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経済学はどのように世界を歪めたのか

経済ポピュリズムの時代

  • 紙版
  • 電子版

経済学はどのように世界を歪めたのか

経済ポピュリズムの時代

書籍情報

  • 紙版
  • 電子版
  • 森田 長太郎 著
  • 定価:2200円(本体2000円+税10%)
  • 発行年月:2019年09月
  • 判型/造本:46並
  • 頁数:440
  • ISBN:9784478103982

内容紹介

日本はいかにして主流派経済学の実験場になったか? 
主流派経済学が日本の経済政策に与えた悪影響と、その背景となった社会的なダイナミズム「経済ポピュリズム」と「サイレント・マジョリティ」を、機関投資家の信頼のあついトップアナリストが、経済学の源流から詳細にひもといた衝撃作。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

プロローグ

第1章 主流派経済学の起源

アダム・スミスの分裂 ── 国富論 vs 道徳感情論
現代に蘇るアダム・スミス
「合理的経済人」を生んだニュートン物理学
「新しい市場」の誕生
アシュケナージ系ユダヤ人と東西冷戦下の米国

第2章 市場至上主義の時代

二つの数学
スワップ市場の誕生
LIBORという「魔法の杖」
平和の配当とグリーンスパンの時代
遅れてきた日本の市場信仰

第3章 経済学の黄昏

主流派経済学の限界
高精度の「バーチャル・リアリティ」へ
心理学からの挑戦
ノーベル賞と「ビジネスとしての経済学」
経済学のフロンティアとしての金融政策

第4章 金融政策の本質

もし中央銀行が存在しなければ
現代の経済を決定付ける「貯蓄」の存在
リスクプレミアムという概念
「金融政策」の本質とは何なのか?
宗教としてのインフレ・ターゲット政策

第5章 日本経済という実験場

発見されたジパング
リフレ派の登場
「デフレ」という都合のよいワード
「デフレが諸悪の根源」というナラティブ
エモーショナルな日銀批判の発生
マネタリズムの実験

第6章 社会の中の中央銀行

「ポピュリズム」の問題
サイレント・マジョリティ
非多数派機関としての中央銀行
欧米に先行した日本の政治構造の変化
日本における「右傾化」の意味

第7章 経済ポピュリズム

ネットとリフレ論
経済ポピュリズム
歴史の中のQQE
マクロ経済政策を経済以外の観点から議論する時代

第8章 経済学の未来

経済学は将来を予測できるようになるのか?
「新しい市場」を巡るモラル
「AI」と「脳科学」への挑戦
「データサイエンス」と経済学
経済学者の社会的責任

エピローグ





著者

森田長太郎(もりた・ちょうたろう)
SMBC日興証券 チーフ金利ストラテジスト。
慶應義塾大学経済学部卒業。日興リサーチセンター、日興ソロモン・スミス・バーニー証券、ドイツ証券、バークレイズ証券を経て2013年8月から現職。日本の国債市場に30年近くにわたり関わる。グローバル経済、財政政策、金融政策の分析などマクロ的アプローチに特色を持つ。日経ヴェリタス債券アナリストランキングは第1位(2017年〜2019年)。著書に『日本のソブリンリスク』(東洋経済新報社・共著)、『国債リスク 金利が上昇するとき』(東洋経済新報社)がある。

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