アットコスメのつぶれない話
困難を乗り越え成長を続けるベンチャー経営の要諦
アットコスメのつぶれない話
困難を乗り越え成長を続けるベンチャー経営の要諦
書籍情報
- 吉松 徹郎 著
- 定価:1980円(本体1800円+税10%)
- 発行年月:2024年08月
- 判型/造本:46並
- 頁数:224
- ISBN:9784478118030
内容紹介
ベンチャー経営25年。日本最大の化粧品・美容メディア「アットコスメ」を率いる経営者の、「ベンチャーあるある」危機の乗り越え方。債務超過やチーム分裂、役員総入れ替えや上場申請取り下げをどのように乗り越えてきたのか。
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目次
はじめに
Chapter1 あの巨大IT企業との業務資本提携
Amazonが関心を持った「@cosme」の強み
単独で生き延びられる時代ではない
コロナ禍の直撃でキャッシュが逼迫
頼みの綱の出資が没に
危機を救ったとある創業経営者の即断
Zホールディングスか楽天かAmazonか
他社の傘下に入っても守りたいもの
交渉の糸口はクリスマスイヴの約束から
Amazonとの交渉で見たシビアな世界
株式市場の暴落でプランが白紙に
交渉の大詰めでちゃぶ台返し
交渉締結直前にも問題発生
「交渉を壊さないためのカード」
嵐の中で生き抜く術を見つけよう
Chapter2 誰も見たことのないサービスをつくる
共同創業者・山田メユミの先見性
遊びでビッグドメインを発見!
目の前に広がった巨大な可能性
ボロボロのビルの一室から始まった
毎日が「文化祭の前日」
クチコミサイトの本当の価値
ITバブル崩壊直前に資金調達
Chapter3 ピンチを救ったエンジェル投資家
バブル崩壊後の手のひら返し
創業一年目に債務超過の危機
やっと見つけた九州のとある投資家
金庫室での禅問答
窮地を救った一億円の小切手
Chapter4 筆頭株主が変更、経営の主導権を失いかける
この事業について一番考え抜いたという自信
一〇倍の企業価値評価
バブル崩壊でファンドが解散
筆頭株主が別のファンドに?
未公開株を担保に自社株を買い戻す
契約書なんて役に立たない
Chapter5 残るか去るか、創業者二人の衝突
「熱」でつながる仲間を集める
急拡大の最中の〝成長痛〟
新旧メンバーのハレーション
激しくぶつかり合う創業者二人
二人の間に生まれたすれ違い
残るか、それとも去るのか
Chapter6 脱・創業期、組織を変える痛み
喧嘩のできる経営チーム
組織を変える痛みと覚悟
去りゆく創業初期メンバー
会社のステージを変える
異例だったクチコミサイトへの広告
初クライアントに高額提案
自前の広告販売で感じた限界
サイバーエージェントと組んだ理由
谷を飛び越えられるか
Chapter7 取締役会で否決されたリアル店舗への挑戦
クチコミがリアル店舗に波及しない
世界的化粧品ブランドの生データ
消費者不在で商品が店頭に並ぶ
枠組みの中で挑戦する難しさ
千載一遇のチャンスが取締役会で否決
リアル店舗は社長の個人プロジェクト
思い通りにならない仕入れ
稼ぎ頭に成長したリアル店舗
Chapter8 直前に決めた株式上場の延期
株式上場よりも事業の成長
上場申請を取りやめた理由
上場前に心揺れる取締役
「目論見書は発送しません」
株式市場は逃げたりしない
Chapter9 悩み抜いた結果のCOO交代劇
広告事業の責任者をナンバーツーに
広告事業を強化するつもりが……
iPhoneが変えた競争の原理
社長とCOOの意見が真っ二つ
このまま会社を去るべきなのか
背中を押した戦友の悲願達成
「COOを降りてもらいたい」
決断を正解にする覚悟
Chapter10 過去最大のピンチ! コロナ禍で倒産の危機
強気で進めたグローバル戦略
グローバル展開のほころび
稼ぎ頭が次々と赤字に
感情を無にして挑んだ撤退戦
絶対に守るべきものは何か
窮地を救った二つの事業
おわりに
著者
吉松徹郎(よしまつ・てつろう)
株式会社アイスタイル
代表取締役会長 CEO
1972年、茨城県生まれ。
東京理科大学基礎工学部卒業後、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)に入社。1999年7月にアイスタイルを設立し、代表取締役社長に就任。同年12月、コスメ・美容の総合サイト「@cosme」をオープン。
「@cosme」は日本最大のコスメ・美容の総合サイトへと成長し、現在は化粧品専門店「@cosme STORE」の運営やEC事業をはじめとしたビジネスを展開する。2012年に東証一部上場。2022年8月には代表取締役会長就任。
公益社団法人経済同友会の幹事を務めるほか、公益財団法人アイスタイル芸術スポーツ振興財団を設立し理事長として現代アートの制作・展示への助成支援を行う。
「第6回ニュービジネスプランコンテスト」優秀賞(1999年)、ICS「第14回 ポーター賞」(2014年)、「EY Entrepreneur Of The Year Japan 2018」Exceptional Growth部門 特別賞(2018年)など受賞歴多数。
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