目次

◦主な登場人物

第１章　このままでは黒字倒産する！

【解 説】利益とキャッシュは違う
▪ワンワールド・ワンルール　▪過去か未来か　▪貸借対照表とは　▪資金調達には二つの方法がある　▪バランスシートを分解する　▪内部留保は使えない　▪ＰＬ経営からＢＳ経営へ　▪損益計算書の五つの利益　▪営業活動によるキャッシュフロー　▪投資活動によるキャッシュフロー　▪財務活動によるキャッシュフロー

第２章　企業価値経営へ舵を切れ

【解 説】リスクは損失ではない
▪リターンと利回りと収益率は同じもの　▪お金の価値は手に入れるタイミングで変わる　▪将来価値と現在価値　▪割引率の本質とは

第３章　キャッシュをどう生み出すのか？（前編）

【解 説】企業価値は、事業価値と非事業資産の価値に分かれる
▪企業価値とは何か　▪フリーキャッシュフローとは何か　▪運転資本を定義する

第４章　キャッシュをどう生み出すのか？（後編）

【解 説】キャッシュを生み出す方法
▪営業利益を増やす　▪コスト削減の二つの方法　▪調達戦略をどうするか　▪販売費及び一般管理費を削減する　▪運転資本を管理する　▪後回しになる運転資本の管理

第５章　戦いの始まり

【解 説】非事業資産を洗い出し、キャッシュに換える
▪アセットリストラクチャリング（資産の管理）　▪全部原価計算と直接原価計算

第６章　攻めの投資の判断基準

【解 説】投資判断基準の考え方を理解する
▪投資判断の決定プロセス　▪ＮＰＶ（正味現在価値）法　▪割引率はＷＡＣＣを使う　▪割引率は高すぎても、低すぎてもよくない　▪ＩＲＲ法　▪ＷＡＣＣと比較する　▪ＩＲＲ法の欠点

第７章　負債をどこまで返済するか？

【解 説】無借金はいい会社か
▪「無借金会社がいい」は債権者の発想　▪債権者と株主のマインドの違い　▪経営者の仕事は事業の継続　▪株主資本コストと負債コストどっちが低いか

おわりに

著者

石野雄一（いしの・ゆういち）
株式会社オントラック　代表取締役社長
ビジネス・ブレークスルー大学　非常勤講師
1991年3月上智大学理工学部卒業後、旧三菱銀行に入行し、９年間勤務した後退職。
2002年5月米国インディアナ大学ケリースクール・オブ・ビジネス（ＭＢＡ課程）修了。帰国後、日産自動車株式会社入社。
財務部にてキャッシュマネジメント、リスクマネジメント業務を担当。
2007年2月より旧ブーズ・アレン・ハミルトンにて企業戦略立案、実行支援等に携わる。
2009年5月同社を退職後、コンサルティング会社である株式会社オントラックを設立、現在に至る。企業の投資判断基準、撤退ルールの策定支援コンサルティング、財務モデリングの構築、トレーニングを実施している。
著書に『道具としてのファイナンス』（日本実業出版社）、『ざっくり分かるファイナンス』（光文社新書）がある。

石野人衣（いしの・とい）
漫画家。書籍や広告漫画を主に担当している。
主な実績は『マンガでわかる虚数・複素数』（オーム社）、『マンガでわかる！ 孫子式戦略思考』（宝島社）など。