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競争戦略の謎を解く

コロンビア大学ビジネス・スクール特別講義

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競争戦略の謎を解く

コロンビア大学ビジネス・スクール特別講義

書籍情報

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  • ブルース・グリーンウォルド:著 ジャッド・カーン:著 辻谷一美:訳
  • 定価:3080円(本体2800円+税10%)
  • 発行年月:2012年07月
  • 判型/造本:A5並製
  • 頁数:428
  • ISBN:978-4-478-00450-0

内容紹介

ポーターの戦略論よりも圧倒的にシンプルで明快。「戦略とは」「競争優位とは」「参入障壁の有無の判別法」・・・・・・曖昧になりがちな非常にシャープなテーマを実際のビジネス・ケースに基づいて具体的に解説。コロンビア大学MBAプログラムで80%の学生が選択したという伝説の超人気講義を再現。

目次・著者紹介詳細を見る▼

目次

はじめに

第Ⅰ部 理論編  競争戦略をシンプルに考える

第1章 戦略と市場、そして競争─競争戦略の前提とは何だろうか

戦略とは何か?
唯一の競争要因
ローカル・チャンピオン企業の競争優位性
競争優位のタイプ
戦略分析のプロセス
市場形態に応じた戦略分析

第2章 競争優位のタイプ❶─供給面と需要面の競争優位

差別化という神話
参入障壁と競争優位の関係
[コラム] 新規参入、撤退、長期的な収益率の関係
低コスト構造による競争優位─供給面の競争優位
顧客の囲い込みによる競争優位─需要面の競争優位

第3章 競争優位のタイプ❷─規模の経済の活用

「規模の経済」と「顧客の囲い込み」の組み合わせ
模倣こそが最善の防御策
需要と供給、両面に基づく競争優位と戦略
規模の経済に基づく競争優位と戦略

第4章 競争優位の評価法─競争優位はどこから生まれるのか

評価作業の三つのステップ
戦略評価: アップルの将来分析

第5章 競争戦略とゲーム理論❶─囚人のジレンマ・ゲーム

少数の競合が及ぼし合う相互作用
価格競争と囚人のジレンマ・ゲーム
囚人のジレンマへの対処法

第6章 競争戦略とゲーム理論❷─参入・阻止ゲーム

新規参入と規模拡大をめぐる競争
参入者側の戦略的アプローチ
既存企業が取るべき対抗措置
未開拓の領域に対する戦略
競争的相互作用の分析に関する一般原則

第7章 協調戦略─業界全体の総利得を最大化し、公平に分配する

プレーヤー間の協調という視点
結果から先に考える
業界最適による総利得の最大化
公平性の原則にしたがった総利得の分配
協調戦略は机上の空論に過ぎないか?

第8章 企業の成長戦略─M&A、新規事業投資、ブランド拡張

成長戦略における競争優位分析の有効性
M&Aの戦略
新規事業投資の戦略
ブランド拡張の戦略

第9章 競争的な市場で成功する法─競争優位不在の市場

業務効率こそが重要である
マネジメントの質が生産性を左右する
戦略よりも効率性が物を言う?

補遺 さまざまな利益率の計算方法─ROA、ROE、ROIC

第Ⅱ部 ケース・スタディ編  繰り広げられる競争というゲーム

第10章 ローカルな規模の経済による競争優位─ウォルマート、クアーズ

史上最高の成功を収めた小売業:ウォルマート
競争優位の源泉を見極める
成長戦略は犠牲を伴う
拡大成長戦略の落とし穴:クアーズ
営業地域拡大が利益率の低下を招く
本拠地集中戦略の重要性
ネット事業でも競争優位の原則は通用するのか

第11章 持続可能な競争優位とは─フィリップス、シスコシステムズ

市場の急成長は先発の利益を奪う:フィリップスのCD事業
見落とされた第三の課題
事業の成功は約束されたはずだった
経験曲線効果は本当に存在するか?
新市場への挑戦:シスコシステムズのネットワーク機器事業
顧客の囲い込みと規模の経済による優位
資金力だけで競争優位が築かれることはない
持続可能な競争優位をいかにして築くか

第12章 コーラ戦争と囚人のジレンマ─コカ・コーラ VS. ペプシ

ペプシ・チャレンジ
安定したシェアと高利益率が示すもの
囚人のジレンマ・ゲーム
コカ・コーラの反撃
賢明な気づき

第13章 テレビ・ネットワーク事業への参入とゲーム理論─フォックス放送

四つ目のテレビーキー局の誕生
三大ネットワークの友好的な競争関係
マードックの棋譜
シナジーは稀にしか生まれない

第14章 歴史的大敗に終わった新規事業参入─コダックのインスタント写真事業

ポラロイドの牙城
新規参入を決断したコダック
市場そのものの縮小
そしてだれもいなくなった

第15章 協調戦略のノウハウ─任天堂、有鉛ガソリン添加剤メーカー、オークション会社

協調戦略はなぜ失敗するのか
事例1・任天堂
圧倒的な成功の要因
好循環サイクルの崩壊
事例2・有鉛ガソリン添加剤メーカー
高度に洗練された協調体制
緩慢で痛みを伴わない終焉
事例3・サザビーズとクリスティーズ
事業領域のすみ分け


訳者解説

参考文献

索引





著者

ブルース C. グリーンウォルド(Bruce C. Greenwald)
ニューヨークにあるコロンビア・ビジネス・スクールのロバート・ヘイルブルン教授。ファイナンス、バリュー投資、メディア経済学、および戦略を担当。ジャッド・カーンらとの共著に『バリュー投資入門』(日本経済新聞出版社、2002年)があり、ジョセフ・スティグリッツとの共著に『新しい金融論』(東大出版会、2003年)がある。「ウォール・ストリートのグル中のグル」と評される。

ジャッド・カーン(Judd Kahn)
ハミングバード・マネジメントLLC 最高執行責任者


訳者

辻谷一美(つじたに・かずみ)
1972年東京都生まれ。1995年東京大学経済学部卒業。同年、伊藤忠商事㈱に入社。2004年コロンビア・ビジネス・スクールでMBA取得。現在、伊藤忠商事統合リスクマネジメント部にて、社内リスク管理制度の企画・運用業務に従事。訳書に『外資系企業がほしがる脳ミソ』『戦略コンサルティング・ファームの面接試験』『兵法三十六計の戦略思考』(いずれもダイヤモンド社刊)がある。

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