なぜ、おばちゃん社長は「絶対安全」で利益爆発の儲かる工場にできたのか?
従業員の快適性をとことん追求したら実現
なぜ、おばちゃん社長は「絶対安全」で利益爆発の儲かる工場にできたのか?
従業員の快適性をとことん追求したら実現
書籍情報
- 平美都江 著
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2022年01月
- 判型/造本:46並
- 頁数:240
- ISBN:9784478114261
内容紹介
あらゆる危険を排除して従業員の働く環境を徹底的に改善し、快適にするだけで利益が大幅アップした実例を元に解説。
フォークリフトが優先、人は真ん中を歩くな!
暑いなら、鍛造工場全ての壁をぶち抜く!
ワイヤー・クレーンを使わず油圧アタッチメントリフトの徹底活用!
十分やっていると豪語する経営者こそ必見!
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目次
はじめに
予想だにしなかった肉親の事故
・弟の、突然の事故死……私が安全を絶対に譲れない理由
・安全であればあるほど会社には儲けが出た! 利益爆発
・昔の現場はひどかった……労災の連続から安全の徹底へ
・経営者の徹底対策は事故を未然に防ぐための真剣勝負
第1章 フォークリフトの安全対策
事件1 あってはならない事故が……
平のおばちゃん、フォークリフトを語る
・フォークリフトの安全 私が社長である原点
・当然のことを、当たり前にやる さまざまな細かいアイデアを出す
・基本中の基本として整理整頓でわかる利益爆発!
フォークリフトの安全対策実例
①工場内で歩行可能な部分を特定する
②音と光で周辺の人に注意喚起
③通路の整理整頓を徹底
④リフト優先を表明し、事故の場合には歩行者の責任を明確化
⑤標識で危険場所の速度制限
第2章 熱中症対策と環境改善
事件2 従業員が意識不明で救急車!?
平のおばちゃん、熱中症を語る
・クーラーきかせて鍛造!?
・体を冷やし、水分・塩分を補給 設備せず、今すぐできることって何?
・息をするのも苦しい ぶっ飛ぶほどの扇風機で風を吹かせ
・固定観念を打破し温暖化の夏場環境でも仕事が効率アップ!
平のおばちゃん、熱中症を語る
①2Lのペットボトル、梅干し・塩あめ、冷凍枕を常備
②「どでかファン」を置けるだけ置く
③筋交い・柱を残し、壁をぶち抜いて自然風を入れる
④大型室外機付きのスポットクーラーを導入
⑤キャビン付きフォークリフト内を冷暖房完備に
⑥大型天井吸引ファンを設置
⑦力仕事の従業員の横に小プレス機を導入
⑧重労働ポジションは、30分交代で
⑨個室の急速冷却室を設置
第3章 悩みのワイヤーで効果抜群! スゴい発想
事件3 従業員が次々と危険な目に!?
平のおばちゃん、ワイヤーを語る
・重量物をワイヤーで引っ掛け、ボタン式リモコン操作で頭上高く横移動ぐらぐら ── 想像すると恐くないですか?
・従業員の当たり前を変革するのは社長の自分だ。ワイヤーなしではできないか? ワイヤーを使わせるな!
・ここまでかと思ったが、さらに、前が開けてきた 限界を突破する発想の転換とは?
ワイヤーの安全対策実例
①重量ごとのマグネットを設置
②バランサー + マグネット + 計測器で一石三鳥効果
③アタッチメント付きフォークリフトの活用
④切断ラインのレイアウトを再編
第4章 健康にも対策
事件4 その胸の痛みはひょっとして……!?
平のおばちゃん、従業員の健康を語る①
・従業員の健康保持も経営者の責任???
事件5 まずは上に立つ者から行動改善!
平のおばちゃん、従業員の健康を語る②
・健康診断後の手厚い治療費負担 会社負担の健康給食と禁煙外来
・健康給食を常にバージョンアップ 職場で体も鍛えるジムを
従業員の健康対策実例
①会社負担で希望者に追加の精密検査と診療を。禁煙外来も!
②完全支給給食で、千切りキャベツ&各種ドレッシング常備
③給食の主食を玄米に
④トレーニングルーム完備
⑤定年65歳、さらに70歳時代へ
第5章 グラインダーの安全対策
事件6 隠れてやると、ろくなことがない……
平のおばちゃん、グラインダーを語る
・簡単で便利なグラインダー だが、危険なグラインダー
・ならば、バリを出さないようにする! 逆転の発想で
・常識を疑い、現在から脱却せよ 前例を踏襲して危険・非効率NG
グラインダーの安全対策実例
①グラインダーは使わせない
②グラインダーを使う作業そのものをなくす
③キズついた金型はどんどん捨てる
④金型はあらかじめ十分に準備
⑤指導通りしない従業員を監視
第6章 ポカミスってなくせるの?
事件7 気合があればなんでもできる!?
平のおばちゃん、従業員のポカミスを語る
・気合でなんとかしろ! さすがに無理!! 口で言うだけでは無責任
・人間、そもそも集中力は続かない 集中力の低下を防ぐ方法とは?
・従業員に対策を意識させる私の「心理作戦」とは?
従業員のポカミス対策実例
①不注意で人を責めない、𠮟らない
②複数の作業をさせて緊張感を保つ
③ラインを常に稼働させ、会社全体で同時に休憩を取らない
④ミスが起きたり「ヒヤリ・ハット」したら社長自ら大騒ぎする
⑤勝手に取り決めを作らず、必ず従業員にこそ意見を求める
⑥決めた内容は必ずマニュアル化する
おわりに
著者
平美都江(たいら・みとえ)
平鍛造株式会社 前代表取締役社長
株式会社インプルーブメンツ 代表取締役社長
1956年東京都大田区生まれ。1977年日本女子大学理学科を、父・昭七の看病のため中退し、父が設立した平鍛造株式会社に入社。工場のオペレーターや営業職を経て、1986年、専務取締役就任。宅地建物取引士、CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を次々と取得。父の天才的な技術で製造される超大型鍛造リングにより、他の追随を許さない企業として急成長を遂げる。その後、リーマン・ショックによる景気悪化などにより受注量が激減。型破りな父による強引な客先交渉が裏目に出て、2009年に廃業する事態に。会社存続の危機に追い込まれる中、代表取締役社長に就任し、営業を再開。一度離れた顧客の信頼回復に努めつつ、数々の経営の合理化を進め、数年で業績を回復させる。2018年、大手上場会社へ株式を90%譲渡するが、2021年6月まで代表を務める。その後、株式会社インプルーブメンツを設立し、代表取締役に就任。著書に『なぜ、おばちゃん社長は価値ゼロの会社を100億円で売却できたのか ── 父が廃業した会社を引き継ぎ、受注ゼロからの奇跡の大逆転』(ダイヤモンド社)がある。
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