HOW FINANCE WORKS ハーバード・ビジネス・スクール ファイナンス講座
HOW FINANCE WORKS ハーバード・ビジネス・スクール ファイナンス講座
書籍情報
- ミヒル・A・デサイ 著/斎藤聖美 訳
- 定価:2420円(本体2200円+税10%)
- 発行年月:2020年02月
- 判型/造本:A5並
- 頁数:272
- ISBN:9784478108277
内容紹介
どんなファイナンスの論理が、ビジネスの意思決定を左右し、世界のマネーを動かすのか? アマゾン、ネットフリックス、アップル、ナイキ・・・有名企業の現実の財務データと、経営者や投資家、市場関係者の意思決定から、ファイナンスの基本論理を理解する新視点の教科書。
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目次
本書が生まれた背景について ── 謝辞とともに
Introduction 序論
CHAPTER1
第1章 財務分析入門
ゲームをしながら財務比率を分析に使う
ゲームを始めよう!
01 数字の意味を理解する
資産
負債および資本の部
02 比率を理解する
流動性
収益性
資金調達とレバレッジ
生産性あるいは効率
03 ゲームスタート!
サービス業界の会社
小売業者
04 残された会社
最後の2社を特定する
05 いちばん重要な比率
デュポン分析を実際に使う
06 ティンバーランドの深刻な変化
1年後の数字
1994年から98年の間の数字
練習問題
CHAPTER2
第2章 ファイナンスの思考法
なぜ、ファイナンスはキャッシュと将来にこだわるのか
ファイナンスと会計はどこが違うか
01 「いつ」について話すときは、キャッシュのことを話している
アマゾンの純利益、EBIT、EBITDA
EBITDAから営業キャッシュフローへ
アマゾンはいかに成長し、さらに成長するのか
最後に、 フリーキャッシュフロー
アマゾン vs. ネットフリックス
02 将来に徹底的にこだわる
割引
サンクコスト(埋没コスト)と正味現在価値
03 コーニング・グラスの株式分析
04 鴻海シャープの株式分析
練習問題
CHAPTER3
第3章 ファイナンスを使うプレイヤーたち
資本市場の「誰が、なぜ、どのように」を理解する
ファイナンスが果たす役割とは?
01 どうしてファイナンスはシンプルじゃないんだ?
02 資本市場のプレイヤーたち
企業
機関投資家:バイサイド(買い手側)
セルサイド(売り手側)
03 株式アナリストのインセンティブ
04 資本市場の中心にある問題
05 「プリンシパル‐エージェント問題」は根強い
06 鴻海シャープと堺工場
07 ベカルト株の空売り
08 トップス・フレンドリー・マーケットのレバレッジド・バイアウト
練習問題
CHAPTER4
第4章 価値創出の本質
リスク、コストの高い資本、価値の源泉
企業価値の謎
01 どのように価値は創出されるのか?
ほかには価値創出で何が重要か?
価値を創出する3つの方法
02 さらに深く、資本コストを捉える
加重平均資本コスト(WACC)
WACCを使う際のよくある過ち
03 コーニング・グラスと総資本利益率(ROC)
04 バイオジェンの資本構成
05 ハイネケン:メキシコに醸造所を建設する
練習問題
CHAPTER5
第5章 価値評価のアートと科学
住宅、教育、プロジェクト、あるいは会社をどう評価するか
科学に裏付けられたアート
01 2種類の評価方法
マルチプル(倍数)を使う
問題を抱える価値評価の方法
割引キャッシュフロー(DCF)
02 評価のミス
インセンティブを無視する
シナジーを誇張し、統合コストを無視する
資本集約度を過小評価する
03 スピリット航空システムに投資する
04 デルの教訓
練習問題
CHAPTER6
第6章 資本配分
CEOとCFOが直面する最も重要な意思決定をどのように行うか
キャッシュを持つべきか、持たざるべきか
01 資本配分のディシジョンツリー
02 キャッシュを手元に置いておく
既存枠組みを越える
非オーガニックな成長のリスク
コングロマリット
03 キャッシュを株主に分配する
キャッシュを分配する決定
ファイナンスの意思決定にまつわる
神話と現実
貸借対照表上の現金
資本配分の6つの大きな過ち
04 バイオジェンのコンバージェンス・ファ-マシューティカルズ買収̶
── その統合リスク
05 エチオピアのハイネケン
── 他国に拡張するリスク
06 バイオジェンの自社株買い
07 株主のアップルへの反乱
練習問題
Conclusion 結論
各章末練習問題の答え
用語集
注記
索引
著者
ミヒル・A・デサイ(Mihir A. Desai)
ハーバード大学教授。ビジネス・スクール(経営大学院)でファイナンスを教え(みずほフィナンシャルグループ寄付講座教授)、ロー・スクール(法科大学院)では税法を教える。インドで生まれ、香港とアメリカで育つ。ビジネス・スクールの学生時代には上位5パーセントに与えられるベイカー・スカラーに輝き、その後フルブライト奨学生としてインドに留学。ハーバード大学で政治経済学の博士号を取得した。経済と金融の評論家としてメディアにもたびたび登場。コーポレート・ファイナンスから公共政策まで、幅広くコメントしている。その研究は金融専門誌だけではなく、経済誌やニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、ウォール・ストリート・ジャーナルなどで取り上げられている。ファイナンスという難科目を担当しているにもかかわらず、2001年にはビジネス・スクールで教える優秀な教師を表彰する学生協会賞を受賞するほどの人気教授である。著書に『明日を生きるための教養が身につくハーバードのファイナンスの授業』(ダイヤモンド社)がある。
訳者
斎藤聖美(さいとう・きよみ)
ジェイ・ボンド東短証券代表取締役
1950年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。日本経済新聞社、ソニー勤務の後、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行のエグゼクティブ・ディレクターなどを経て独立。数々の企業立ち上げに携わり、現在はジェイ・ボンド東短証券代表取締役社長。バスケットボール女子日本リーグ(WJBL)会長も務める。訳書に『PRINCIPLES(プリンシプルズ)人生と仕事の原則』(レイ・ダリオ著、日本経済新聞出版社)ほか多数。
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