ESG投資 持続可能な将来設計

ESG投資 持続可能な将来設計
書籍情報
- 富国生命投資顧問 編
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2022年11月
- 判型/造本:46並
- 頁数:184
- ISBN:9784478115893
内容紹介
老後の資産を自分で守る最善の一手!世界が注目する投資がわかる。
トレンドではなく主流となる、長期運用の本命「ESG投資」を実践的かつ詳細に解説。
目次・著者紹介詳細を見る▼
目次
はじめに
第1章 あなたのお金を取り巻くシビアな現実
もはや、公的年金だけでは心細いことが明らかな老後資金
そもそも公的年金とは、どういった制度なのか?
公的年金制度の仕組み自体が今後に不安を投げかける
先進国最速のピッチで進む高齢化と、いっそう高まっていく年金不安
「人生100年時代」を迎え、「長生き」が「リスク」となりうる皮肉
公的年金だけではいくら足りないのか?
所得の増加と預貯金利息でお金に困らない時代はもはや過去
足元で、GPIFによる年金原資の運用は好調だが…
もはや年金の運用も、リスクを取らないと目標に届かない時代に
運用難は公的年金のみならず、企業年金(確定給付型)も然り
「老後の2000万円足りない」は本当なのか?
老後のため、子どものため、自らの資産は自らの手で増やす
デフレ下では「キャッシュ・イズ・キング」だったが…
デフレから急速なインフレへ、大きな潮目の変化に注意すべき
預貯金偏重のポートフォリオを改め、「貯蓄から投資へ」を実践
今まで以上に自助努力が求められる時代に
これからの時代に合った資産運用とは?
政府も「貯蓄から投資へ」のシフトをフォローする策を打ち出している
iDeCo(イデコ)もより多くの人が利用できるように制度変更
第2章 資産運用の選択肢
資産運用の対象となる主なアセットクラス
まずは、資産運用の基礎についてきちんと理解することが重要
主なアセットクラスとして、どういったものが挙げられるのか?
国内債券とは、投資家から資金を借りるために日本国内で発行された有価証券
ポートフォリオ全体のリスクを抑えるのが主たる役割の国内債券
国内債券よりも利率は高いが、為替相場の影響を受ける外国債券
外国債券は先進国で発行されたものと新興国で発行されたものに大別
国内株式は、日本の投資家にとってハイリターンを狙える身近な投資対象
外国株式も、先進国のものと新興国のものでは特性が異なる
伝統的な4資産を補完する目的で、GPIFも組み入れているオルタナティブ投資
主要なアセットクラスの特性を把握し、分散投資を心掛けるのが基本
長期の過去データを検証し、伝統的な4資産の特性を知る
いくつかの波乱を乗り越えながら、外国株式が最も好調に推移
4資産への均等分散投資は、外国株式よりも効率的な運用を果たした
長期スパンの投資において考えるべきことは?
第3章 ESG投資とは
ゼロからわかるESG投資 ── その基本や、従来から存在したSRIとの違い
そもそもESGとは、企業が長期的な成長を遂げるために不可欠な3つの観点
ESGに注力する投資対象を高く評価することで持続可能な社会へと導く
ESGの発想が生まれる以前から存在していたSRI(社会的責任投資)
17〜18世紀のキリスト教の教えが起源と言われているSRI
ESG投資が急速に普及してきた背景 ── 国連提唱のPRIが発端に
国連がPRI(責任投資原則)を提唱し、ESGへの関心が高まる
国内では、日本版スチュワードシップ・コードとコーポレートガバナンス・コードが制定
2015年にはGPIFがPRIに署名し、日本でもESGが普及へ
運用委託先の運用機関も続々とPRIに署名
ESG投資の活発化は、国連が掲げるSDGsの達成にも貢献する
欧米と比べると日本のESG市場はまだ小規模だが、今後の拡大に期待
ESG投資の基本とその選択肢(投資対象)
あくまでESG投資は、長期のスパンで臨むことが大原則となっている
債券においてESG投資を推進するSDGs債とは?
資金の用途をESGに限定した債券がサステナビリティをもたらす
融資やREIT(不動産投資信託)の領域にもESGが浸透し始めている
ESG投資があなたに与える具体的なメリットとは?
ESG投資が優れていると考えられる理由を改めて確認
公的年金の運用とESGの関係性は? 実はあなたが受け取る年金にも…
ESGの観点から高く評価される企業は、よりよき未来を切り拓く
フロントランナー
第4章 ESG投資の実践
富国生命投資顧問が実践するESG投資の運用プロセス
TOPIXをベンチマークに定め、ESGの視点から銘柄を厳選して超過収益を狙う
そもそもアクティブ運用とは? ── ベンチマークを上回るリターンを追求
ESGインデックスに連動するパッシブ運用との違い
社会的責任を果たして持続可能な社会を築く企業は最も着実な成長が見込まれる
富国生命投資顧問がESGの視点を重視している理由とは?
徹底した企業調査に基づくボトムアップアプローチによって投資対象を厳選
財務評価とESG評価で多面的に銘柄を絞り込んでポートフォリオを構築
富国生命投資顧問によるESG評価のプロセス
富国生命投資顧問が実施しているESG評価の中身とは?
スチュワードシップ活動の重要性
必要に応じて、議決権行使を通じた発言権の行使も
富国生命投資顧問における財務評価のプロセス
個人投資家は単独でESG投資を実践できるのか?
第5章 ESG投資をめぐる最近の議論
そもそもESG投資は(超過)リターン獲得に有効なのか
立ちはだかっていた受託者責任の壁
「あやふやなもの」として見られたESG運用
ESGを抜きに考えられない時代へ
企業にとって何がESGなのか
投資の前提となる企業価値判断への影響
重要なEとSとGの組み合わせ
どのように企業は自分たちのESG活動を外部に示すのか、投資家は何を見るべきか
財務面への影響を積極的に開示
「マテリアリティ」の議論
企業の不祥事とESG問題
経営者の姿勢がガバナンスの本質
グリーンウォッシングなどの問題とその背景
問題の所在
明確すぎる線引きのEUタクソノミー
将来をよくする主体は人
おわりに
編者
富国生命投資顧問株式会社
1986年富国生命保険相互会社の子会社として設立。
現在、富国生命グループの資産運用助言業務に従事するほか、公的年金、私的年金の一任運用、投資運用なども受託。2003年SRI(ESG)運用を開始し約20年の実績を有する。2016年PRI(責任投資原則)署名。2020年以降シンガポールのUOBアセットマネジメントとの間でアジアESG運用を共同で実施。
電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。
(デジタル版では、プリント版と内容が一部異なる場合があります。また、著作権等の問題で一部ページが掲載されない場合があることを、あらかじめご了承ください。)