的プログラム設計ホライゾン・ヨーロッパ(Horizon Europe)
【グッドプラクティス事例4】 デザイン思考型復興プロジェクト「Rebuild by Design」(米国)
【グッドプラクティス事例5】 アメリカの革新的原子炉開発
【グッドプラクティス事例6】 センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム
5 社会全体で何をすべきか
コレクティブ・インパクトによる社会実装の実現
【有識者の見方】コレクティブ・インパクトに向けた社会実装へのヒント
グローバル課題からの社会実装:カーボン・ニュートラル
リージョナル課題からの社会実装1:平均寿命最短県の挑戦・弘前地域の健康寿命延伸プロジェクト
リージョナル課題からの社会実装2:種子島の地域エネルギー自立と産業創造
おわりに
執筆者一覧
編著者
三菱総合研究所
1970年に三菱創業100周年記念事業として設立された総合シンクタンク。
調査研究・コンサルティング・ICTソリューションの3機能を有し提言から社会実装までをカバー。創業50周年を迎えた2020年に新たな経営理念を発表。果たすべき使命(ミッション)は「社会課題を解決し、豊かで持続可能な未来を共創する」、その実現のために目指す企業像(ビジョン)は「未来を問い続け、変革を先駆ける」。すべての事業の起点を社会課題、ゴールを課題解決・未来共創と位置づけ「総合力」でソリューションを提供する。
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