INTRODUCTION シリコンバレーの謎
第1部 大胆不敵
Chapter 1 ウクライナの天才
── マックス・レヴチン、西に向かう
Chapter 2 ビリオネア朝食クラブ
── ピーター・ティールという男
Chapter 3 「正しい問い」は何か?
── イーロン・マスクの模索
Chapter 4 ネット上で最もクールなURL
── X.com誕生
Chapter 5 ビーマーズ
── コンフィニティ、活路を見出す
Chapter 6 終わりだ
── ユニバーシティ・アベニュー394番地にて
Chapter 7 鬼気迫るイーロン
── 空想を現実にする方法
第2部 孤立無援
Chapter 8 「破産まっしぐら」の名案
── カネをもらうより配ってしまえ
Chapter 9 シリコンバレーの世紀の激戦
── X.comとコンフィニティ、ぶつかる
Chapter 10 狂気のクラッシュ
── 捨てるより速くカネが消えていく
Chapter 11 ナットハウスのクーデター
── 新CEOビル・ハリスの苦難
Chapter 12 1億ドルの賭け
── 有料化の危険なミッション
Chapter 13 地獄のように働こう
── 波乱の「ペイパル2.0」プロジェクト
Chapter 14 ハネムーンを狙え
── イーロン・マスク追放
第3部 強行突破
Chapter 15 不正者イゴール、現る
── ペイパルは数人の不正で倒産する
Chapter 16 強制アップグレード
── 猛抗議に耐えきれるか?
Chapter 17 ハッカーたちとのおかしな関係
── オタクのスパイ大作戦
Chapter 18 巨人との死闘
── イーベイと果てしなく殴り合う
Chapter 19 世界制覇
── 征服は戦略的に
Chapter 20 すべてを吹き飛ばすテロ
── 逆風の中の「逆張り思考」
Chapter 21 5時まで粘れ
── IPOか強制終了か?
Chapter 22 Tシャツ戦争
──「最後の戦い」の勝者は?
終章 ペイパルディアスポラ
── ペイパルとは何だったのか?
EPILOGUE ペイパルマフィアの余波
謝辞
ソースと調査手法について
訳者あとがき
出典一覧URL
ジミー・ソニ(Jimmy Soni)
幼いころにインドからアメリカに移住。2014年、作家デビュー。2作目の『クロード・シャノン 情報時代を発明した男』(共著、筑摩書房)で、英国数学史学会ノイマン賞、電気電子学会ミドルトン賞を受賞。3作目の本書は全米ベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、ニューヨーカー、エコノミスト、フィナンシャル・タイムズなどメディアや読書界で絶賛され、大きな話題に。ニューヨークのブルックリンで、娘のヴェニスと暮らしている。
櫻井祐子(さくらい・ゆうこ)
翻訳家。京都大学経済学部経済学科卒。大手都市銀行在籍中にオックスフォード大学大学院で経営学修士号を取得。訳書に『1兆ドルコーチ』『上流思考』『自分を変える方法』(いずれもダイヤモンド社)、『OPTION B』(日本経済新聞出版)、『NETFLIXの最強人事戦略』(光文社)、『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』(サンマーク出版)、『BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル全真相』(共訳、集英社)などがある。