情報メディア白書 2018
情報メディア白書 2018
書籍情報
- 電通メディアイノベーションラボ 編
- 定価:17600円(本体16000円+税10%)
- 発行年月:2018年02月
- 判型/造本:A4並製
- 頁数:272
- ISBN:978-4-478-10491-0
内容紹介
変貌する情報メディアの真の姿を600を超える統計データを基に徹底解析。広告、ネット、メディア関係者、マーケター必携の書最新版。さらに各種の最新デジタル機器・サービスの動向や、消費者行動の変化を専門家が分析する。電子書籍版も発行。
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目次
特集Ⅰ ── スマートフォン 創造的破壊の10年
(1)スマートフォンの現在
(2)スマホ時代の新たなメディアプラットフォームが次世代インフルエンサーを生み出す
(3)スマートフォンの歴史(年表)
(解説及び基本データ)
(4)スマホ一強はどこまで続くのか
(5)一周してテレビ2.0
特集Ⅱ ── 新しいメディアの潮流
(1)第3次AIブーム メディア/コンテンツ分野でのAIの導入
(2)スマートスピーカー 「ポストスマホ」の本命が遂に日本上陸
(3)ライブコマース 注目が集まるメディア×購買の新たなチャネル
(4)仮想通貨とソーシャルメディア VALUに見る「つながり」の新局面
(5)eスポーツ 拡大するゲーム競技市場
(6)4K・8K 広がる応用分野への可能性
(7)ドローン 様々な用途への活用が進む
(8)放送のネット常時同時配信 見逃し配信への誘導とSNSでの拡散に可能性
(9)デジタル広告の価値毀損 ブランド保護、アドフラウド、視認可能性
(10)ダイナミック・デジタルOOH 新たな視聴効果測定への試みも
(11)マッチングアプリ 人と人とを結びつける新たなメディアの隆盛
(12)スマートフォン アプリ中心からブラウザ復権の兆し
第Ⅰ部 ── 情報メディア産業の動向
1 新聞
●戸別宅配制度に支えられる新聞流通の課題
●新聞産業構造図
(1)日刊紙市場 新聞離れに事業多角化で対処
(2)発行 広義の新聞業は売上高2兆円台で推移
(3)広告
①新聞広告 長期的減少傾向続くなかで、通販型食品広告が健闘
②折込広告 長期的な減少傾向は継続
(4)経営/用紙 事業多角化進行の一方で従業員は減少
(5)全国紙 全国紙5紙はすべて販売部数減少
(6)ブロック紙/地方紙/通信社 部数減少に伴い販売エリア縮小も
(7)スポーツ紙 部数低下続くもウェブサイトで一定の存在感
(8)販売店 従業員減少のなか宅配や介護への進出事例も
(9)デジタルサービス 多様なデジタルサービスで読者と収益を確保へ
(10)読者
①閲読/意識 長期的な「新聞離れ」はさらに進むと予測
②オンライン 日常化しつつあるネットでのニュース閲読
2 出版
●40年続いた雑高書低が終わり、転換期を迎える市場
●出版産業構造図
(1)市場 雑誌市場が書籍市場を下回る
(2)出版社
①社数・経営 市場縮小に伴い出版社数も減少
②大手出版社 各社ともデジタル、ライツ事業が伸長
(3)取次・書店 利益率の高い開発商品で、収益強化を図る
(4)書籍 書籍新刊市場規模は前年を上回る
(5)雑誌
①市場 市場の縮小止まらず、1980年の水準に
②発行状況 高品質の付録付き雑誌が売れ行き好調
③販売部数 各誌ともデジタル化への対応が進む
(6)マンガ
①市場 電子媒体の伸長が市場を支える
②単行本・雑誌 映像化・アニメ化で伸びる原作
(7)読者 電子書籍ではコミックの読書経験率が高い
(8)電子出版 読み放題サービス利用者増の一方、電子版は苦戦
3 音楽
●海外発のサービス、日本でも定着進む
●音楽産業構造図
(1)市場
①国内市場 有料音楽配信だけが好調
②海外市場 ストリーミングサービスの売上が大幅増
(2)レコード
①生産 生産数量、生産金額ともに漸減止まらず
②メーカー/流通 レコードメーカーの総売上は増加
(3)配信
①市場 音楽配信は完全にスマホ主導に
②コンテンツ/アプリ サブスクリプション売上が200億円を突破し首位に
(4)映像 映像パッケージは男性グループ作品が上位を占める
(5)イベント 大規模会場の改築・改修のため、伸び悩むコンサート市場
(6)カラオケ
①市場 カラオケ市場伸び悩みのなかで注目される「エルダー」
②カラオケボックス 「個室空間」としての多様化が進む
(7)ユーザー
①全体動向/機器 スマートフォンでの音楽視聴スタイル定着
②属性別 コンサート参加など女性の音楽への関心高まる
4 劇映画・映像ソフト
●劇映画市場は過去最大に
●劇映画・映像ソフト産業構造図
(1)劇映画
①市場 多くのヒットで市場規模は過去最高に
②配給 東宝が過去最高の興収を記録
③映画館 シネコンの増設が進む
④経営 邦画大手3社とも売上高を伸ばす
⑤ユーザー 『君の名は。』が社会現象に
(2)映像ソフト
①市場 有料動画配信が市場を拡大中
②パッケージ SMAP関連ソフトが驚異的なセールス
③レンタル レンタル事業はブルーレイも減少傾向
④有料動画配信 動画配信市場は1000億円を突破
⑤利用 DVDでは音楽ジャンルが人気
5 アニメーション
●劇場用アニメ市場が大躍進
●アニメーション産業構造図
(1)市場 劇場用アニメが市場を牽引
(2)劇場用 『君の名は。』が興行収入250億円の大ヒットに
(3)放送 制作現場の環境改善が課題に
(4)ビデオソフト 出荷金額が大幅に減少
(5)配信/ライブコンテンツ 配信サービスによるコンテンツの囲い込みが活発に
(6)海外 海外向け市場は過去最大に
(7)キャラクタービジネス 「モノ消費」から「コト消費」へ
(8)ユーザー ヒット作品により映画館利用者が20%超え
6 ゲーム
●デバイスの変化に伴い、多様化するゲーム体験
●ゲーム産業構造図
(1)市場 成長を続けるゲーム市場は2兆円に迫る勢い
(2)ビデオゲーム
①市場 国内ビデオゲーム市場の縮小幅は穏やかに
②経営 新機種発売が売上高に大きく影響
③ハードウェア 国内でもシェア拡大が著しいPlayStation4
④ソフトウェア ソフト市場の停滞続く
⑤ユーザー ハードウェアの代替わり進む
(3)モバイルゲーム・オンラインゲーム
①市場 スマートフォン向けゲーム市場が1兆円を超える
②ユーザー アプリゲームへの課金ユーザーが増加
(4)アーケードゲーム
①市場 回復傾向が続くアーケードゲーム市場
②施設・ユーザー 1店舗当たりの売上高増加
7 ラジオ・テレビ
●技術革新がもたらす新たな放送ビジネスの形とは
●ラジオ・テレビ産業構造図
(1)市場 民放、NHKともに堅調な拡大続く
(2)経営
①事業収支 在京キー5社で売上高全体の約5割を占める
②従業員数/経営課題 報道、制作、編成調査で4割を占める
(3)ラジオ
①市場 スポット収入の大幅増で2年ぶりに市場拡大
②番組/広告 ラジオ広告費は2年ぶりに増加に転じる
③リスナー 全局個人聴取率が5年ぶりに増加に転じる
(4)テレビ
①市場 5年連続でテレビ放送事業収入が増加
②広告 スポット広告増が寄与して2年ぶりの増収
③番組 自社制作番組の放送時間がわずかに減少
④視聴率 総世帯視聴率が3年ぶりに上昇
⑤視聴者 18、19時台以降の総世帯視聴率の下落続く
⑥録画再生視聴 「録画再生視聴の日常化」傾向高まる
(5)海外展開 放送コンテンツの海外輸出額は前年度比1.5倍
(6)放送番組制作会社 零細企業が中心の放送番組制作会社
8 衛星放送・ケーブルテレビ
●競争環境変化で立ち上がる様々な取組み
●衛星放送・ケーブルテレビ産業構造図
(1)市場 ケーブルテレビ市場は長期的に横ばい
(2)NHK衛星放送 2000万契約突破、契約総数の5割超に
(3)無料BS放送 衛星メディア関連広告市場でプレゼンス高まる民放BS
(4)WOWOW 契約数、売上高ともに過去最高を維持
(5)多チャンネルサービス
①市場 東経110度CSの収益は順調に拡大
②経営・視聴者 アニマックスとキッズステーションは共同運営に
(6)ケーブルテレビ
①加入・契約数 接続可能世帯は拡大傾向継続
②事業者 大手ケーブルテレビ事業者は軒並み売上増
③インターネット・電話サービス 110社以上が「ケーブルスマホ」サービスを提供
(7)4K/8K放送 徐々に認知度が高まる4K放送
9 通信
●領域拡大を目指す、電気通信産業
●通信産業構造図
(1)市場 総売上高に対する移動通信売上の割合は50%を超える
(2)経営
①3大キャリア 3社とも営業利益は前年を上回る
②3大キャリア/ARPU 2024年にNTTが固定電話回線をIP電話へ切り替え
③その他の主な通信事業者 ニフティのコンシューマ事業をノジマが買収
(3)契約数
①固定通信/電話 契約数が最も多いのは0ABJ型IP電話
②固定通信/ブロードバンド(FTTH/DSL/CATV) ブロードバンドは3869万契約に
③ブロードバンド サービス卸契約数比率が伸長
④移動通信 MVNOサービス契約数は1586万契約
(4)端末 2017年11月にiPhone X発売
(5)設備 減少続く公衆電話施設数
(6)トラヒック
①通信回数/時間 通話アプリ利用拡大などで通信時間・回数減少
②データ通信量 スマホの利用率上昇に伴い増加するデータトラヒック
(7)ユーザー
①利用状況 低年齢層でのインターネット利用進む
②利用機器 スマートフォン利用率はPC利用率に並ぶ
10 オンラインサービス
●市場拡大の中で生まれる新たなサービス
●オンラインサービス産業構造図
(1)市場
①全体 スマートフォン普及が牽引するオンラインサービス市場
②ジャンル別 音楽、出版、ゲーム、動画配信ともに市場は拡大
(2)コマース/オークション/フリマ BtoC EC市場の物販系分野ではスマートフォン経由の市場が成長
(3)モバイルコンテンツ/コマース 注目されるブラウザゲーム市場
(4)広告/クラウドサービス インターネット広告費は広告市場全体の2割を超える
(5)電子マネー QRコード決済、日本でも普及なるか
(6)経営 コマース事業者の配送料適正化への企業努力が続く
(7)ウェブサイトアクセス
①接触者数 口コミサイトで店を決める
②カテゴリー別 新ジャンルのアプリでも人気のサービスが登場
(8)ユーザー/ダウンロードランキング Amazonはプライム会員向けサービスで囲い込みを図る
(9)ユーザー
①利用したサービス 無料通話アプリの利用が拡大
②ソーシャルメディア インスタ映えが流行に
11 広告
●日本の広告市場の潮目は変わったのか
●広告産業構造図
(1)市場 インターネット広告費の2桁成長は継続
(2)経営 主要広告代理業10社で総広告費の約5割の売上に
(3)マスコミ4媒体
①広告費 マスコミ4媒体、2年連続の減少
②出稿量 ラジオとテレビスポットは堅調
(4)インターネット広告
①市場 インターネット広告媒体費、初の1兆円超え
②PC/スマートフォン まだまだ伸びるスマホ、動画、運用型広告
(5)交通広告 車内ビジョンなどデジタルサイネージ活発化
(6)屋外広告 増大するLED照明への更新需要
(7)折込広告 前年に引き続き減少傾向
(8)フリーペーパー・フリーマガジン(FP・FM) 富裕層向け等特定層狙いも増える
(9)POP 新たな手法が登場し多様化が進む
(10)広告評価 広告主のモバイル媒体利用意向が増加
12 通信販売
●顧客との関係性強化に最新技術を活用
●通信販売産業構造図
(1)市場 通販支援サービスの充実で市場拡大続く
(2)経営 中小企業が過半数を占める事業者
(3)媒体 対象者に合わせた媒体使い分けが進む
(4)受注 インターネットとともに重視される電話受注
(5)配送/代金回収/平均単価 進められる配送サービスや送料の見直し
(6)テレビ通販 上位企業の積極展開が市場を牽引
(7)インターネット通販
①市場 事業者の参入と端末の多様化で市場拡大
②経営/プラットフォーム 支援サービスの充実で通販の参入障壁が下がる
(8)ユーザー
①利用率/媒体 スマートフォン利用の通販が伸びる
②購入品目/支払手段 通販は日常的な購買行動のひとつに変化
13 イベント
●興行イベント参加機会の多様化が進む
●イベント産業構造図
(1)市場 イベントへの消費額拡大
(2)レジャー施設 天候などに左右されるも増収傾向
(3)見本市・展示会 Anime Japanは来場者数が14万人超え
(4)ユーザー参加型イベント 消費額減少のなか大規模な参加型イベントは堅調
(5)コンベンション コンベンション企業は売上高増加
(6)スポーツ スポーツイベント消費規模拡大
(7)興行 市場の縮小は会場施設減少が要因
第Ⅱ部 ── 情報メディア関連データ
(1)情報利用時間
①『国民生活時間調査』
②『MCR』/『MCR/ex』
(2)情報支出
(3)ハード普及率
(4)情報メディア関連産業
①情報サービス業
②コールセンター
③データセンター/クラウドコンピューティングサービス
④印刷
⑤郵便
⑥写真
⑦車載メディア
(5)情報価格
(6)主要情報メディア産業
(7)マクロ統計
(8)ローカル
(9)海外主要メディア経営状況
編者紹介
電通メディアイノベーションラボ
2017年10月に元・電通総研メディアイノベーション研究部を母体として新たに発足。多様化する人々の情報行動の変化を捉えメディア社会の全体像を見通すための調査研究・情報発信や、その中で求められる企業のコミュニケーション活動の在り方について提言やコンサルティングなどを行なっている。
電子書籍は下記のサイトでご購入いただけます。
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- 紀伊國屋書店Kinoppy
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