目次

はじめに　時代の変化に挑む

序章　住まいと暮らしマーケットの今

１　新たな層の出現
　　（１）格差を表す「スマイルカーブ」
　　（２）マーケティングのやり直しを迫られる時代

２　統計数値に見るマーケットの変質
　　（１）人口減少時代のビジネスモデル
　　（２）都市部でも進む高齢化
　　（３）「標準世帯」は少数派
　　（４）地域の見守り力の低下
　　（５）減り続ける大工の数

３　業界のマーケット動向
　　（１）半世紀続く供給過剰
　　（２）伸びないリフォーム市場

４　持続的に成長するポイント
　　（１）Ｗｅｂは戦力
　　（２）ブランド力、ありますか？
　　（３）大と小の融合
　　（４）オープンイノベーション
　　（５）技術を「良い」と思わせる力
　　（６）「カテゴリートップ×全国」へ横串展開
　　（７）若い人が活躍できる組織をつくる
　　（８）徹底することの迫力

第１章　独自の進化を遂げるビジネスモデル

１　社会課題解決時代の到来
　　（１）経営者感覚が大事
　　（２）顧客の変化は、企業に変化を迫る

２　ワンストップサービス
　　（１）「ワンストップ」ってなんだ？
　　（２）サービスを提供する対象を絞る
　　（３）特定エリア×ワンストップサービス
　　（４）特定顧客×ワンストップサービス
　　（５）特定市場×ワンストップサービス

３　技術のサービス化
　　（１）小口工事の事業化
　　（２）小口工事の収益化
　　（３）「建てる」から「管理・運営する」へ

４　逆張り戦略
　　（１）先行企業の“不”から学ぶ
　　（２）業界の慣習を打ち破る

第２章　ストックマーケットの取り込み

１　「新築住宅」対「中古住宅」
　　（１）ストックを有効に使う
　　（２）中古住宅という選択肢
　　（３）団地再生

２　新築にはない価値を創出する
　　（１）古き良きものをそのまま残す取り組み
　　（２）ビンテージビル　〜築古ビルの再生〜

３　人を呼び込む「地域・街づくり」
　　（１）なぜストックが増えるのか
　　（２）地域コミュニティーをつくる
　　（３）地域社会、街を活性化する・つくる
　　（４）医療を中心とした街づくり
　　（５）街の価値を上げる施策

第３章　「暮らしの価値」を提案する

１　地域ナンバーワンでも安泰ではない
　　（１）暮らしたい住まいがない？
　　（２）マーケットサイズとシェアの関係
　　（３）大きな市場だけを追ってはいけない

２　当たり前になるカスタマイズ
　　（１）一億総オーダーメイド時代
　　（２）人はよりワガママになる
　　（３）カスタマイズ賃貸

３　シェアという生き方
　　（１）“所有”から“利用”へ
　　（２）シェアは手段、目的はコミュニケーション
　　（３）助け合って暮らす

４　ペットと暮らす

５　多様性のなかで暮らす

第４章　顧客に選ばれるコミュニケーション

１　変わるコミュニケーション

２　リアルな場でのコミュニケーション
　　（１）暮らしを「体感」「体験」する
　　（２）暮らしを具現化したショールーム
　　（３）未来の姿を見ることができる

３　Ｗｅｂ空間でのコミュニケーション
　　（１）コミュニケーションツールとしてのＷｅｂ
　　（２）顧客を育成する
　　（３）非言語のコミュニケーション

４　地域とのコミュニケーション密度を高める

第５章　住まいをつくる「現場力」

１　現場力を強化する
　　（１）推計値以上に深刻な職人問題
　　（２）現場・技術力・監督の質の低下による信じられない不祥事
　　（３）チームでの取り組み

２　職人不足を克服する
　　（１）職人の育成システムを築く
　　（２）協力業者とパートナーシップを築く

３　現場監督を育成する二つのアプローチ
　　（１）施工品質の基準をたたき込む
　　（２）社内コミュニケーションの見直し

４　企業へのロイヤルティーを高める
　　（１）人材育成
　　（２）独自の採用戦略

おわりに　ビジネスモデルづくりが生き残りのカギ

著者

山本剛史（やまもと・つよし）
タナベ経営 住まいと暮らしビジネスコンサルティングチームリーダー
企業の潜在能力を引き出すことを得意とする経営コンサルタント。事業戦略を業種・業態ではなく事業ドメインから捉え、企業の固有技術から顧客を再設定して事業モデル革新を行うことに定評がある。現場分散型の住宅・建築・物流事業や、多店舗展開型の小売・外食事業などで生産性を改善する実績を上げている。神戸大学大学院卒。

編者

タナベ経営 住まいと暮らしビジネスコンサルティングチーム
大手コンサルティングファーム・タナベ経営の全国主要都市10拠点における、住まいと暮らし分野専門のコンサルティングチーム。ファーストコールカンパニーを目指す事業主の事業戦略から組織戦略、経営システム構築、人材育成まで幅広く手がけ、多くの実績を上げている。2014年より「住まいと暮らしビジネス成長戦略研究会」を主宰。