目次

はじめに

第１章　農業で成功する人、うまくいかない人はどこが違うのか

１　農業で成り立っている人から学ぶ
２　ここ一番でがんばれる人は何が違うのか
３　機械や道具をきれいに長く使う
４　就農のための支援資金の使い方を間違えない
５　労働時間は午前８時〜午後５時に縛られない
６　成功する農家はみんな高いモティベーションを持っている
７　避けては通れない強い体づくり
８　できないことに直面したら、どう行動するか
９　畑や作物よりもお金が好きではうまくいかない
10　適正規模で経営をする
11　成功者は楽観的な考え方をしている
12　「天候のせい」を本当の理由にしない

第２章　自分の領域を守りながら規模を大きくする

１　使いどころを間違えない金銭感覚が大事
２　うまくいかない人は「甘い」と「優しい」を勘違いしている
３　強運を引き寄せる信用力
４　経営計画は体を使って立てる
５　どのステージで成功したいのかを考える
６　一流のプレイングマネージャーを目指せ
７　「人を育てる」という勘違い
８　自己中心では協力者を失っていく
９　仕事と家族の両方を大切にするのが成功の秘訣

第３章　４人の独立した先駆者に学ぶ「成功の秘訣」

１　寡黙に淡々と進めることが大事（青森県のレタス農場の成功例）
２　女性でも農業はできる（静岡県で起業した女性経営者のケース）
３　周囲の人を引き寄せる（大企業から転職して起業したケース）
４　いつも明るく堅実に生きる（葉物野菜を新規に始めて成功した例）

第４章　成功している人がつけている記録と計画書

１　疑問に残ることは手書きで残す
２　定性的記録だけではなく、定量的な記録が大切
３　記録をつけていれば、次年度の計画も簡単につくれる

第５章　多くの中小企業経営者から学ぶ

１　経営者の集まりの中で自分の立ち位置を知る
２　家族経営でも大切な経営指針書づくり
３　経営指針書はどう作成するか──わが社の例
４　農業で必要な「共同求人」と「社員共育」

第６章　に負ける人、リスクを武器にする人

１　天候に左右されるという弱み
２　年間供給ができないという弱み
３　技術の習得に時間がかかるという弱み
４　自分で価格が決められないという弱み
５　お金がないという弱み
６　人がいないという弱み
７　弱みを乗り越えると、それが自分の武器になる

第７章　個人と組織の融合が、新たな強みを生み出す

１　組織の中で自分を活かすことが成功への早道
２　最優先で販売する組織づくりが新規就農者を育てる
３　決断するときは正しい独裁が必要
４　同じ価値観を持った仲間をつくろう
５　農業ではピラミッド型の大企業よりも、小さな組織の連合体が強い
６　決裁できる人の数が多いほど、豊かさにつながる
７　考え方しだいで組織の歯車にもなり、スタープレーヤーにもなる
８　仕組みづくりと作物づくりの両方が大事
９　なぜ農家の息子は簡単に農業ができるのか？

第８章　小さな家族経営が農業の未来を拓く

１　小さな家族経営を始めよう
２　大きくなったら、経営者の管理能力が大事
３　顧客と一緒に新しい価値を創造する
４　農家が生み出す新しいエネルギー産業（資源循環とエネルギー循環）
５　農業は古くて新しい働き方
６　女性の活用が農業成功の秘訣
７　小さな家族経営農家の大きな挑戦

おわりに

著者

澤浦彰治（さわうら・しょうじ）
1964年、農家の長男として生まれる。利根農林高等学校を卒業後、群馬県畜産試験場の研修を経て、家業の農業・養豚に従事。コンニャク市場の暴落によって破産状態に直面するなかでコンニャクの製品加工を始める。1992年、3人の仲間と有機農業者グループ「野菜くらぶ」を立ち上げ、有機野菜の生産を本格的に開始。1994年、家業だった農業経営を農業法人化しグリンリーフ有限会社とする。第47回農林水産祭において蚕糸・地域特産部門で天皇杯を受賞。群馬中小企業家同友会代表理事、日本オーガニック＆ナチュラルフーズ協会理事、沼田ＦＭ放送取締役、マルタ取締役。著書に『小さく始めて農業で利益を出し続ける7つのルール』（ダイヤモンド社）がある。