目次

はじめに

第１章　ビジネスモデルの正しい定義

ジョアン・マグレッタ 経営コンサルタント

言葉の定義をはっきりさせる
トラベラーズチェックの成功物語
クーポンブックの成功物語
ビジネスモデルはシミュレーションできる
ストーリーテストとナンバーテスト
ビジネスモデルと戦略は異なる
サム・ウォルトンは戦略を描いた
マイケル・デルはビジネスモデルを構築した
正しい定義なくして真の成功なし

第２章　ビジネスモデル・イノベーションの原則

マーク・Ｗ・ジョンソン イノサイト 共同創設者兼会長
クレイトン・Ｍ・クリステンセン ハーバード・ビジネス・スクール 教授
ヘニング・カガーマン SAP CEO

ビジネスモデル・イノベーションの破壊力
ビジネスモデルを定義する
成功するビジネスモデルを開発する
新しいビジネスモデルが必要とされる時
ダウコーニングのザイアメター事業が成功した理由

第３章　【インタビュー】よいビジネスモデル　悪いビジネスモデル

リタ・ギュンター・マグレイス コロンビア・ビジネススクール 教授
【聞き手】サラ・クリフ 『ハーバード・ビジネス・レビュー』 エグゼクティブエディター

ビジネスモデルのイノベーションが関心を集める理由
ビジネスモデル改革のポイント
ビジネスモデル改革の進め方

第４章　ビジネスモデル・イノベーションに天才はいらない

カラン・ジロトラ INSEAD 教授
セルゲイ・ネテッシン INSEAD 教授

ビジネスモデル・イノベーションを体系的に実践する
どのような製品・サービスを組み合わせて提供すべきか
重要な意思決定をいつ下すべきか
最良の意思決定者は誰か
重要な意思決定者はなぜその決定を下すのか

第５章　ビジネスモデルを差別化する６つの要素

ステリオス・カバディアス ケンブリッジ大学 ジャッジ・ビジネススクール 教授
コスタス・ラダス ケンブリッジ大学 ジャッジ・ビジネススクール アントレプレナーシップセンター アソシエート
クリストフ・ロッホ ケンブリッジ大学 ジャッジ・ビジネススクール 教授

新しいテクノロジーだけでは産業の変革は起こらない
ビジネスモデルはどのように機能するか
成功へと導く６つのカギ
イノベーションからトランスフォーメーションへ
【ケーススタディ】 ヘルクス

第６章　「FREE経済」の戦略

デイビッド・Ｊ・ブライス ブリガム・ヤング大学 マリオットスクール・オブ・マネジメント 准教授
ジェフリー・Ｈ・ダイアー ブリガム・ヤング大学 マリオットスクール・オブ・マネジメント 教授
ナイル・Ｗ・ハッチ ブリガム・ヤング大学 マリオットスクール・オブ・マネジメント 准教授

なぜ経営者は脅威を見誤るのか
脅威の重要性を評価する
対応すべきか、するならいつか
より優れた無料サービスを提供する
プロフィットセンターを再考する

第７章　リーン・スタートアップ：大企業での活かし方

スティーブ・ブランク スタンフォード大学 コンサルティング准教授

リーン・スタートアップの登場
「完璧な事業計画」の嘘
廃れる「隠密モード」の開発
起業家精神あふれるイノベーション経済の創造
21世紀型企業の新たな戦略

第８章　プラットフォーム革命

マーシャル・Ｗ・ヴァン・アルスタイン ボストン大学 教授
ジェフリー・Ｇ・パーカー テュレーン大学 教授
サンギート・ポール・チョーダリー プラットフォーム・シンキング・ラボ 創業者兼CEO

プラットフォームの新たな戦略ルール
パイプラインからプラットフォームへ
ネットワーク効果の威力
プラットフォームはどう戦略を変化させるか

第９章　自社をプラットフォーマーに転換する法

アンドレイ・ハギウ マサチューセッツ工科大学 スローンスクール・オブ・マネジメント 客員准教授
エリザベス・Ｊ・アルトマン マサチューセッツ大学ローウェル校 助教

オンラインでもリアルでもプラットフォーマーに転換できる
シナリオ１　他社に門戸を開く
シナリオ２　顧客をつなぐ
シナリオ３　製品をつないで顧客をつなぐ
シナリオ４　プラットフォーマーに製品・サービスを供給する

第10章　ラン航空：異質な収益モデルを共存させる

ラモン・カサデサス＝マサネル ハーバード・ビジネス・スクール 教授
ホルヘ・タルシハン ポンティフィシア・ウニベルシダッド・カトリカ・デ・チリ スクール・オブ・マネジメント 教授

複数のビジネスモデルを巧みに展開するラン航空
ビジネスモデル間の補完関係の有無に着目する
並行展開における課題
ビジネスモデル間の相性を見分けるポイント

第11章　ソーシャル・ビジネスは先進国でも有用である

ムハマド・ユヌス グラミン銀行 創設者
フレデリック・ダルザス HECスクール・オブ・ビジネス 准教授
ダビド・メナス HECスクール・オブ・ビジネス 客員教授
ベネディクト・フェーブル＝ダビニョ HECスクール・オブ・ビジネス 客員教授

先進国でも貧困層は増えている
ソーシャル・ビジネスの特徴
社会の利益に資する以上の意外なメリット
ソーシャル・ビジネスを成功させる必須条件

編者

『Harvard Business Review』（HBR）とは
ハーバード・ビジネス・スクールの教育理念に基づいて、1922年、同校の機関誌として創刊され、エグゼクティブに愛読されてきたマネジメント誌。また、日本などアジア圏、ドイツなど欧州圏、中東、南米などでローカルに展開、世界中のビジネスリーダーやプロフェッショナルに愛読されている。

訳者

『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』（DHBR）とは
HBR誌の日本語版として、米国以外では世界で最も早く、1976年に創刊。「社会を変えようとする意志を持ったリーダーのための雑誌」として、毎号HBR論文と日本オリジナルの記事を組み合わせ、時宜に合ったテーマを特集として掲載。多くの経営者やコンサルタント、若手リーダー層から支持され、また企業の管理職研修や企業内大学、ビジネススクールの教材としても利用されている。