目次

はじめに　動物病院は、使いやすいですか？

序章　原点は、「近所のやさしい獣医さん」を作りたい

獣医学科を出て飲食店で全国制覇を目指す
飼い犬が病気になって両親に起きたこと
獣医学出版社に転職して業界を学ぶ
動物病院はまったく変わっていなかった
獣医学科にいたからこそわかったこと
ペットの世界に足りない医療のサービス
目標は新たなステージに入っていった

第１章　なぜ、最初の動物病院から順調にスタートできたのか

「経営と診療の分離」という欧米型のスタイル
立地でこだわったのは、５年後、10年後の地図
複数の病院経営をすることを、最初から決めていた
他の動物病院がやっていないことをやろう
マーケティング戦略を集客に活用
わからないことは本から学んでいく
コンサルティングとリサーチ業務も始まる

第２章　２号施設でまさかの苦況。大きな失敗から学んだこと

モットーは「経営し過ぎない」
仕組みを作っておかないと回っていかない
新たに病院を出すときに考えるべきこと
全国から見た神奈川という土地の魅力
新病院の開業を早めて資金繰りを安定化させる
皮膚科という領域で３号施設を成功させる
３つの動物病院をどのようにして運営していくのか
診療トップも新しいマネジメントスタイルへ
５号施設は大手のペット美容室の病院併設

第３章　大規模センター化、救命救急など、新たなステージへ

移転、大規模化という新たなチャレンジ
あえて小さく始めることを考えた７号施設
安定した人材を確保する「新卒採用」
台湾にプリモ動物病院が進出できた理由
新型コロナウイルスとＱＩＸの成長
経営の力で、働く獣医師の問題を解決したい
スーパーバイザーの採用、育成が病院拡大の鍵
任せる経営は、100％を人に求めない

第４章　ペットと暮らしやすい街を、もっとたくさん日本に

離職率の圧倒的な低さを誇る理由
人材育成では、スキルだけではなく人間力を
採用も人間力を見て、厳選していく
ペット市場はこれまで以上に深化していく
ＱＡＬに向かって
2020年、「VISION 2030」を策定
すべての根幹は「人を大事にする」こと

おわりに

著者

生田目康道（なまため・やすみち）
獣医師企業家／株式会社JPR 代表取締役社長
日本大学生物資源学部獣医学科卒。大学卒業後、起業家予備軍が集まる飲食ベンチャー企業で店舗の立ち上げや商品開発＆サービス開発などに携わる。その後、獣医学系出版社において、様々な事業の立ち上げと運営の方法を学ぶ。2003年“動物病院をもっと利用しやすいサービスにしたい”と、共同創業者と29歳で株式会社JPRを設立。“近所の優しい獣医さん~Your Best Neighborhood Veterinarian~”をコンセプトとし、神奈川県を中心に地域に根ざした動物病院運営を行う。動物の生活の質 （Quality of Animal Life = QAL）を向上させるというビジョンのもと、動物医療に関わる事業共創を行う株式会社QAL startupsを設立。また、獣医学関連の教育事業を展開する株式会社エデュワードプレス、動物病院向けプロダクトの開発や経営支援サービスを行う株式会社QIX等、グループ各社の経営にも関わる。これまでの事業で培ってきた経験を活かし、業界内外のパートナーとともに、QAL向上に資する各種プロダクトと事業の開発に日々取り組んでいる。