目次

最短最速で合格するための本書の使い方

はじめに

第１章　10分でわかる！ 小論文の超基本

「作文」と「小論文」は何がどう違うのか？
答案に独自性は必要か？
原稿用紙の基本的な使い方
「です・ます」調と「だ・である」調どちらがよいか？
「段落分け」はどのタイミングでするべきか？
「〜字以内」「〜字以上、〜字以内」「〜字程度」それぞれ何字書けばよいのか？
誤字・脱字の効率的な見つけ方
誤用しやすい表現と正しい言葉の使い方一覧

第２章　Before→Afterでわかる！「12の重大ミス」と改善策

WORST 第１位　問題文の指示に正しく答えていない
「いいこと」を書いても質問に答えていなければ不合格／「聞かれていること」に正しく答えていない人が多い３つの理由／問題文が複雑なときは聞かれている内容を整理する／「問題文に正しく答える力」を養う３つの練習問題

WORST 第２位 「具体的な言葉」で書けていない
「具体的に書け」というその指示自体が抽象的である／「数字」「事実」「固有名詞」「五感に訴える描写」を入れる／「聞かれていることの核心」を具体的に書く

WORST 第３位 「資料」を正しく扱っていない
「どのグラフから何を読み取ったのか？」をもれなく書く／グラフが複数ある場合すべてのグラフに触れるのが原則／グラフから何を読み取るか？　いくつかのアプローチ法

WORST 第４位　課題文を無視して自分の意見を書く
課題文の主張を「出発点」に自分の考えを明確にする／課題文の内容を「ひと言」で要約しておこう／高評価の解答例応用編「結論提示→課題文引用」型／「課題文の主張に賛否を示す」という方法は万能ではない

WORST 第５位　課題文をそのままなぞって書く
「課題文のコピー」は論文としての価値がない／「自分なりの意見」を示せていれば課題文に賛成してもいい

WORST 第６位　要約が「本文の主張」を押さえていない
「要約した上であなたの意見を述べなさい」という問題形式の字数配分

WORST 第７位　解答のバランスが悪い
問題文を読んだ段階でバランスを決める／「詳しく書かなければ伝わらないこと」に配分の比重を置く

WORST 第８位　ムダな言葉が多い
ムダな言葉はなんの役にも立たない／不要な表現を削るだけで一気に読みやすくなる／文学的な装飾は不要

WORST 第９位　消極的な表現で印象を落とす
内容に自信がなくても断定調で言い切る／「取り組み」を書くときは同じ文末表現を繰り返さないよう工夫する／「意欲」を問う問題には具体的なことを積極的な言葉で書く／自分の短所を書くときは抑え気味に

WORST 第10位　話の流れが整理されていない
「読んですぐ理解できる文章」に共通する３つの条件／聞かれたことにストレートに答える／話をかたまりで分ける／どういう展開で話が進んでいるのかわかるようにする

WORST 第11位　課題解決型の問題を「一点突破」で押し切る
現代社会の問題は「一点突破」では解決しにくい／複数の解決策を考えるときの方策／一点突破が効果的な問題もある

WORST 第12位　事前に準備した筋書きやキーワードを書く
見当はずれの「こじつけ解答」は二重の意味で評価を下げる／用意した「キーワード」を無理やりはめ込むのは自滅行為

落とされない小論文を書くためのチェックポイント一覧

第３章　小論文執筆「王道の７ステップ」と模範解答例・解答のポイント

全試験に共通する小論文執筆「王道の７ステップ」
想定問題１　公務員試験・大学入試の想定問題
想定問題２　大学入試の想定問題【課題文付き】
想定問題３　昇進試験の想定問題
想定問題４　教員採用試験の想定問題
想定問題５　医療系学部・病院採用試験の想定問題

第４章　前日でも間に合う！ 試験別「頻出テーマ」速習表と６つの練習問題

頻出するテーマについて勉強しておくことの大切さ

公務員試験・大学入試（全学部共通）で頻出する「社会的な課題」
頻出テーマ１　少子化・人口減少
頻出テーマ２　超高齢社会
頻出テーマ３　働き方改革・ワークライフバランス
頻出テーマ４　女性の活躍
頻出テーマ５　防災対策
頻出テーマ６　外国人観光客・労働者の受け入れ
頻出テーマ７　地球温暖化対策
頻出テーマ８　循環型社会
頻出テーマ９　地方の活性化・地方創生
頻出テーマ10　農林水産業の振興
頻出テーマ11　格差社会・貧困問題
頻出テーマ12　ICT・AIの活用
頻出テーマ13　共生社会
練習問題

教員試験・大学入試（教育学部）で良く出る「教育分野の課題」
頻出テーマ１　確かな学力を養う
頻出テーマ２　インクルーシブ教育
頻出テーマ３　いじめ・不登校への対応
頻出テーマ４　キャリア教育
間違える人続出！　頻出キーワードの意味を確実に押さえる
練習問題

病院採用試験・大学入試（医療系学部）で良く出る「医療分野の課題」
頻出テーマ１　チーム医療
頻出テーマ２　インフォームド・コンセント
頻出テーマ３　尊厳死・ターミナルケア
頻出テーマ４　患者との信頼関係の構築
頻出テーマ５　生命倫理
練習問題

大学入試（全学部共通）で良く出るテーマ
頻出テーマ１　AI・ICTの発達はどのような影響をもたらすか
頻出テーマ２　社会の分断／文化・宗教の違いをどう乗り越えるか
頻出テーマ３　グローバル化のもたらす影響
頻出テーマ４　大学で学ぶことの意味
練習問題

昇進試験で良く出るテーマ
頻出テーマ１　人材育成にどう取り組むか
頻出テーマ２　職場のモチベーションアップ
頻出テーマ３　コンプライアンスについて
頻出テーマ４　個人情報保護・情報管理について
頻出テーマ５　管理職に求められるものとは
頻出テーマ６　自部署の課題と解決策について
練習問題

全試験対象の頻出テーマ「自分自身のことを問う問題」に備える
練習問題

著者

今道琢也（いまみち・たくや）
1975年大分県生まれ。小論文指導の専門塾「ウェブ小論文塾」代表。京都大学文学部卒（国語学国文学専修）。元NHKアナウンサー。
高校時代、独学で論文試験の書き方をマスターする。大学入試では、現役時に大阪大学文学部、翌年の再受験で京都大学文学部、慶應義塾大学文学部に合格。就職試験では、NHKアナウンサーの採用試験に合格する（すべて論文試験あり）。
2014年に独立し、「ウェブ小論文塾」を創業。公務員・教員試験、昇進試験、大学入試などで毎年多数の合格者を輩出。独自予想問題を作成し、的中事例多数。「答案提出翌日から３日以内」のスピード返却と、丁寧かつ的確な指導が受講者からの圧倒的な支持を得ている。
著書に『合格答案はこう書く！　公務員試験小論文 頻出テーマ完全攻略』（高橋書店）、『昇進試験小論文合格法　何をどう書けば受かるのか』（自由国民社）、『大学入試 最速で合格をつかむ 志望理由書の書き方』『大学入試 最速で合格をつかむ 小論文の書き方』（以上、文英堂）などがある。