価値創造型企業の本質
未来を創る成長企業の成功条件は何か?
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価値創造型企業の本質
未来を創る成長企業の成功条件は何か?
書籍情報
- 藁田勝 著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2013年09月
- 判型/造本:46上製
- 頁数:240
- ISBN:978-4-478-02549-9
内容紹介
顧客のニーズを満たし続けること、つまり顧客価値を創造し続けることが企業繁栄の第一条件。「自社の持てる経営資源をいかに再定義し、いかに的確に再配分するか」が、成長戦略を描く大きなポイントとなる。気鋭の経営コンサルタントが「価値創造型企業」への転換を提言。中堅・中小企業の成長戦略への具体的な指針を示す!
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目次
はじめに
第1章 あなたの会社の存在価値は何か?
──自社の存在価値を定義する──
1 企業は存在価値があるから存在している
あなたの会社の経営理念は時代とマッチしているか?/企業の存在価値とは?/
顧客創造こそ企業繁栄の第一条件/市場環境は変化している
2 自社の存在価値を再定義せよ
不況期こそ存在価値を高めるチャンス〈工作機械商社A社の事例〉/
固有技術にこだわり存在価値を再定義〈長寿企業B社の事例〉
3 未来へ向けて存在価値を高める
変化には変化をもって挑む/未来における自社の存在価値を考える
第2章 自社の未来を設計する
──ビジョン構築の必要性──
1 経営における中期ビジョンの意義
経営とはゴールなきマラソン/経営における中期ビジョンとは/
中期ビジョンが企業にもたらすもの
2 中期ビジョン構築による企業体質転換
ビジョンを浸透させよ/中期ビジョン構築による正しい危機感の共有化〈日用品メーカーC社の事例〉/
事業承継期における中期ビジョン構築〈D社の事例〉
3 ビジョナリー経営の実践
成り行き経営になっていないか?/ビジョナリー経営における5つの配分/
10年ビジョンを構築せよ
第3章 未来を創る事業戦略
──顧客価値を高める事業戦略の構築──
1 顧客価値を考える
マーケットは縮小していく/顧客の価値観は変化している/顧客は何を買っているのか?
2 顧客価値視点での戦略発想
マネジメント重視から戦略重視の時代へ/事業戦略とは「顧客への価値提供」/
顧客価値とは何か?/顧客価値の再設定による戦略転換〈ハウスメーカーF社の事例〉/
顧客価値を高める2つのポイント/成功する事業戦略とは?/事業戦略構築の思考プロセス/顧客価値は変化している
3 価値創造型企業の事業戦略構築
顧客から「選ばれる存在」になる/顧客価値視点での戦略構築/
採るべき4つの基本戦略/ライバル視点でのサブ戦略
4 顧客価値を創造する事業戦略実践事例
顕在的顧客価値視点──顧客のことは顧客が1番よく知っている/
潜在的顧客価値視点──顧客のライフスタイルから発見する/事業には寿命がある/
企業は永続発展させなければならない/選択と集中の失敗/
戦略実行における決断力/価値創造型企業の戦略思考
5 価値創造型企業の海外戦略
生産拠点から消費マーケットへ/新興国マーケットにおける顧客価値創造/現地の習慣・ルールを理解せよ
6 顧客創造力を発揮せよ
価値を発信し顧客に理解させよ/ブランディング活動を実践せよ/
顧客価値視点のマーケティングミックスを実践せよ/ロイヤルカスタマーを創造せよ/
顧客価値を実現する開発機能を強化せよ
第4章 価値を創造する組織風土づくり
──価値創造型組織へのリ・デザイン──
1 価値創造型組織をデザインする
組織デザインの目的は何か?/価値を創造する組織デザイン/組織デザインにおけるサ・シ・ス・セ・ソの着眼
2 自ら考え行動する自律型組織への転身
野球型組織とサッカー型組織/階層型組織とネットワーク型組織の融合化/全体最適主義を実現する組織
3 強い組織・強いチームづくり
スター選手に頼らない組織・チームづくり/個人の暗黙知を組織の形式知に/
「任せる」と「放任する」の違い/強い会社の社員とは
4 企業風土が変われば会社が変わる
企業風土はトップで決まる/理念・方針を浸透させよ/方針管理を徹底せよ/後継者の組織づくり
5 顧客価値を創造する人材づくり
目的のある人材育成をしているか/能力と意欲が成果を生み出す/
コーチングが人を育てる/あなたは性悪説か? 性善説か?
第5章 自社の未来を数値で描く
──未来へ向けた数値基準づくり──
1 数値計画策定の考え方
成長する企業に求められる中期経営計画とは?/数値計画策定のポイント/
あなたの会社が必要とする経常利益はいくらか?
2 数値基準なき経営は会社を滅ぼす
未来を全天候で考える/バランスシートに基準を持つ/バランスシートとトップのキャラクター/
撤退基準なき財務戦略は機能しない/4つの業績トレンドを理解する
3 企業は売上げではなく構造で利益を出している
損益分岐点を引き下げよ/コストダウンの着眼点/コストダウン活動の実践/付加価値を高める経営への転換/
固定費カバー率を引き上げよ/小さな資産で大きく儲ける—ROA(総資産経常利益率)の向上
4 無借金経営を実現する財務戦略(バランスシートとキャッシュフロー重視の経営への転換)
無借金経営の意義/キャッシュフロー経営を実践せよ/すべての経営活動の結果はキャッシュに反映される/
資金管理を重視せよ/売掛金管理を強化せよ/在庫管理を徹底せよ/メーンバンク政策を確立せよ
第6章 トップマネジメントの条件
1 トップマネジメントのリーダーシップ
リーダーシップの定義/価値創造型企業に挑戦するリーダーシップの3要素/あなたのリーダーシップは間違っていないか?
2 トップマネジメントが高めなければならない3つのスキル
ディシジョンスキルを高める/マーケティングスキルを高める/イノベーションスキルを高める
3 トップマネジメントに必要な財務力
あなたは財務で自社を語れますか?/会社を潰してはならない/経営財務を実践せよ
4 トップマネジメントのコミュニケーション力
理念・ビジョン・方針の組織への浸透/組織にトップの翻訳者をつくれ/組織における権威は末端の社員が持っている
5 トップマネジメントがやってはならない5つの言動
マイナス発言がもたらす悲劇/妥協が組織を弱体化させる/「ごまかしグセ」が会社を滅ぼす/
優柔不断がジリ貧経営をもたらす/トップの責任転嫁は信用を失う
おわりに
著者
藁田 勝(わらた・まさる)
タナベ経営 大阪本部長
福井県生まれ。立命館大学大学院 経営管理研究科修了(経営修士)。金融機関勤務を経て、2000年タナベ経営入社。2011年4月大阪本部長に就任、現在に至る。「理想は高く姿勢は低く」をモットーに、志の高い経営者とともに妥協することなく、理想を追い続けていくコンサルティングを実践することが信条。赤字企業の再建から成長戦略の構築まで数多くの実績を誇り、価値ある永続発展企業づくりに向けて熱意あるコンサルティングでクライアントを成長軌道に導く。著書に、『後継者・後継経営者のための財務講座』『タナベ流企業再生プログラム』(いずれも共著、タナベ経営刊)。
電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。
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