目次

まえがき

第１章　未曾有の危機を前に、リーダーは何をしたか

休校要請で予約が激減
パンデミックで動揺する投資家たち
「最悪の最悪を想定して準備をしましょう」
不安、孤独、葛藤、無力感
メンタルの弱さをカバーする「技術」
「考えない時間」を確保
51パーセント対49パーセントの勝利
「事業の継続」と「雇用の維持」を約束する
災害が起きてから「逃げろ」では遅い
コロナ禍を乗り切るための「戦術リスト」

第２章　「在籍出向」で社員の雇用を守り、会社も生き残る

「解雇」の文字が浮かぶ
休業は社員にも会社にもサスティナブルではない
出向によって成長した自治体職員
出向先は「ピボット」で考える
2020年３月29日、大逆転への夜明け
１週間で10人の受け入れ先を確保
出向基準をオープンにする
『キングダム』の「蕞の戦い」で提示されたビジョン
これは籠城戦であると伝える
出向受け入れ先が80社にも及ぶ
最初の出向候補者からの涙の電話
消された深夜のメッセージ
感情ではなく、ロジックの話だ
「スナックともこ」開業
リーダーは平時と有事でふるまいを変えるべき
人間はロジックがすべてではない
武士は食わねど高楊枝

第３章　「社会のリーダー」として何ができるか

雇用シェアで他社の従業員も救え
コロナで苦境のスタートアップを救え
「Go To トラベル」を日帰りにも適用させよ
「自社の利益」につながる範囲の「大義」

第４章　今あるもので今できることを何でもやる。泥臭くてもやる

コンサルティング業務に光を見出す
平時の備えが有事を左右する
ミッションに立ち戻って考える
「雨の日」はずっと天敵だった
「おうち体験」をECサイトで販売する
飼育費を削れない施設を救え！
ささやかだけれど大きな成功体験

第５章　起死回生の新規事業を最速でやり抜く

ハワイからの光
省庁との連携はマスト
自治体に鍛えられた６年間
入場者数を制御する「日時指定電子チケット」
最後は人力に頼る
「導入費無料」という大きな決断
アソビューに託されたレジャー施設の営業再開
「東京オリンピック」方式で乗り切る
としまえん最後の営業を支える
２年目社員が社長を超える
前年比成長率232パーセント！
コネクティング・ザ・ドッツ

第６章　起業の原点と「点と点がつながる」瞬間

「情報の非対称性」が歯がゆい
やり遂げるしかない
大学生のフリーペーパーが街の縁をつなぐ
営業でトップになる！
「何のために入社したのか?」
顧客主義を実現するのは「成長産業」
「旅行で困ること」100人アンケート
情報の非対称性をなくすマッチングプラットフォーム
「ごめん、波が良かったからサーフィンしてた」
起業への熱意しかなかった
友達を紹介してあわよくば開発費の足しにしようと思ったら……
サービスローンチ時は「無風」
自ら予約電話に対応して気づいたこと
「休日、なんか楽しいことないかな」は人類共通のテーマ

第７章　平時が有事を左右する。危機のリーダーシップ

有事では合議制よりトップダウンが強い
絶対に必要なこと以外は「やらない」
メンタルのセルフケアは極めて重要
平時に無駄だと言われていることが有事に生きる
すべての打ち手は「顧客起点」に基づいていた
自分を責めずに済んだ
「井の中の蛙」の成功体験
起業家に向いているのは「やり抜ける人」
“IT業界のTUBE”からの脱却
2025年までに4000万人に遊ぶ機会を提供
世界で活躍する日本の起業家を目指す

あとがき

著者

山野智久（やまの・ともひさ）
アソビュー株式会社 代表取締役 CEO。
1983年、千葉県生まれ。明治大学法学部在学中にフリーペーパーを創刊。卒業後、株式会社リクルート入社。2011年アソビュー株式会社創業。レジャー×DXをテーマに、遊びの予約サイト「アソビュー！」、アウトドア予約サイト「そとあそび」、体験をプレゼントする「アソビュー！ ギフト」などWEBサービスを運営。観光庁アドバイザリーボードなど中央省庁・自治体の各種委員を歴任。アソビューは期待のベンチャー企業として順調に成長していたが、2020年にコロナ禍で一時売上がほぼゼロに。しかしその窮地から「一人も社員をクビにしない」で見事にＶ字回復を果たしたことが話題になり、NHK「逆転人生」に出演。