「静かな人」の戦略書
騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法
「静かな人」の戦略書
騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法
書籍情報
- ジル・チャン 著/神崎 朗子 訳
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2022年06月
- 判型/造本:46並
- 頁数:352
- ISBN:9784478111475
内容紹介
聞く力、気配り、謙虚、冷静、観察眼……「静かで控えめ」は賢者の戦略。外向型が優位な世界で、内向型がその魅力を最大限に発揮する方法とは? 全米200万部ベストセラー著者、スーザン・ケイン絶賛! 「現代の静かな闘士たちが絶対に読むべき書」。世界的ベストセラー、ついに日本上陸!
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目次
日本語版への序文 ── 控えめで強力な「静かな力」
はじめに
INTRODUCTION 鎧を脱いで身軽になる
就活生たちにいちばん刺さった話
すぐ「閉じる」ボタンを押してしまう
「礼儀がなっていない」と思われる
無理に「元気いっぱい」になる必要はない
自分を知り、自分の特徴を生かす
「自分のタイプ」を知るテスト
PART1 静かな⼈の「仕事」の戦略
冷静沈着に「戦略的思考」を生かす
CHAPTER1 「はったり」はいらない
「何気ない交流」がエネルギーを奪う
「軽い雑談」の重いストレス
「情報集め」と「練習」がものを言う
「不意打ち」には慌てず、落ち着いて対処する
「控えめな態度」が信頼感を生む
CHAPTER2 戦略的に「得意なこと」で勝負する
堂々たる男女たちとの熾烈な競争
「戦略的」に考える
優秀でも「不向き」な場面がある
CHAPTER3 「核心」の能力を集中的に磨き上げる
「外向型人間」たちの小宇宙
電話より「ネット」を使いたい
脳が「即座の反応」に向いていない
「外向型になろう」は得策ではない
「最重要スキル」を見つけ、鍛え抜く
「試練」を乗り越える
CHAPTER4 独特の「脳の特徴」を武器にする
静かな人の能力は見えにくい
観察者で、リーダーで、集中力がある
「ちょっとおとなしすぎるよね」
ひとりになることで「静かに充電」する
冷静に「小さなミス」を見つけだせる
生まれつき異なる「脳」の構造
使い方次第で生きる「スーパーパワー」
CHAPTER5 自分を「現実的」に見つめ、受け入れる
自分にとって「最高の仕事」とは?
自分は何に重きを置いているのか?
「もっとも大切にしたい価値」を考える
「自分に合った仕事」を考える4つの質問
「宇宙船」に誘われたら、飛び乗ればいい
「コミュニケーション不要の仕事」はない
「自分の性質」を受け入れる
CHAPTER6 ストレスフリーで「新しい環境」になじむ
「新しい環境」では多くの困難に直面する
なじむために必要な「3つのこと」
まずはひとりと仲よくなる
大人数より「1対1」で話をする
ちょっとしたことでも訊いてみる
「傾聴できる能力」を生かす
対面が苦手でも「チャット」で補える
準備をして「先手」を打つ
外向型の意外な「苦労」
PART2 静かな人の「人間関係」術
「深く聞く力」で人を魅了する
CHAPTER7 仕事の戦場で「味方」を増やす
「ちょっとした雑談」に対処する
「友人の線引き」を高く設定してしまう
「おしゃべり」で疲労困憊する
「信頼」ほど価値あるものはない
職場で友人をつくるのは「不可能」?
仕事だからこそ、距離を縮められる
CHAPTER8 落ち着いて「もめごと」をさばく
「完璧」にふるまいたい
中途半端にかばうと、問題が複雑になる
「気まずい雰囲気」を察知してしまう
「もめごと」をさばく4つの方法
直接話すだけで、問題は簡単になる
歩き回って「個別」に話す
CHAPTER9 「他人の感情」にいちいち振り回されない
「腹を割って話す」のが苦手
落ち着いて、話を引き戻す
あえて「強い態度」に出なくてもいい
一歩引いて、参戦を遅らせる
「自分のせい」にしない
「自分の立場」をはっきりと示す
好かれるより「信頼関係」が大事
「相手の強み」を生かす
CHAPTER10 「電話」は難敵にも強い味方にもなる
超優秀でも「電話」に苦労する
「とっさの対応」がストレスになる
問題をスピーディーに解決できる
「オンライン会議」は準備がしやすい
CHAPTER11 「交渉」を成功させるカギは聞く力
「野心的」な内向型
自分の長所を「過小評価」している
「じっくり聞く」という価値の高い能力
静かな人が「もっとも周到」なことは多い
CHAPTER12 「出張」で力の浪費を最小限に抑える
「無駄なエネルギーの消耗」を抑える
「準備」で気持ちに余裕をもたせる
いつでもどこでも「安心スペース」をつくる
CHAPTER13 外向型文化のなかで「バックハンド」で戦う
「ちょっとしたこと」が気にかかる
「外向型文化」のなかでどう動くか
内向型と外向型は惹かれ合う
「正反対」の人とうまくやっていく
「異文化」を受け入れる
静かな人の「バックハンド」の威力
PART3 冷静な力を「人前」で生かす
完璧な準備で「質の高い」仕事をする
CHAPTER14 長所を生かせば「イベント」は楽勝である
パーティーでの行動パターン
「最悪のイベント」と「充実したイベント」のちがい
「闘いの場」は慎重に選ぶ
入念に「準備」する
あえて「前」に出る
ひとつイベントがあるだけで、ずっと気になる
CHAPTER15 そもそも、本当に行く必要があるのか?
「行かない」という選択肢も検討する
参加するなら「前向き」になる
「無理のない目標」を設定する
CHAPTER16 勝敗は「始まる前」に決している
プラン」を完璧に用意する
CHAPTER17 社交は「戦略」がすべて
「会場に入る直前」に意識すべき戦略
「会場を出たあと」の戦略
CHAPTER18 人前で話す極意
なんで私がこんなところに?
「極度の緊張」が襲ってくる
「緊張は自然な反応」と割り切る
「脱感作」と「イメージトレーニング」
ルーティーンの威力
人前で話すにはコツがある
人前での話は「コントロール」しやすい
努力の9割は「ステージの外」で行う
準備で「スピリット」を込める
毎回「同じ熱意」があるように見せる
「自分のスタイル」を見つける
「別人」になろうとしない
CHAPTER19 会議で「隠れる」ことはできない
重要な会議に「遅刻」したら?
CHAPTER20 静かな人は「SNS」を使い倒すべし
「リモート環境」で絆をつくる
「目的別」で使い分ける
「いちばん最初」にすべきこと
「文章」を武器にする
SNSは「膨大な時間の無駄」になりうる
「パーソナルスペース」を守る
PART4 静かな人の「潜在能力」
しなやかな「リーダーシップ」を発揮する
CHAPTER21 「謙虚さ」こそが成功をもたらす
「スタープレーヤー」は過大評価されている?
貢献は「数字」に表れるとは限らない
「謙虚な人」がいいチームを生む
「堅実な貢献」が評価されつつある
CHAPTER22 タイプを混ぜれば「最強チーム」ができる
「2つのタイプ」を組み合わせる
その人が「どんなタイプか」を理解する
自分について「率直」に伝える
「フレキシブル」な体制を取り入れる
内向型には発言を、外向型には傾聴を促す
CHAPTER23 あえて「正反対」の相手とタッグを組む
正反対の人と組んでみる
想像を超える「ケミストリー」が生まれる
外向型から見た内向型 ── とても気が利く思慮深い人
内向型から見た外向型 ── 自由に獲物を取ってくる猟犬
マネージャーから見たペア ── 互いの能力を補い合える
「混成チーム」は最高の成果を生み出す
「互いの長所」を引き出すには
CHAPTER24 上司を「管理」して、正当な評価を得る
「マネージング・アップ」で効率を上げる
上司の「タイプ」を理解する
静かな人は「表面より本質」を重視する
上司に合わせて準備する
上司の「目標」を理解する
「小さな貢献」も記録しておく
CHAPTER25 リーダーに「カリスマ」はいらない
マスクもゲイツもバフェットも内向型
カリスマより大事なもの
2つのタイプの「いいとこ取り」ができる
CHAPTER26 「静かな羊」がライオンを導く
状況に合わせて強みを発揮する
内向型はリーダーに向いている
個性より「適応能力」が重要
おわりに
謝辞
参考文献
著者
ジル・チャン(Jill Chang)
ミネソタ大学大学院修士課程修了、ハーバード大学、清華大学でリーダーシップ・プログラム修了。ハーバード・シード・フォー・ソーシャル・イノベーション、フェロー。アメリカの非営利団体でフィランソロピー・アドバイザーを務める。過去2年間で行ったスピーチは200回以上に及ぶ。15年以上にわたり、アメリカ州政府やメジャーリーグなど、さまざまな業界で活躍してきた。2018年、ガールズ・イン・テック台湾40アンダー40受賞。本書は台湾でベストセラー1位となり、20週にわたりトップ10にランクイン、米ベレットコーラー社が28年の歴史で初めて翻訳刊行する作品となり、第23回Foreword INDIES「ブック・オブ・ザ・イヤー」特別賞に選出されるなど話題となっている。現在は母国の台湾・台北市に拠点を置きながら、内向型のキャリア支援やリーダーシップ開発のため国際的に活躍している。
訳者
神崎朗子(かんざき・あきこ)
翻訳家。上智大学文学部英文学科卒業。訳書に『やり抜く力』『NEW POWER』(ともにダイヤモンド社)、『スタンフォードの自分を変える教室』『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。』『フランス人は10着しか服を持たない』『FOOD ANATOMY 食の解剖図鑑』(以上、大和書房)、『食事のせいで、死なないために』[病気別編][食材別編](ともにNHK出版)、『存在しない女たち』(河出書房新社)、『花の子ども』(早川書房)などがある。
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