デジタル競争戦略
コンサンプション・エコシステムがつくる新たな競争優位
デジタル競争戦略
コンサンプション・エコシステムがつくる新たな競争優位
書籍情報
- モハン・スブラマニアム 著/NTTデータグループ コンサルティング&アセットビジネス変革 訳
- 定価:2640円(本体2400円+税10%)
- 発行年月:2023年08月
- 判型/造本:46上
- 頁数:444
- ISBN:9784478117460
内容紹介
バリューチェーンでの強さで競ってきた従来型企業が、従来製品をデジタルプラットフォーム化する方法、さまざまなレベルでデータの価値を引き出す方法、データドリブンの新しいサービスと顧客体験を創出する方法を、あますところなく論じきる。
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目次
訳者まえがき
日本の読者へのメッセージ
はじめに
序章 データが主役の時代 ── 競争優位の条件が変わった
「データ」という資源の新たな価値
自動車メーカーのDX戦略
基本認識1 先進的データ技術が異次元の可能性を開く
基本認識2 デジタル・エコシステムには2つの顔がある
基本認識3 競争の中身が変わった
従来の競争戦略とデジタル競争戦略
4つのデジタル・イネーブラー
各章の内容
デジタル・エコシステムで求められる「視野」
第1章 データ ── デジタル競争戦略の力の源泉
巨大デジタル企業の隆盛
デジタル・プラットフォーム ── 物理的空間が要らない交換の場
データ ── 最強のイネーブラー
デジタル・プラットフォームの破壊的影響力
インタラクティブ・データの3つの性質
インタラクティブ・データの強大なパワー
従来型企業が知っておくべき3つの前提
第2章 API ── データの価値を最大化する仕組み
最重要事項に躍り出たAPI
APIの機能と開発の背景
企業の内と外で発揮されるAPIの能力
自社の製品間・サービス間でのAPI活用
自社と他社をつなぐ外向きのAPI活用
プライバシーの問題
従来型企業が学ぶべきこと
第3章 デジタル・エコシステム ── バリューチェーンで競う時代の終わり
従来型企業のデジタル・エコシステム
「デジタル・エコシステム」とは何か
「業界」とは何か
業界をネットワークと考える
従来型企業によるデジタル・エコシステムの構築
「バリューチェーン・ネットワーク」から「プロダクション・エコシステム」へ
先進デジタル技術で広がる可能性
「補完ネットワーク」から「コンサンプション・エコシステム」へ
プロダクション・エコシステムとコンサンプション・エコシステム ── 7つの相違点
デジタル・エコシステムとインダストリー 4.0
競争戦略の要としてのデジタル・エコシステム
第4章 プロダクション・エコシステム ── 業務効率向上とデータドリブン・サービス
デジタル・トランスフォーメーション(DX)の4段階
業務効率の改善
プロダクション・エコシステムから生まれるデータドリブン・サービス
データドリブン・サービスから生まれる価値
プロダクション・エコシステムで進めるDXの最初の3段階
第5章 コンサンプション・エコシステム ── プラットフォーム展開の4つの選択肢
バリューチェーンの上に構築されるエコシステム
製品連携プラットフォーム
センサー・データの3つの属性
プラットフォーム展開 ── 4つのアプローチ
製品連携プラットフォームのための3つの戦略ポイント
コンサンプション・エコシステムから新たな価値を生み出す ── DXの最終段階
第6章 デジタル顧客 ── ネットワークを構築する6つの戦略ポイント
デジタル競争戦略の出発点 ── 顧客をデジタルでつなぐ
進む製品へのセンサー搭載
デジタル顧客と従来型顧客 ── スマート吸入器の例
デジタル顧客を獲得するための6つの戦略ポイント
デジタル顧客とネットワーク効果
第7章 デジタル競合企業 ── 新たな脅威に対抗する3つのシナリオ
新たな競合の登場
デジタル・エコシステムでの競争 ── 3つのシナリオ
競争シナリオ1 エコシステム・パリティによる競争均衡
競争シナリオ2 エコシステム参入障壁による均衡
競争シナリオ3 新規参入による破壊的脅威
業界ベースの競争との類似点 ── 非対称障壁
コンサンプション・エコシステムでの未体験の脅威
競争シナリオのまとめ
デジタル競合の4パターン
デジタル競合を知る3つの視点
デジタル競合に関する考察
第8章 デジタル・ケイパビリティ ── 戦略遂行のエンジン
目には見えないが確かに存在する力
デジタル・ケイパビリティの4つの属性
属性1 戦略目標
属性2 リソース
属性3 プロセス
属性4 戦略範囲
デジタル・ケイパビリティを構築する組織の条件
デジタル・ケイパビリティの獲得をめざす
第9章 権利、セキュリティ、プライバシー ── データ利用における企業の責任
「データ」利用の光と影
「修理する権利」
データ利用の拡大に対する社会的懸念
データによる市場支配と反トラスト法
プライバシー保護をめぐる規制
良き企業市民としての責任
データ・ガバナンスのための新しい社会契約
第10章 デジタル競争戦略 ── 4つの選択肢
40年続いた競争戦略の前提が変わった
デジタル競争戦略のフレームワーク
競争の場がデジタル・エコシステムに移行する理由
デジタル競争戦略 ── 4つの選択肢
デジタル競争戦略 ── 5つのステップ
おわりに
謝辞
特別対談 インタラクティブ・データが競争戦略を変える
リアルタイムで利用できる「インタラクティブ・データ」の価値
インタラクティブ・データが生み出すデジタル・エコシステム
企業間競争からエコシステム間競争へ
訳者あとがき
原注
著者
モハン・スブラマニアム(Mohan Subramaniam)
スイスのビジネススクールIMD教授。専門は企業戦略とデジタル変革。コネチカット大学助教授、ボストン・カレッジ キャロル経営大学院准教授、IMD客員教授などを歴任し、2022年8月より現職。『MITスローン・マネジメント・レビュー』の編集諮問委員会のメンバーとして活動しており、同誌のほか、『ハーバード・ビジネス・レビュー』『ストラテジック・マネジメント・ジャーナル』『アカデミー・オブ・マネジメント・ジャーナル』などの学術誌に寄稿している。
デジタル時代の競争戦略のソートリーダーとして国際的に認められており、欧州(テレコム・オーストリア、フォースタルピン・スチールなど)・米国(ゼネラルモーターズ、アバンター・コーポレーション、ハミルトン・サンストランドなど)・インド(デル・コーポレーション、HPエンタープライズ、ハネウェル、ペプシコ、コグニザント、タタ・コンサルティング・サービス、インフォシス、HCL、アディティヤ・ビルラ・グループなど)を中心に、幅広く企業支援を行っている。
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