目次

まえがき──無能な人間がエラくなっている理由

第１章　能力主義の虚飾を剥ぐ

　　　　──企業社会の本当のルール

知られざる社内力学
どうしてこうなった？
　　「チームに溶け込め！」
　　コンセンサス採用──皆の総意で採用を決める
　　「経験者優遇」
出世の階段
　　社内登用
　　即戦力重視！
　　「最も貢献した人材を登用しよう」
なるほど、ではどうすれば？

第２章　「結果がすべて」は大まちがい

　　　　──優先順位を変える

同床異夢
上げ潮に乗る？
どうすれば勝てるか？

第３章　本当に評価されるのはどんな人か？

　　　　──競争相手の正体

彼らの正体は？
彼らの住処は？
有能なのに評価されないのはなぜか？
　　「優秀だが伸び悩むマネジャー」三つのタイプ
　　「無能なエグゼクティブたち」三態
　　負け犬の三態
勝者の戦術を盗め

第４章　社内政治を使いこなす７つのルール

　　　　──失敗例と成功例から学ぶ

１　自分のアイデアに決してこだわるな
　　×夢想家ビクターの物語
　　×ビクターの物語の教訓──独りよがりな情熱は支持されない
　　◎客観的なオットーの物語
　　情熱を空回りさせないための３つのルール

2　誰もが嫌う変化を受け入れろ
　　×変化を拒むナンシーの物語
　　×ナンシーの物語の教訓──環境の変化に感情的に反応してはならない
　　◎風見鶏のカールの物語
　　変化の時代を生き抜く３つのルール

3　自分の仕事を社内で売り込め
　　×目立たないエヴァンの物語
　　×エヴァンの物語の教訓──仕事の六割は社内営業にかかっている
　　◎社内営業上手なピーター
　　社内営業をうまくやる３つのルール

4　結果志向に囚われず、スキルの幅を広げよ
　　×仕事人ポリーの物語
　　×ポリーの物語の教訓──目の前の結果だけに集中するな
　　◎何でも屋ジャックの物語
　　「結果がすべて」の茶番を避ける３つのルール

5　同僚たちと群れるな
　　×噂好きのゲイリーの物語
　　×ゲイリーの物語の教訓──群れていては評価されない
　　◎忠実なラリーの物語
　　上司への忠誠心を示す３つのルール

6　大型プロジェクトで存在感を示せ
　　×信頼性のランディーの物語
　　×ランディーの物語の教訓──信頼性だけでは足りない
　　◎ホームランバッター、ハーベイの物語
　　大型プロジェクトで目立つための３つのルール

7　責任を問い詰めるな
　　×女帝ドッティーの物語
　　×ドッティーの物語の教訓──正当でも戦略がなければ通らない
　　◎お助け屋ハリーの物語
　　「人前で」人助けをする３つのルール

第５章　勝ち残るための７つの戦術

　　　　──明日から実践できること

実力者リストを作れ
意思決定の枠組みを作れ
昇進計画を立てよ
学習カレンダーを整理せよ
変革期をチャンスに変える作戦を立てよ
大型プロジェクトを見つけて手を挙げろ
助ける対象を見つけろ

あとがき──さあ、やってみよう！

訳者あとがき

まとめ　社内政治を使いこなす７つのルール

著者

ブレンダン・リード（Brendan Reid）
いかにも人間くさい会社の力学に注目した、ユニークなキャリアマネジメントが人気の経営コンサルタント、講演家。数社の企業の経営幹部を歴任したのち、コンサルタントに。アップルやグーグルのような最先端企業でＴＥＤばりのプレゼンをするような少数のためではなく、普通の企業に勤める大多数のビジネスパーソンのために、シンプルで使いやすいフレームワークを提示し、地に足のついた戦略を伝えている。世界的大企業から起業したばかりのスモールビジネスまでクライアントは幅広い。パートナーのアヤおよび３匹の犬とともにトロントに在住。
www.brendanreid.com

訳者

酒井泰介（さかい・たいすけ）
翻訳者。訳書に『つながりすぎた社会』（ダイヤモンド社）、『なぜ政府は信頼できないのか』『セックスと恋愛の経済学』（東洋経済新報社）、『ウルフ・オブ・ウォールストリート（上・下）』（早川書房）、『P&G式「勝つために戦う」戦略』（朝日新聞出版）他がある。