チームの生産性をあげる。
業務改善士が教える68の具体策
チームの生産性をあげる。
業務改善士が教える68の具体策
書籍情報
- 沢渡あまね 著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2017年07月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:328
- ISBN:978-4-478-10253-4
内容紹介
どんな職場でも働き方は変えられる!人気の業務改善士が教える、仕事の進め方を変えて、アウトプットを最大化する8ステップ。日本マイクロソフト、ヤフー、日本旅行、ナムコ、NTTデータ、大阪王将、ジヤトコ…他、企業事例多数!「働き方改革」実践書の決定版!
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目次
はじめに
なぜ、生産性があがらないのか?
「時短」で生産性はあがらない
生産性とは何か?
生産性向上には「減らす」と「増やす」が必要
生産性をあげる4つのフェーズ、8つのステップ
第1章 問題はどこにある?
ステップ1 業務を洗い出す
01 すべての業務を洗い出す
── まずはリスト化して全体像をざっくり把握する
02 「隠れ業務」をあぶりだす
── 問題を引き起こすのは、つい忘れがちな仕事
03 この業務の目的はなんだろう?
── 仕事の目的がわかればムダは見えやすい
04 問題の原因にアタリをつける
── 5つの要素に分解すると問題点が見えてくる
05 ラスボスは誰か?
── 本当のお客さんがわかれば手戻りは減る
06 定常業務の割合を把握する
── ルーチン業務を減らして付加価値業務を増やす
07 「のび太のくせに生意気だ」
── 重要でないことに多くの時間を使っていないか?
08 各業務の4つの方向性を決める
── すべての業務に等しく力をかけてはいけない
09 業務を測る
── 施策の効果は定量化しないと把握できない
10 意識していないと測定できない
── 測定できないものは改善できない
11 業務一覧をアップデートする
── 仕事は生き物。対策も固定化せずに作り変える
COLUMN 見える化・測定・報告で生産性をあげる(株式会社ナムコ AM施設営業部・営業統括チーム)
第2章 ムダをなくす
ステップ2 ムダに気づく
01 ネガティブな仕事を洗い出す
── スピードを遅らせる負のスパイラルを断ち切る
02 ネガティブワードは宝の山
── 3大ワードから仕事のムダを発見する
03 形容詞・副詞が出てきたら要注意
── あいまい語を「数字」に変えて改善する
04 「過去はこうだが、いまはどうだ?」
── 本当は必要ない業務に時間を奪われていないか
05 「もしも〜がなかったら?」
── 視点が変わり、ムダに気づける魔法の質問
06 外の風を当てる
── 当事者は仕事のムダに気づきにくい
07 探すムダ、探させるムダ
── 「4つの時間」があなたの仕事を遅らせている
08 切り替えのムダ
── 1度に集中できる環境をどう作るか?
09 相手は常連さんか、一見さんか?
── 相手に合わせるひと工夫が結果的に効率的
10 自責主義は危ない!
── 問題が起きたら「組織の仕組み」を疑う
COLUMN 女性同士のお喋り会が業務改善会議に(株式会社日本旅行 ソリューション営業本部)
第3章 で、どう変える?
ステップ3 改善策を考える
01 「書き出す」「見出す」「ひねり出す」
── 付箋を使って現場のリアルな声を拾う
02 たまにはカジュアルに
── 環境を変えると本音の意見出しができる
03 「面」の引き出しをたくさん持とう
── 「面リスト」で改善策の抜け漏れを減らす
04 「立ち上げ」と「運用」で眺める
── 打ち上げ花火で終わらず改善を定着させるには?
05 「パーキングエリア」を設けよう
── 本題から外れるアイデアの整理法
06 「減らす」だけに走らない
── 減らした時間で何を「増やすか」考える
07 インプットを与えているか?
── 成果を出すには事前のインプットが8割
08 苦手なことはやらない
── 気合と根性論は生産性の敵
09 多様性こそ発想力の肝
── 仲良しクラブから新しい気づきは生まれない
COLUMN 開発に違う視点を積極的に取り込む(イートアンド株式会社)
第4章 誰でもできるようにする
ステップ4 標準化する
01 繰り返し性と重要度の2軸で考える
── 標準化・マニュアル化できる仕事①
02 発生頻度と所要時間の2軸で考える
── 標準化・マニュアル化できる仕事②
03 イヤな仕事こそ標準化せよ
── 面倒な仕事は手順書を作って仕組みで回す
04 何でもないようなことが、危険
── 変化したときに回らないリスクを考えておく
05 レア作業こそ手順書を作れ
── 3つを残すだけでシンプルに生産性をあげる
06 属人化は悪ではない
── 良い属人化は活かし、悪い属人化だけ変える
07 番号で会話しよう
── 手間をはぶいてミスをなくし、品質もあがる
COLUMN 工場の現場もより働きやすい環境に(ジヤトコ株式会社 素形材工場)
第5章 横入りに振り回されない
ステップ5 横入りをナントカする
01 横入りにはどんなものがあるか?
── 仕事の流れを止める邪魔者を整理する
02 人は目先の仕事に対応したがる
── 「仕事している感」にダマされない
03 インシデント管理簿で記録する
── [ステップ①]横入りを可視化する
04 既知か未知か?
── [ステップ②]横入りをチームで共有する
05 「既視」を増やそう
── 「どこかで見たことある」が生産性をあげる
06 インシデント会議をやろう!
── 1人で悩まずチームで悩むと共有化が進む
07 クローズする
── 完了したらデータを残して既知化する
08 時には逃げる判断も大事
── 「たたかう」「にげる」「ぼうぎょ」「じゅもん」「どうぐ」
09 「そこにキミがいるから振るんだよ」
── 戦略的離席も生産性を守るワザ
COLUMN 「どこでもオフィス」で社員の主体性を醸成(ヤフー株式会社)
第6章 実行力を高める
ステップ6 やってみる
01 やりやすいところから、やってみる
── 最初でつまずくと効率は悪くなる
02 やる気がでそうなところから、やってみる
── 得意な仕事は生産性が3倍あがる
03 面倒なことからチャレンジする
── 大変だからこそ課題が先に見えるメリット
04 期限を決める
── 3段階で「やめる」基準を決めておく
05 キャッチコピーをつけてみよう
── 多様なメンバーを同じ方向に導く道しるべ
06 地味な仕事にも光を当てる
── 目立たない仕事こそ実行力の屋台骨
07 生産性の高いやり方を認める
── 個を活かしてチームの力を最大化する
COLUMN 管理業務に光を当てて組織を活性化する(株式会社ナムコ AM施設営業部・営業統括チーム)
第7章 なぜ改善は続かない?
ステップ7 定着させる
01 「わざわざ」を「自然に」
── 面倒だが重要な仕事を行える仕組み作り
02 強制力としつこさも大事
── 個人の自主性に頼りすぎると失敗する
03 上司から部下への報連相を怠らない
── 定期的なフィードバックが改善風土を作る
04 人は納得すると主体的に動く
── 抵抗勢力は説得しようとすると逆効果
05 人は改善した後の世界を知らない
── 誰にとっても「未知なるもの」は恐ろしい
06 対立上等
── 健全にぶつかれば結束力はより強まる
07 指示⇔相談モードを使い分ける
── 伝え方次第で結果は大きく変わる
08 「意識高い仲良しクラブ」にしない
── 現場で温度差のある改善は定着しない
09 広報をうまく利用する
── 働き方改革は人事戦略ではなく「広報戦略」
10 ワクワクを目指さない
── 押しつけのやらされ感は百害あって一利なし
11 そこに「らしさ」はあるか?
── 手法をコピペするだけでは組織は変わらない
COLUMN 社員同士の偶然の会話から「らしさ」を知る
第8章 チームをドライブさせる
ステップ8 振り返る
01 数字⇔感覚チェックを行き来する
── 意思決定には主観・客観の両方が必要
02 フィードバックする
── 意見を言い合える「場」と「雰囲気」作り
03 失敗を分析しよう
── 3つの視点から失敗を次に生かす
04 成功事例を共有しよう
── 「ストーリー」と「裏方」に光を当てる
COLUMN 制度よりマインドセットで働き方は変わる(日本マイクロソフト株式会社)
おわりに ── 「ワークライフシナジー」ある社会を目指して
著者
沢渡あまね(さわたり・あまね)
1975年生まれ。あまねキャリア工房 代表。業務プロセス/オフィスコミュニケーション改善士。
日産自動車、NTTデータ、大手製薬会社などを経て、2014年秋より現業。企業の業務プロセスやインターナルコミュニケーション改善の講演・コンサルティング・執筆活動などを行っている。NTTデータでは、ITサービスマネージャーとして社内外のサービスデスクやヘルプデスクの立ち上げ・運用・改善やビジネスプロセスアウトソーシングも手がける。
現在は大手製造業、アミューズメント企業、輸送機器メーカーなど複数の企業で「働き方見直しプロジェクト」「社内コミュニケーション活性化プロジェクト」「業務改善プロジェクト」のファシリテーター・アドバイザー、および組織作りや人材育成を行う。
著書に『仕事の問題地図』『職場の問題地図』(技術評論社)、『新人ガール ITIL使って業務プロセス改善します!』(C&R研究所)などがある。趣味はドライブと里山カフェめぐり。
電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。
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