中堅・中小企業の「事業シフト」戦略
生き残っていく企業の戦略構築のポイント
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中堅・中小企業の「事業シフト」戦略
生き残っていく企業の戦略構築のポイント
書籍情報
- 伊藤昌直 著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2011年07月
- 判型/造本:46上製
- 頁数:256
- ISBN:978-4-478-01615-2
内容紹介
事業シフトを実現する4つのステージは、縦軸に技術(商品およびサービス)、横軸にマーケット(市場および顧客)をとったマトリックスで表現される。どのステージで戦略展開させ、どの事業シフトに挑戦するのか。中堅・中小企業が生き残るための、攻めの事業戦略・守りの経営戦略!
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目次
はじめに
序章 生き残るための攻めの戦略、守りの戦略
1 縮小する日本経済、もがく中堅・中小企業
2 1T4Mとは〜事業戦略と経営戦略〜
3 永続して成長発展し続ける企業の条件
4 ジュニアボードで後継経営者を育成する
第1章 既存事業の現状分析を的確に行う
1 自社を取り巻くマーケット動向を把握する
2 ライバル分析・シェア分析で自社のポジションを把握する
3 事業成功のカギを明確にする
4 自社事業の強みと弱みを明確に認識する
5 自社事業のポジショニングを把握する
6 ポジショニングに応じた四つの事業シフト戦略で生き残る
第2章 既存事業シフトステージで生き残る〜事業シフトの着眼1〜
1 ブランド力を高め、圧倒的なナンバーワンポジションを確立する
2 受注構造をベース化し、安定業績をつくり上げる
3 メーンの取引先を分散してよきパートナーとなる
4 損益分岐点を大幅に引き下げて、新規参入を防ぐ
5 「捨てる」と「こだわる」を意識して、既存マーケットをさらに絞り込む
6 消費者の購買意欲を高め、後押しする仕組みを構築する
7 ストレッチカスタマーへの徹底した対応で、既存事業を強化する
第3章 マーケットシフトステージで生き残る〜事業シフトの着眼2〜
1 顧客を再設定して成長マーケットへシフトする
2 海外マーケットへシフトする
3 ニッチマーケットの「串刺し戦略」を狙う
4 自社利益の最大化を図るため、販売方法をまったく変える
5 営業プロセス管理の徹底を図る
6 組織営業(チーム営業)の展開を図る
7 営業担当者の開拓営業力を強化する
第4章 商品・サービスシフトステージで生き残る〜事業シフトの着眼3〜
1 自社の強みとなる固有技術を見極める
2 ニーズを吸い上げて商品開発につなげる
3 固有技術を応用・連鎖して複数の商品開発を行う
4 新興国および低価格帯商品にターゲットを絞った商品開発を行う
5 顧客の利便性を考えて開発、生産および流通機能とサービスを融合する
6 オープンイノベーションやM&Aにより開発体制を強化する
7 企業規模や社風に合った商品開発体制を整備する
第5章 新規事業シフトステージで生き残る〜事業シフトの着眼4〜
1 資本の効率性と収益率を加味して新規事業に参入する
2 一〇年後を見据えて新たなビジネスモデルを創造する
3 顧客ニーズの隙間をヒントに新規事業を創造する
4 市場の境界線を引き直して今はない事業を創造する
5 実在する他社有望事業を自社の新たな事業領域に組み込む
6 専任プロジェクトや社内ベンチャー制度で新規事業を推進する
7 「死に体事業」は撤退の見極めを明確にする
第6章 経営理念と経営戦略(守りの戦略)を整備する
1 企業のバックボーンである経営理念を再構築する
2 経営理念を全社に浸透させて統一体をつくる
3 財務戦略を見直す〜守りの戦略1〜
4 組織・人材戦略を再構築する〜守りの戦略2〜
5 マネジメント力を強化する〜守りの戦略3〜
第7章 中期経営計画書としてまとめる
1 事業ごとの戦略と展開策を組み立てる
2 全社戦略を組み立てる
3 中期ビジョンを浸透させて必ず結果を出す
著者
伊藤昌直(いとう・まさなお)
立教大学経済学部卒業。中小企業診断士を取得後、1992年タナベ経営入社。中部本部経営コンサルティング部を経て、2005年4月より中部本部長。中堅・中小企業の営業・開発戦略、人事労務戦略の分野で高いスペシャリティーと豊富な実績を持つ、タナベ経営のトップコンサルタントの一人。赤字企業の再建(黒字化)実績も数多い。経営全般の観点から業績管理・生産性向上を機軸とした実践的なコンサルティングを行う。機械・電機・自動車関連のメーカー、卸売・小売、サービス、建築業まで診断業種は多岐にわたる。