日本一の「実行力」部隊 ユニクロで学んだ「巻き込み」仕事術

日本一の「実行力」部隊 ユニクロで学んだ「巻き込み」仕事術
書籍情報
- 田中雅子 著
- 定価:1572円(本体1429円+税10%)
- 発行年月:2011年05月
- 判型/造本:46並製
- 頁数:224
- ISBN:978-4-478-01397-7
内容紹介
「すべて変えてください」
転職後すぐに柳井社長からそう言われ、お金・人・時間なし、業務量300%、味方ゼロからヒートテックやブラトップ開発の礎を築いた著者の、人を動かし、チームで必ず成果を出す技術。V字回復の原動力となった、ユニクロ流「プロフェッショナルマネジャー」実践法。
目次・著者紹介詳細を見る▼
目次
序 章 100%の実行力は「巻き込み」から生まれる
日本一「実行力」を重視する会社で学んだこと
「巻き込み」というユニクロのDNA
味方ゼロ、ないないづくしでも成果を出せた理由
なぜ「巻き込み」は一人の力より成果につながるのか
これまでのマネジメントスタイルは通用しなくなっている
今必要とされる、日本式巻き込みマネジメント
「中心管理職」として周囲を回す
巻き込み仕事術に必要な「5ステップ」
第1章 「ないないづくし」でも必ず変化は起こせる!
「この人たちと仕事がしたい!」と思ったユニクロ経営陣
ユニクロ入社初日、山のような手書き伝票を前に唖然とする
外資系からやって来た女性マネジャーへの警戒心
評論家を嫌う風土
マネジャーの業務は常に300%
パンパンの業務の上に変革の余裕はあるか?
六重苦でも人を動かせる!
自分で手いっぱいなら「共犯者」を作る
可能性を実感した「寺子屋プロジェクト」
生意気なことを言ってすみませんでした
回り始めると「自主性」が育っていく
第2章 中間から「中心」になってメンバーの「データベース」を集める
中間管理職から「中心管理職」へ
最初の一歩はメンバーの「データベース作り」
相手を知るための10項目
データベースの「使用場面」をトライアルする
「レッテル」を自ら貼りかえる
「貸し」は後から効いてくる
第3章 「巻き込み」で大ヒット商品誕生の土壌をつくる
ステップ1 「データベース」を整理する
ステップ2 口説く相手を分析して「戦略」を立てる
ステップ3 口説き方の「戦術」を練る
ステップ4 「コミット&期限」の確認
ステップ5 議事録にかぶせた「リマインドメール」の活用
V字回復の一翼を担った「ダイバーシティ・プロジェクト」
アフターフォローも「自ら動く」
「巻き込み」がヒット商品の土壌をつくる
第4章 できない・やらないと言わせない「巻き込み強化法」
「キーパーソン」の巻き込みと「念押し」がポイント
キーパーソンは「上から攻める」
キーパーソンの「追い込み漁」
キーパーソンを口説く「魔法の言葉」
コミットをより強固なものにする「念押し」
グループ全社を巻き込んだ「ユニクロ化プロジェクト」
キーパーソンとメンバーをコミットさせる
最難関の巨大強力組織・営業部を巻き込む
第5章 ユニクロ流「プロフェッショナルマネジャー」五つの条件
プロフェッショナルマネジャーの条件
①「前始末」が成功を決める
②いかなる理由でも100%の「徹底力」
③走りながら考え、考え、考え抜く
④繰り返さないと伝わらない「発信者責任主義」
⑤中間ではなく中心で「一緒になって考える」
第6章 伝え方を劇変させる! 即効「巻き込みフレーズ19」
コミュニケーションの極意は「伝え方」
大前提となるコミュニケーション五つのポイント
会議編
フレーズ01 私たちは……
フレーズ02 私の考えを、みなさんと共有したいと思います。
フレーズ03 この件に関して、みなさんに一言ずつ、ご意見をお願いします。では、○○さんから……
フレーズ04 先ほど○○さんが、おっしゃったとおり、△△がいいと思います。
フレーズ05 この件は、誰が適任ですか?
フレーズ06 ぜひ、ご指導いただきたいのですが……
フレーズ07 ……ということで、いいですよね?
個別交渉編
フレーズ08 今日の議題の件で、後でお時間をいただけませんか?
フレーズ09 私は△△と思うのですが……。○○さんのお知恵を貸してください
フレーズ10 できますか? できませんか?
部下とのコミュニケーション編
フレーズ11 テンションを高める魔法の「3C」
フレーズ12 あなたの○○と△△と××が必要不可欠なんです
フレーズ13 私はもちろん、みんなもあなたに注目していますよ!
フレーズ14 あなたは、どうしたらいいと思う?
フレーズ15 あなたの力が必要だ!
フレーズ16 彼(彼女)は頑張るよ
フレーズ17 やれる、としてどんな方法があるかな?
フレーズ18 今月だけは、ライバル会社にだけは勝とうよ!
フレーズ19 ウソでもいいから「ビジョン」を語る
あとがき
著者略歴
田中雅子(たなか・まさこ)
静岡県生まれ。15歳で単身上京し、慶應義塾女子高等学校を経て、慶應義塾大学法学部卒。イギリス留学を経て、慶應義塾大学大学院などを修了。LLM(法学修士)、MBA(経営学修士)。
大学院在学中にバブルが崩壊し、窮地に追い込まれた家業をいきなり継ぐことに。何の経験もスキルもないなか、資金繰りに追われる悪戦苦闘の日々。一気に転落人生が始まり、すべてを失う。金も財産もない、人脈もないなか、稼ぐために外資系企業に入社。1年で部長に上りつめる。
その後、株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)に経理部マネジャーとして入社。経理部や監査部所属にもかかわらず、周りを巻き込みながら数々の全社プロジェクトをゼロから一人で立ち上げマネジャーを兼任。ウイメンズのヒット商品が生まれる土壌となった「ダイバーシティ・プロジェクト」も立ち上げ、ユニクロのV字回復の一翼を担った。
その後、一部上場企業執行役員、子会社社長を経て独立。現在、田中総研代表。経営戦略、経営企画、ダイバーシティ、人材再生などの経営総合コンサルティングや企業研修、講演、執筆など幅広く活動している。