LCAが変える産業の未来
LCAが変える産業の未来
書籍情報
- PwC Japanグループ Life Cycle 編著
- 定価:1980円(本体1800円+税10%)
- 発行年月:2023年02月
- 判型/造本:A5並
- 頁数:236
- ISBN:9784478116876
内容紹介
なぜ今、産業界でLCA(Life Cycle Assessment)への注目が高まっているのか、現在、どのような動きがあるのか、そしてそれをどのように企業活動・企業経営に組み込み生かしていくのかを解説する。
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目次
はじめに
序章 LCAとは何か
1 なぜ今LCAか?
●気候変動リスクの高まり
●地政学リスクの高まり
●データ基盤技術の立ち上がり
●自動車の電動化
●まずは電池から
2 企業に求められるのは何か?
●制度化が必要
●企業間のデータ連携・情報連携が必要
●バリューチェーン全体の見直しが必要
●新たな戦略展開の可能性が広がる
第1章 活発化するLCAをめぐる動き
1 欧州におけるLCA制度化の動向と新しいデータ活用時代の到来
●注目される「製品LCA」に基づく環境評価
●先行する欧州におけるLCA関連規制
●データ流通基盤の台頭
●攻めのカーボンニュートラル
2 欧州電池規則のインパクト
●欧州電池規則とEUの狙い
●欧州の戦略に応じた日本の対応
3 LCAとデジタルテクノロジー〜データ流通ソリューション〜
●カギとなる「国際的に自由なデータ流通の促進」(DFFT)
●データ流通市場の4つのプレーヤーとは
●見えてきた日本におけるデータ流通推進の課題
4 LCAとデジタルテクノロジー〜ブロックチェーン、Web3.0〜
●ブロックチェーン技術成熟度とWeb3.0
●SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International:国際半導体製造装置材料協会)の
半導体模倣品流通防止に向けた標準化の取り組み
●バッテリーのライフサイクル管理(LCM)
●自動車メーカー(OEM)のさまざまな取り組み
5 LCAをめぐる制度化動向 カーボンプライシング
●ネットゼロ宣言を受けてカーボンプライシングの導入が進む
●LCAとカーボンプライシングの関係
●主要国におけるカーボンプライシングの現状
●需要・供給が拡大し、取得目的も多様化するカーボンクレジット
●ICPを導入検討する企業が増加
●LCAへ移行でカーボンプライシングはライフサイクル全体に影響を及ぼす
6 LCAとカーボンクレジットの関係性
●脱炭素の自主努力で達成できない場合は、カーボンクレジットを活用する
●カーボンプライシングは企業を脱炭素へと促す手法の一種
●クレジット化が認められる企業の自主努力には類型がある
●LCAに算入可能なクレジットには種類が存在するため選択が重要
7 気候変動に係る情報開示ルールの動向と日本の自動車産業における論点
●気候変動問題に関する情報開示要求が増加する背景
●開示制度および開示基準の動向
●日本の自動車産業が直面する論点
第2章 迫られるLCAへの対応
1 自動車サプライチェーンにおけるLCA対応戦略
●カーボンニュートラルの課題に取り組むうえで、多くの部品サプライヤーは実践段階で苦労している
●部品サプライヤーにとって、カーボンニュートラルへの対応は、OEMとの取引確保、投資資金確保の観点で外せない
●部品サプライヤーが目指すべき5つの方向性
2 LCA算出手法をめぐる国内外の製造業の動き
●カーボンニュートラルに関する政策動向と企業の取り組み
●WBCSD“Pathfinder framework”における算定方法論の検討
COLUMN #01
京都府サプライチェーンCO2排出量の削減に関する実証事業
3 LCAに対応した生産システムの革新
●デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みとLCA対応の関係性
●生産システムのあるべき姿を実現するための課題と対応
COLUMN #02
LCA対応のためのデータ活用支援キットとは?
4 LCA対応に向けた自動車R&Dの変革
●自動車R&Dを取り巻くLCA対応に向けた潮流
●自動車R&Dが挑戦するLCA対応に向けた現実
●自動車R&Dのこれからの対応、「燃費競争」から「循環共創」へ
●R&D領域を起点とする「循環共創」に向けた取り組み
●「循環共創」に向けた設計からの取り組み
●CO2排出量設計範囲の拡大 〜「走行時のみ」から「LCA」へ
5 製品LCAにおける素材メーカーの取り組み
●素材・化学メーカーの製品LCA対応の概況
●脱炭素・環境適合事業への転換と製品展開
●素材・化学メーカーの製品LCA算定における課題
6 スマートモビリティによるLCAへの貢献
●「CASE」とスマートモビリティの進展
●スマートモビリティサービスによるLCAへのインパクト
●スマートモビリティサービスの一覧と主要サービス概要
COLUMN #03
スマートモビリティサービス事業化に向けたソリューション
7 ネットゼロスマートシティ
●スマートシティにおける脱炭素化の潮流
●札幌市や川崎市などで始まっている脱炭素化の取り組み
●スマートシティにおけるサステナビリティ
8 企業の枠を超えたカーボンニュートラルの取り組みの加速
●企業はScope3までのカーボンニュートラルを図ることが必要
●カーボンニュートラルを活用した事業の拡大
●エリア単位でのカーボンニュートラルの取り組みの加速化
9 サーキュラーエコノミー実現に向けたプラットフォーム構築
●サーキュラーエコノミーの経済効果とは
●プラットフォームの参加企業と覇権争い
●プラットフォームが形成されるサーキュレーション範囲の見極め
おわりに
執筆者一覧
編著者
Life Cycle Assessment Consulting Initiative
(LCA Consulting Initiative)
PwC Japanグループに属するPwCコンサルティング合同会社、PwCあらた有限責任監査法人、PwCアドバイザリー合同会社、PwC税理士法人など、複数の法人から各分野の専門人材を集めた40名を超える横断組織。LCAの動向調査や対応戦略、ライフサイクルCO2排出量の可視化や開示の方法、データ戦略やそれに向けたシステム導入・データガバナンス設計など、企業が抱える多岐にわたる課題に対し、ワンストップでスピーディーに対応している。
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