子ども教育のプロが教える 自分で考えて学ぶ子に育つ声かけの正解

子ども教育のプロが教える 自分で考えて学ぶ子に育つ声かけの正解
書籍情報
- 庄子 寛之 著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2025年03月 [予約受付中]
- 判型/造本:46並
- 頁数:210
- ISBN:9784478121818
内容紹介
大学時代に学んだ心理学をべ—スにした教員指導の実績とベネッセ総研による教育関連のデータとで導き出された教育メソッド。どんな子でも自らすすんで学ぶ子になり、自らの人生を切り拓くために必要な力が身につく
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目次
はじめに
指導実績×心理学×データでわかった自分で考えて学ぶ子になるために親ができること
赤ちゃんのときは、自分で考えて学ぶ子そのもの。どこで変わっていくのか?
小学校1年生は勉強が好き。6年生はみんな勉強が嫌い
「自分で考えて学ぶ子」に育つための5つの声かけ
第1章 自分で考えて学ぶ子に育つ「教え方」
「宿題をやりなさい」と言わなくても、自らする子の親の共通点を教えてください
思うことがあっても言わずに、子どもの行動をよく見る
うちの子は新しいことに挑戦することを避けてしまいます。どうすればよいですか?
小さな挑戦を繰り返し、失敗をいい経験に変える
うちの子は褒美を与えないとやりません。与えないほうがよいことはわかっているのですが……
「結果」よりも「過程」を評価する
うちの子は前に出たがりません。これからの時代、前に出られないと活躍できない気がして不安です
親の失敗談が子どもの挑戦を後押しする
いつも言わないとやらない指示待ち人間にならないか、とても心配です
自分で判断する癖を生活習慣に組み込む
親の言うことを聞いてくれないので、ついつい命令口調になってしまいます
「○○しなさい」と言わずに、「どう思う?」と問い返す
子どもがすぐ感情的になり、言うことを聞きません。私も感情的になってしまいます
「○○すべき」を日常生活から排除する
第2章 自分で考えて学ぶ子に育つ「比べ方」
つい、昔の自分と比較して指摘してしまいます
親のものさしで比べない
きょうだいのあいだで比べて、悪いところばかり見えてしまいます
きょうだい一人ひとりの個性をおもしろがる
親に怒られて嫌だったのに、親になったら自分の親と同じように怒ってしまいます
子どもの「1年前」と「今」を比べる
他の子と比べると、うちの子は遅れている気がして、このままでいいのか心配です
親の解釈を変えて、個性を最大限に伸ばす
結果を出したときの褒め方を教えてほしいです
自分の子どもが優れていても他の子と比べない
誰かと比べず、我が子の能力をもっと伸ばすには、どうすればよいですか?
今日よかったことを3つ書いて、振り返りを習慣化する
第3章 自分で考えて学ぶ子に育つ「見守り方」
極力言わないように見守っていますが、ちゃんとやらなくて困っています
適度な距離感を見つけて、見守ることを宣言する
いつも「どっちでもいい」と言う子になってしまいました。自分で決めてほしいのですが……
ポジティブなラベルを貼って、挑戦する機会を奪わない
「○○すればいいのに……」とアドバイスしているのに聞いてくれません
自分で考えた選択を見守る
子どもの将来が不安です。親である自分にも余裕がありません
子どもの挑戦を「自分のため」に楽しむ
優柔不断な子にしたくないので、あれやこれやと与えすぎてしまいます
親が先回りせずに、子どもの自己決定感を育てる
第4章 自分で考えて学ぶ子に育つ「機会の見つけ方」
親の見えないところで何をしているか、気になります
ひとりで夢中になれる場所を認める
興味がありそうなものを買ったのに見向きもしてくれません。どうすれば?
与えるのではなく、「やりたい」を引き出す
提案しても、子どもがやってくれません。いい方法ありますか?
親の夢中になっている姿が子どもの手本となる
うちの子は出不精で、YouTubeばかり見ています
知識を学ぶことより、体験する機会を増やす
習い事に行っていますが、本心は好きではなさそう。やめさせるべき?
イヤイヤならやめさせよう。続けることを評価にしない
うちの子は、本を読みません。本を読むにはどうすればいいですか?
図書館の2大メリットを活かす
非日常の体験を一緒に味わいたいけど、断られる。年頃だからでしょうか?
自然と触れ合う体験を勉強と結びつけない
第5章 自分で考えて学ぶ子に育つ「仲間のつくり方」
子どもの友人関係が気になります。親が介入していいのでしょうか?
同じ興味をもった仲間が自然と友達になる
好きなことに没頭してくれてうれしいのですが、親ができることはありますか?
大人から学ぶ機会をつくる
子どもの良さを伸ばしたいけど、私には専門知識がありません
学校以外のコミュニティに参加する
挑戦できる場をつくってあげたいのですが、親としてできることはありますか?
誰かに評価される場に出す
子どもたちがやりたいこと、大変そうだからやめさせたいのですが……
最初から無理とは思わず、最後までやり遂げる体験にする
おわりに
著者
庄子寛之(しょうじ・ひろゆき)
ベネッセ教育総合研究所 教育イノベーションセンター 主任研究員。元東京都公立小学校指導教諭。東京学芸大学大学院教育心理学部臨床心理学科修了。道徳教育や人を動かす心理が専門である。教育委員会や学校向けに研修を行ったり、保護者や一般向けに子育て講演を行ったりしている。研修・講演は年間150回以上。20年近くの教員生活で教えた児童は5000人以上。講師として直接指導した教育関係者は1万5000人に及ぶ。また、ラクロスの指導者としての顔を持ち、東京学芸大学女子ラクロス部監督、U-21女子日本代表監督、U-19女子日本代表監督を歴任。現在も本業の傍ら明治学院大学ラクロス部女子の監督を務める。子ども教育のプロとして、NHK「おはよう日本」や朝日新聞、毎日新聞などのメディアなどにも取り上げられた。著書に『子どもが伸びる「待ち上手」な親の習慣』(青春出版社)などがある。