なぜリスクマネジメントは組織を救うのか
リーダーのための実践ガイド
なぜリスクマネジメントは組織を救うのか
リーダーのための実践ガイド
書籍情報
- 勝俣 良介 著/ニュートン・コンサルティング株式会社 監修
- 定価:1650円(本体1500円+税10%)
- 発行年月:2022年07月
- 判型/造本:46並
- 頁数:292
- ISBN:9784478115749
内容紹介
経営者から現場のプロジェクトリーダーまで、組織のさまざまなリーダーに向けたリスクマネジメントの実践書。業務で起こりがちな具体例を取り上げ、リスク対応のポイントを解説する。
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目次
はじめに ── あらゆる組織を救うリスクマネジメント
第1章 なぜ、リーダーにリスクマネジメントが必要か
リスク(不確実性)は増大し、その速度は上がる一方である
リーダーの目的・目標達成を助けるツールである
リーダーの意思決定を助けるツールである
リーダーの問題発見力・解決力を向上するツールである
リスクマネジメントはリーダーがやらないと誰もやらない
第2章 そもそも、リスクマネジメントとはどんなものか
リスクマネジメントとは本来どんなものか
不確実性のコントロールがリスクマネジメント
6つのステップからなる活動
登山に例えるとよくわかるリスクマネジメントの本質
コンプライアンスや危機管理とは何が違うのか
リーダーならこれだけは知っておきたい4つの用語
コーポレートガバナンス
内部統制
BCPと危機管理
ISOマネジメントシステム
ビジネスにおける一般的なリスクマネジメント
経営陣のためのリスクマネジメント
事業本部長・部課長のためのリスクマネジメント
管理本部長・部課長のためのリスクマネジメント
プロジェクトリーダーのためのリスクマネジメント
第3章 なぜ、誰の役にも立たないリスクマネジメントが生まれるのか
ビジネスにおけるリスクマネジメントは問題だらけ
よく聞く声① 成果が見えないんだけど
よく聞く声② どこまでやればいいかわからない
よく聞く声③ よくあるリスクしか出てこない
よく聞く声④ ネガティブなリスクしか出てこない
よく聞く声⑤ なんだかんだで結局、事故は起きている
よく聞く声⑥ メンバーのリスク感度が低い
よく聞く声⑦ やらされ感が強い
よく聞く声⑧ 形式的な活動になっている
なぜ、誰の役にも立たないリスクマネジメントが生まれるのか
よくある落とし穴① そもそも「登る山」が不明確
よくある落とし穴② 目的・目標の優先順位をはっきりさせていない
よくある落とし穴③ 誰のどの山に対するリスクマネジメントなのかがブレている
よくある落とし穴④ リスク洗い出しの目的と手段がズレている
よくある落とし穴⑤「洗い出したリスク」と「達成したい目的・目標」との関連性が見えない
よくある落とし穴⑥ リスク特定こそがいちばん大事だと思い込んでいる
よくある落とし穴⑦「未然防止」と「事後策」のバランスが悪い
よくある落とし穴⑧ インセンティブの不存在
よくある落とし穴⑨ リスクガバナンスがいい加減
あなたの組織の「落とし穴ハマり度」チェック
第4章 リーダーに役立つ「あるべきリスクマネジメント」とは
心構え編
リーダーとしてリスクマネジメントに対する明確な意志を示すべし
幹部との意識共有
リスクマネジメントに対する動機づけ
人的資本のための投資をする
テクニック編
リスク洗い出しのテクニック
対応すべきリスクを抽出するテクニック
リスク対応のテクニック
実践編
組織の状況を理解する
ステークホルダーのニーズ・期待を理解する
プロジェクトの目的・対象範囲・方針・体制を決定する
目標を設定し、優先順位を明確にする
目標を達成するための戦略を立てる
リスクアセスメントの実施
リスク対応計画及びプロジェクト計画を策定する
計画の実行・モニタリング及びレビューを行う
最終のパフォーマンス評価とクロージング
企業の管理部門や事業・業務部門がリスクマネジメントに取り組む際の留意事項
第5章 さらに役立つリスクマネジメントにするための秘訣
不祥事はなぜ起こるのか
症状① リスク評価をしたつもり
症状② 学習したつもり
症状③ 対策したつもり
症状④ 仕組みを入れたつもり
リスク感度を上げるには
どうしてうちの連中はリスク感度が低いのか
リスク感度が高い人・組織の特徴は何か
人・組織のリスク感度の分かれ目
リスク感度を高めるには
第6章 これからの不確実性を乗りきるためにリーダーが明日からなすべきこと
リスクマネジメントがうまくいっている組織に見習おう
これからの不確実性を乗りきるためにリーダーに必要なたった3つのこと
【付録】さらに知っておいて損はないリスクマネジメント関連用語集
リスク選好(リスクアペタイト)
3つのディフェンスライン/3つの防衛線(Three lines of defense)
ESGリスク
SDGs
TCFD
GDPR
ISO31000
COSO ── ERM
ISO27001(ISMS)
ISO14001(EMS)
ISO9001(QMS)
VUCA
おわりに ── “息をするように”リスクマネジメントをする
謝辞
参考文献
著者
勝俣 良介(かつまた・りょうすけ)
ニュートン・コンサルティング㈱取締役副社長兼プリンシパルコンサルタント。
早稲田大学卒業。オックスフォード大学経営学修士(MBA)。
CIA、 CISA、 CISSP、 MBCIほか保有資格多数。
日本にてITセキュリティスペシャリストとして活躍後、2001年に渡英しNewton ITへ入社。欧州向けセキュリティソリューション部門を立ち上げ、部門長としてセキュリティビジネスを軌道に乗せる。2006年、副島一也代表取締役社長とともにニュートン・コンサルティングを立ち上げ、取締役副社長に就任。自社サービスの品質管理、新規ソリューション開発を率いる。コンサルタントとしても、その柔軟かつ的確なコンサルティング手法には定評があり、幅広い業界/規模の顧客から支持を集める。ERM/BCM構築、危機管理、ITガバナンス、J-SOX対応、ISO、セキュリティ対応など幅広いコンサルティングスキルを有する。
著書に『世界一わかりやすいリスクマネジメント集中講座』『ISO22301徹底解説−BCP・BCMSの構築・運用から認証取得まで−』(ともにオーム社)がある。
電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。
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