クラシック名曲全史
ビジネスに効く世界の教養
クラシック名曲全史
ビジネスに効く世界の教養
書籍情報
- 松田亜有子 著
- 定価:1760円(本体1600円+税10%)
- 発行年月:2019年10月
- 判型/造本:46並
- 頁数:276
- ISBN:9784478109212
内容紹介
1200年の歴史が、名曲から見える!
・日本では1941年の太平洋戦争開戦の臨時ニュースで
流れたベートーヴェン『運命』
・チェコの巨匠がアメリカの黒人音楽などにインスパイア
されたドヴォルザーク『新世界より』
・パトロンだったフォン=メック婦人の物心両面の援助で
完成したチャイコフスキー『交響曲第4番』など
淘汰され生き残った名曲には、時代の空気が流れている
■正誤表および最新音源リスト
https://www.diamond.co.jp/bookref/cmh.html
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目次
はじめに
序章 クラシック音楽の基本
器楽(ドイツ)VS歌(イタリア)
現代の人気曲と本書で取り上げる基準
クラシック音楽のジャンル
曲の出自を詳しく知るために
楽器の組み合わせも変わってきた
クラシック音楽とグレゴリオ聖歌
第1章 「音楽後進国」ドイツの隆盛 ── バロック
「バロック」の時代とは?
生涯ドイツで過ごした勤勉な「音楽の父」 バッハ
『ブランデンブルク協奏曲』 芸風の広さをいかんなく発揮
『ゴルトベルク変奏曲』 不眠に悩むビジネスパーソンにお薦め?
『マタイ受難曲』より 「憐れみ給え、わが神よ」 この曲に何も感じないならバッハとは縁がない
管弦楽組曲第3番 第2曲「エール(アリア)」 忙しいビジネスパーソンの癒しに
時代を読む国際派ビジネスパーソン ヘンデル
『水上の音楽』 英国王のための豪華な生BGM
オペラ『リナルド』より アリア「私を泣かせてください」 貴婦人を卒倒させたカストラートの魅力
オラトリオ『メサイア』より ハレルヤコーラス ヘンデルが得意としたオラトリオ
第2章 産業革命で楽器も聴き手も変わった ── 古典派
「古典派」の時代とは?
後進を育て“定年後”もバリバリ働いた巨匠 ハイドン
「ザロモン交響曲」 ロンドンの刺激を目いっぱい活かした
弦楽四重奏曲第77番『皇帝』 現在のドイツ国歌もモチーフに使われている
早熟なオールラウンドプレーヤー モーツァルト
『ポストホルン・セレナード』 人生の節目へのエール
『パリ交響曲』 マンハイム楽派やフランス趣味を投影
交響曲第41番『ジュピター』 モーツァルトで最も客が入る曲
クラリネット協奏曲 モーツァルトが愛したクラリネットの名曲
ピアノ協奏曲第20番 スターリンもこよなく愛した作品
『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』 パーティーでよくかかる! 黄金の20分間
オペラ『魔笛』 モーツァルト生涯の中でも大ヒット作
クラシック音楽史上最大のスターにして革命家 ベートーヴェン
交響曲第5番『運命』 音楽というよりもはや演説?
交響曲第6番『田園』 風景ではなく人の心を描いた
交響曲第9番 「年末の風物詩」は日本限定
コラム これがすごい! クラシック音楽を題材にした小説
第3章 芸術と民族主義で多様化した ── ロマン派I
「ロマン派」の時代とは?
短命ながら驚異的な業績を残した歌曲王 シューベルト
交響曲第7番『未完成』 『運命』『新世界より』と並ぶ世界三大人気曲
歌曲『魔王』 ゲーテの詩に触発され数時間で書き上げた代表作
ピアノ・ソナタ第21番 ベートーヴェンへの追悼と自身の総決算
「モーツァルトの再来」と呼ばれた紳士 メンデルスゾーン
交響曲第3番『スコットランド』 教育の一環だった旅行から生まれた
ヴァイオリン協奏曲 ベートーヴェン、ブラームス作品をしのぐ?
『無言歌集』より 第5巻「春の歌」 情緒あふれるピアノ曲
一時代をリードした愛妻家のアーティスト シューマン
交響曲第1番『春』 結婚の喜びに満ちあふれた
ピアノ小品集『子供の情景』 リストが絶賛した
故郷ワルシャワを想い続けたピアノの詩人 ショパン
『12の練習曲集作品10』より『革命』 ピアノの練習曲とは思えない傑作
バラード第4番 ショパンの描く音楽物語
『舟歌』 ショパン作品の頂点
ノクターン第20番 片思いの切なさを感じさせる遺作
妄想力と楽器編成の妙が生むスペクタクル ベルリオーズ
『幻想交響曲』 オペラのような壮大な管弦楽の音楽絵巻
華々しい演奏家生活から僧籍へ入った大スター リスト
『ハンガリー狂詩曲第2番』 オーケストラ用にも編曲
交響詩『前奏曲(レ・プレリュード)』 死への前奏として生を描いた
ピアノ曲『巡礼の年』より「エステ荘の噴水」 印象派の絵をみているかのよう
偉大なるベートーヴェンの継承者で現代でも大人気 ブラームス
交響曲第1番 ベートーヴェンを継承する「第10番」
交響曲第2番 湖の自然を感じさせる
交響曲第3番 映画でもよく挿入される
交響曲第4番 自身が選ぶ生涯最高の曲
ロシア発で初めてグローバルに愛された チャイコフスキー
バレエ音楽『白鳥の湖』 ロシアでも超定番
交響曲第4番 フォン=メック夫人の支援に感謝!
交響曲第6番『悲愴』 灯りが消えるように静かに終わる遺作
新たな世界へ踏み出す夢と希望を体現 ドヴォルザーク
交響曲第9番『新世界より』 交響曲史上まれに見る大成功を収めた
弦楽四重奏曲第12番『アメリカ』 急成長中だったアメリカの夢と希望があふれる
第4章 近代化の波でよりダイナミックに ── ロマン派II
パトロンを味方につけ楽劇を完成させた豪腕ワーグナー
『ニーベルングの指環』 全部上演するとなんと4日間かかる!
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』前奏曲 喜劇ながらドイツを礼賛する
40歳を過ぎて交響曲創作にのめりこんだ大器晩成型 ブルックナー
交響曲第3番 初演では理解されなかったが…
交響曲第4番『ロマンティック』 カタルシスを生む独特のリズム
レコードの普及で没後人気が高まった中欧の星 マーラー
交響曲第5番 約20歳年下の愛妻へのラブレター
ナチス政権にも近かった? 長寿の巨匠 R・シュトラウス
交響詩『英雄の生涯』 34歳でみずからに陶酔した?
オペラ『ばらの騎士』 モーツァルト風喜劇で大成功
ロシア革命を逃れアメリカへ渡った知識移民 ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第2番 内省の旅の果てに愛をみつける
交響曲第2番 革命前ロシアの抒情をたたえた
ソ連社会主義体制下を生き延びた20世紀屈指の天才 ショスタコーヴィチ
交響曲第12番『1917年』 今後ますます演奏機会が増える?
不遇にめげず新時代の扉を開いた開拓者 ドビュッシー
『牧神の午後への前奏曲』 グレゴリオ聖歌にヒントを得た
古典美を愛したオーケストレーションの達人 ラヴェル
バレエ音楽『ボレロ』 同じリズムとメロディが繰り返される
作風を変えつつ20世紀をリードしたイノベーター ストラヴィンスキー
バレエ音楽『春の祭典』 今や定番だが初演時は大騒動になった
バレエ音楽『ペトルーシュカ』 編曲したピアノ曲も素晴らしい
第5章 世界が熱狂するオペラ
オペラの歴史とは?
情け深いイタリア・オペラ最大の巨匠 ヴェルディ
『アイーダ』より 「凱旋の場」 Jリーグでもおなじみの曲
『レクイエム』より 「怒りの日」 世界三大レクイエムの一つ
「砂糖の音楽」でも売れ行きはバツグン プッチーニ
『蝶々夫人』 人気だが間違った日本女性のイメージを助長?
『ラ・ボエーム』 夢と現実を同時に語りかける
イタリア音楽界の有名プロデューサー兼演出家 フランチェスコ・ミケーリ氏 インタビュー
コラム 人生と愛と、そしてパリに恋をさせる 『ラ・ボエーム』がお薦め!
低俗だと酷評されても没後に大ヒット! ビゼー
『カルメン』 フランス人によるセビリアの物語
おわりに
参考図書一覧
巻末 ハズレなし! お薦め曲と名盤CD/DVD 全193曲
著者
松田亜有子(まつだ・あゆこ)
アーモンド株式会社代表取締役。元東京フィルハーモニー交響楽団広報渉外部部長。
活水女子大学音楽学部ピアノ・オルガン学科を首席で卒業後、長岡市芸術文化振興財団、東京フィルで企画・広報を担当。日本郵政株式会社、株式会社経営共創基盤(IGPI)を経て、2013年に東京フィルに復帰。「創立100周年記念ワールドツアー」「日韓国交正常化50周年記念公演」「日中国交正常化45周年記念公演」などで、広報渉外統括責任者として世界各地への広報や、主催者・協賛者との交渉を務める。2018年に独立し、現任。IGPI顧問。著書に『クラシック音楽全史』(ダイヤモンド社)。
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