知的戦闘力を高める 独学の技法
知的戦闘力を高める 独学の技法
書籍情報
- 山口周 著
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2017年11月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:312
- ISBN:978-4-478-10339-5
内容紹介
戦略からインプット、抽象化・構造化、ストックまで、知識を使いこなす最強の独学システム。MBAを取らずに独学で外資系コンサルになった著者の武器としての知的生産術。歴史・経済学・哲学・経営学・心理学・音楽・脳科学・文学・詩・宗教・自然科学……武器になる教養書11ジャンル99冊必読ブックガイド付き。
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目次
はじめに
独学を「システム」として捉える
重要なのは「覚えること」を目指さないこと
いま「独学」が必要な4つの理由
いまこそ求められる「知的な革命家」
序章 知的戦闘力をどう上げるか? ── 知的生産を最大化する独学のメカニズム
独学を効果的に行う4つのモジュール
独学のシステム①戦略 武器を集めるつもりで学ぶ
「戦略」は粗い方向性だけでいい
独学のシステム②インプット 広範囲のソースから自分の五感で行う知的生産
独学のシステム③抽象化・構造化 洞察につながる「問い」と「組み合わせ」
独学のシステム④ストック 効率的に知識を引き出せるシステムを作る
第1章 戦う武器をどう集めるか? ── 限られた時間で自分の価値を高める[戦略]
「独学の戦略」とは
戦略の設定は「テーマが主、ジャンルが従」で
プロデュースとは掛け算
ジャンル選びは「自分の持っているもの」を起点に考える
「独学の戦略」を立てると、アンテナの感度が上がる
知識は整理されていないと使えない
第2章 生産性の高いインプットの技法 ── ゴミを食べずにアウトプットを極大化する[インプット]
インプットの目的は4つ
まったく違う「読み方」が求められるビジネス書と教養書
インプットは「短期目線」でいい
「知の創造」は予定調和しない
無目的な勉強こそ後で活きる
心地良いインプットに用心する
ガベージイン=ガベージアウト
未来をつくるためにこそ古典を読む
身の丈に合ったインプットを
関連分野を固めて読む
「教養主義の罠」に落ちない
情報は量より「密度」
人と話す=もっとも効率のいいインプット
「問い」のないところに学びはない
自分らしい「問い」を持つ
第3章 知識を使える武器に変える ── 本質を掴み生きた知恵に変換する[抽象化・構造化]
知識を使いこなすための抽象化と構造化
抽象化の思考プロセス
「専門バカ」になるか「ルネサンス人」になるか
「抽象化」は場数を踏むしかない
第4章 創造性を高める知的生産システム ── 知的ストックの貯蔵法・活用法[ストック]
イケスに「情報」という魚を生きたまま泳がせる
ストックが厚くなると洞察力が上がる
知的ストックで常識を相対化する
ストック次第で創造性は1000倍になる
イケスに入れる情報=魚を選り抜く
アンダーラインは「事実」「示唆」「行動」に引く
本を「ノート」だと考えてみる
転記を「9箇所」に制限して選り抜く
迷ったらアンダーラインを引く
必ず後で検索できるイケスに入れる
キンドルなどの電子書籍を活用する
転記の際は、ビジネスや実生活にとっての「示唆」を書き出す
タグ付けにより、思いもよらない「組み合わせ」を生み出す
「本のプレイリスト」を作るつもりで
変化の早い時代を生き抜くには「アンラーン」が必要
第5章 なぜ教養が「知の武器」になるのか? ── 戦闘力を高めるリベラルアーツの11ジャンルと99冊
リベラルアーツを学ぶ意味① イノベーションを起こす武器となる
リベラルアーツを学ぶ意味② キャリアを守る武器となる
リベラルアーツを学ぶ意味③ コミュニケーションの武器となる
リベラルアーツを学ぶ意味④ 領域横断の武器となる
リベラルアーツを学ぶ意味⑤ 世界を変える武器となる
どうせ買うなら長持ちする武器
No.1 歴史 ── 人類のらせん状の発展から未来を予測する力を身につける
No.2 経済学 ── 競争に勝ち続けるためにマーケットの原理を知る
No.3 哲学 ── いまのルールに疑問を感じ、自分の頭で考える力を鍛える
No.4 経営学 ── 思考プロセスを追体験しながらビジネスの共通言語を学ぶ
No.5 心理学 ── 人間がどう感じ、考え、行動するかという「不合理性」を知る
No.6 音楽 ── 全体構想の良し悪しを直感的に判断できる力を高める
No.7 脳科学 ── 人間がしばしば起こすエラーを正確に理解・予測する
No.8 文学 ── 「実のある嘘」から人間性を深く理解する
No.9 詩 ── レトリックの引き出しを増やして「言葉の力」を身につける
No.10 宗教 ── 特定の組織や個人の思考・行動パターンを理解する
No.11 自然科学 ── 新たな発見や仮説がビジネスの問題解決の糸口になる
おわりにかえて
著者
山口周(やまぐち・しゅう)
1970年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループ等を経て、組織開発・人材育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループに参画。現在、同社のシニア・クライアント・パートナー。専門はイノベーション、組織開発、人材/リーダーシップ育成。
著書に『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? ── 経営における「アート」と「サイエンス」』『外資系コンサルの知的生産術 ── プロだけが知る「99の心得」』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『天職は寝て待て ── 新しい転職・就活・キャリア論』『グーグルに勝つ広告モデル ── マスメディアは必要か』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術 ── 図解表現23のテクニック』(東洋経済新報社)『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』(KADOKAWA)など。神奈川県葉山町に在住。
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