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孤独からはじめよう

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孤独からはじめよう

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 中野 善壽 著
  • 定価:1650円(本体1500円+税10%)
  • 発行年月:2021年11月
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:240
  • ISBN:9784478114391

内容紹介

寺田倉庫の経営改革を成し遂げた伝説の経営者が語る、「個の時代」で素の自分をさらけ出し、自立する生き方。孤独を武器にすることで、国内外で実績を重ねてきた著者。コロナで「一人が当たり前」になった現代だからこそ、「孤独からはじめる」ことで自信を培い、他人とも期待し合える関係を築く方法を伝えます。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

1章 孤独からはじめよう

生まれた時は、誰もが「ひとり」。孤独の力は誰にでも備わっている。
丘の上に1人立ち、風に吹かれる……。孤独は心地よく、清々しい。
人は、群れて安心安全を求める生き物。だからこそ、孤独の力が必要。
たった1人でも、新しい世界で生きていける。人間本来の適応力は逞しい。
この世も人も、1秒で移ろうもの。孤独の時間の中で、今に集中すればいい。
実力も、特技も必要ない。孤独と弱さを認めたら、助けを得られる。
成功とは何か、幸せとは何か。生き方で、自分を示す。
孤独とわがままは違う。適度な距離感で、多様な他者を理解する。
「消耗しない生き方」というアジア人の知恵。強さを求めず、飄々と、しなやかに。

2章 孤独を力に「個」として自立する

他人の評価に左右されない。自分が最優先する気持ちを大切に。
一致団結は本当に必要か。自分で考え、「個」の力を発揮する。
最高に楽しめる、喜びの一瞬はどこにあるか。自分の心に聞き、そのために生きる。
異質な自分を知り、堂々と世に触れる。大人こそ、長旅をすればいい。
会って10秒で人を信じられるか。目の前の「個」との対話から始めよう。
人生には、成功も失敗もない。振り返らず、前に進めばいい。

3章 孤独が仕事の武器になる

自分にも相手にも、100点は求めない。65点で、余白を分け合えばいい。
仕事は、目の前の1人のために。心を込めて、喜ばれる付加価値をつける。
自分に噓をつかず、忖度しない。違和感に気づいたら、すぐ修正する。
予定通りの決めごとは、つまらない。顔を合わせてから、決めればいい。
できることは、自分でやる。できないことは、分担する。
本気になるのは、1年のうち10時間。それ以外は、力を抜いて素のままに。
目標は追わない、計画も見ない。誰の目も気にせず、今の答えを出す。

4章 リーダーの孤独を乗り越える

リーダーの仕事は、即断即決。そして「責任は取るから大丈夫」の一言。
スピーディーに、パワフルに、フレキシブルに。今、この時、この場所で、何をすべきか判断する。
管理はしない、期待するだけ。期待をかけてもらえたとき、人は成長する。
リーダーは、神輿に乗って踊るだけ。支えてくれる人たちの期待に応える。
向き合えるのは、せいぜい10人。仲間の顔つきが、一番の判断材料。
リーダーの孤独は、ナルシシズム。垣根を取り払い、期待すればいい。

5章 孤独で「素の自分」を磨く

自分のことを、放っておかない。孤独の時間は、毎日確保する。
今日、正しいことは何なのか。毎朝、今の自分の心を見つめる。
顔を丁寧に洗う、歯を念入りに磨く。自分という個体を大切にメンテナンスする。
緑の葉を丁寧に拭き、声をかける。観察の習慣で、変化に鋭敏になる。
日が暮れる頃には食事を終えたい。上質な睡眠で、英気を養う。
繰り返し、心の中で歌う曲。音楽が、孤独に寄り添う友となる。
偶然の出会いから生まれる会話。ささやかな交流が、人生を彩る。
感性的な根拠があればいい。直感こそ、本質を見抜く力。
五感のスイッチを入れ、ゆっくり歩く。見慣れた街に、新しい発見がある。

6章 「孤独」=「さみしい」ではない

終わりを認めるから、始まりが見つかる。誰かの期待を感じたときに「さみしさ」は消える。
肩書きや数字に、惑わされない。「だから何なの」と思えばいい。
批判や中傷は気にしない。徹底して鈍感になればいい。
会社はさみしさを埋める場所ではない。自分の「個」が輝く場所へ行く。
地位や肩書に、しがみつかない。自分の糧さえ、あればいい。
傷つくのは当たり前。さみしさを抱えながら、生きていこう。
心の中に「ほっこり」生き続ける記憶。たった1つで、人生を漕ぎ出す力になる。

7章 孤独のなかで、他者とどう関わるか

人間関係は、水のごとし。あっさりと、淡い付き合いでいい。
他者との関係は双方向で成り立つ。応えられない期待は、手放していい。
苦手な人は、いて当然。好きな部分とだけ付き合えばいい。
多様な他者と、軽やかにつながる。一瞬で感じた相手のよさを口にする。
変わらない友情なんて幻想。10年経てば、お互いに別人。
「そうなんだ」と「ありがとう」。2つの言葉で、理想的な孤独を保つ。
孤独を保ち、他者と頼り合う。依存せず、解放しながら、感謝する。

結びに





著者

中野善壽(なかの・よしひさ)
ACAO SPA & RESORT代表取締役会長CEO
東方文化支援財団代表理事
寺田倉庫前代表取締役社長兼CEO
1944年生まれ。
弘前高校、千葉商科大学卒業後、伊勢丹に入社。
子会社のマミーナにて、社会人としてのスタートを切る。
1973年、鈴屋に転社。海外事業にも深く携わる。
1991年、退社後すぐに台湾に渡る。台湾では、力覇集団百貨店部門代表、遠東集団董事長特別顧問および亜東百貨COOを歴任。
2010年、寺田倉庫に入社。2011年、代表取締役社長兼CEOとなり、2013年から寺田倉庫が拠点とする天王洲アイルエリアをアートの力で独特の雰囲気、文化を感じる街に変身させた。
2018年、日本の法人格としては初となるモンブラン国際文化賞の受賞を果たす。
2015年12月、台湾の文化部国際政策諮問委員となる。
2019年に寺田倉庫を退社。地域や国境を越えた信頼感の醸成をはかり、東方文化を極めたいという飛躍したビジョンを持つ東方文化支援財団を設立し、代表理事に就任。国内外のアーティスト支援を通して、地方再生やアジアの若手アーティストの支援などを行っている。
2021年8月、ホテルニューアカオ(ACAO SPA & RESORT)代表取締役会長CEOに就任。
著書に『ぜんぶ、すてれば』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。

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