"ひらめき"をビジネスに変える タカブ式ものづくり
"ひらめき"をビジネスに変える タカブ式ものづくり
書籍情報
- 高部 篤:著
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2014年01月
- 判型/造本:A5並製
- 頁数:208
- ISBN:978-4-478-02588-8
内容紹介
実用新案110件、意匠登録330件以上。誰もが「あれば便利」と思っていた道具を、
美しくシンプルなデザインで実現し続ける企業は、どうやって発想しているのか。そのひらめきのもとを探る。
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目次
はじめに
PART1 手道具という考え方が生まれるまで
第1章 銀の耳かき
「あっ、そこそこ」の心地良さ
有史以来の耳かきの形を変える
既成概念にとらわれない素直なものづくり
第2章 茨城のカウボーイ
ひとり遊びが得意な子ども
自給自足、独立独歩の農家の暮らし
役割バランスのとれた両親
頭を打って頭脳改造?
第3章 コンピュータから手道具へ
技術と感性を磨く日々
コンピュータは嘘をつかない
ソフトウエア開発から手道具開発へ
PART2 食の手道具、暮らしの手道具
第4章 「ののじ」ブランドの誕生
日本人のための“食べる”スプーンの開発
子どもがこぼさない魔法のスプーン
ユーザー本位の精神
「人」に合わせて進化を続ける耳かき
描いたプランは諦めない
「ののじ」製品をデファクトスタンダードにしたい
第5章 学校給食用調理器具への挑戦
50年前と変わらない給食現場
「ののじ」の5つの目標
進化する学校給食器具
エッグシェル構造
製品にもインフォームド・コンセントが必要
第6章 生活の中で生きる手道具
一般家庭向け4分野への進出
【カトラリー】
【キッチンウェア】
【グルーミング】
【ヘルスケア】
【その他の分野】
PART3 手道具の未来とひらめき発想法
第7章 UDからUXDへ
素直なものづくりという開発視点
道具の本質を追求する
一歩進んだUXD発想のものづくり
使う人とのコミュニケーションの大切さ
第8章 “ひらめき”は〈整理分類〉から生まれる
やわらか頭を頑固に貫く
「発想のピラミッド」
「発想のピラミッド」の応用例
〈整理分類〉から生まれる新発想
出るアイデアは同じではない
新しいものは言葉から生まれる
書くことで〈整理分類〉がさらに進む
第9章 デザイン追求と品質を維持するための知的財産
「使いやすい」は美しい
必要は発明の母
デザイン賞受賞を目指す
意匠権を活用
第10章 明日の手道具
ブラックボックス型企業
「考える葦」組織
心の底の阿頼耶識
手道具の明日
PART4 素直な道具づくりを目指して 手道具再発見
あとがきにかえて しあわせの卵かけご飯
巻末資料 著者経歴
㈱レーベン販売「ののじ」製品 デザイン賞受賞一覧
著者
高部篤(たかぶ・あつし)
カトラリー、キッチンウェア、学校給食用器具、グルーミング製品、ヘルスケア製品等を開発・販売する、株式会社レーベン販売代表取締役社長。
1951年、茨城県生まれ。茨城県立水戸工業高校卒業後、会社に勤務しながら東京デザイナー学院夜間部のインテリアデザイン科並びに工芸工業デザイン科を卒業。82年、ソフトウエア開発の株式会社レーベンを仲間と起業、専務に就任。89年、社長就任。
2002年、同社生活用品販売部を分社独立し、現職就任。代表ブランドの「ののじ」製品は、グッドデザイン賞、キッズデザイン賞など数々の賞を受賞し、その斬新さと機能性の高さが注目を集めている。実用新案110件、意匠登録330件以上。知財を生かしたビジネスモデルを構築中。